なぜ地球磁極は逆転するのか?

太陽黒点数/オゾン全数/エルニーニョ/太陽活動と米国日本の地磁気変動を追います!

1月度その10:気になる点シリーズ➡ペルム紀末期の大絶滅・P-T境界!

気になる点シリーズ➡ペルム紀末期の大絶滅・P-T境界!

 

 

現在、この黒点サイトでは、私事ですが忙しくなって来たもので「太陽黒点数の推移を追うシリーズ」のみを扱っております、数カ月前までは「木星衝合と巨大地震の相関を追うシリーズ」や「地磁気地震の相関を追うシリーズ」等もやったのですが、木星地磁気はかなりの集中力とエネルギーが必要で、とても現在の私の状態では扱えないのです

 

しかしながら、ベッドで寝っ転がっていると漠然と頭に浮かんで来る疑問がありまして、それは私にとっての未解決問題もしくは気に掛かる問題なのです

 

 

前回「1月度その9:気になる点シリーズ➡スノーボールアースとカンブリア紀の動物爆発! - なぜ地球磁極は逆転するのか?」なる記事をアップしましたが、その中でバージェス動物群について触れました、これが5億4200万年前から5億3000万年前のカンブリア爆発後にどうなったのか?が気になりまして追ってみた所、2億5000万年前のペルム紀末期の大絶滅で多くが絶滅しており、こちらを追う事と致しました

 

 

お付き合い頂ければ幸いです

 

 

 

ペルム紀末期の大絶滅・P-T境界とは、[P-T境界 - Wikipedia] より:

 

約2億5,100万年前の古生代(Permian:P)と中生代(Triassic:T)の境目P-T境界に相当する。史上最大級の大量絶滅が発生したことで知られている。

 

ここでは、

古生代の陸上生物は両生類や単弓類脊椎動物のうち陸上に上がった四肢動物、哺乳類ふるくは哺乳類型爬虫類の祖となる生物の総称:我々の先祖)、中生代は恐竜に代表される爬虫類の時代と言われている。P-T境界では、この交代の原因となった大量絶滅事件が起こった。

哺乳類型爬虫類の一種ディメトロドン 約2億9500万 - 2億7200万年前

 

By Max Bellomio:我々の先祖です、どうです懐かしいでしょう?

 

絶滅の内容は、

ペルム紀末に海中に住んでいた海生無脊椎動物の絶滅率は90%以上が消滅したと見積もられている。この中には三葉虫など古生代に幅広く生息していた生物種が含まれる。脊椎動物では82%が絶滅した。また昆虫・植物などの陸上生物もたくさんの種類が絶滅した。絶滅した生物種は恐竜の絶滅で有名なK-Pg(K-T)境界よりはるかに多く、最大規模の絶滅であった

 

原因は?

詳細は分からないのだが、状況としては、

「絶滅事件は約2億6000万年前と約2億5000万年前の2回起こった」とされており、最初の2億6000万年前の事件は、海水準が突然低下し多数の海洋生物が絶滅し、陸上生物についても環境変化による大量絶滅があった。

2番目の事件が古生代の生態系が壊滅した破局的な大量絶滅に相当する。2番目の(本来の)大絶滅事件については中国南部にある当時の礁の地層に挟み込まれた複数の火山灰の分析から、2億5160万年前に突然絶滅が始まり続く百万年で大絶滅が起こったと想定されている

 

ここに面白いグラフがある:

海洋生物多様性(種類)の推移で、シカゴ大学ジャック・セプコスキが作成した

これは海洋生物の科が化石として最初に現れてから最後に消えるまでのグラフ

横軸は時代で百万年単位、縦軸は海洋生物種類(科レベル)で千種類単位

多少の不確定要素を含む灰色部分を足してすべてのデータ

緑色部分は確実なデータ

朱のラインは(恐らく)緑色部分の移動平均ライン

黄色の三角が5大絶滅事件2億5000万年前に位置する谷間がP-T境界、右側6000万年前の谷が恐竜が絶滅したK-Pg(K-T)境界

青色の三角は小規模な絶滅

 

 

結論として:

1.絶滅の原因が特定できているのは恐竜が絶滅した6000万年前のK-Pg境界だけではなかろうか? K-Pg境界の地層から高濃度のイリジウムが検出されたからである

 

2.ペルム紀末期2億5100万年前の大絶滅も隕石衝突の可能性は高い、海水準の突然の低下は隕石による大量海水蒸発を思わせ、その後に続く火山爆発も隕石がマグマを擾乱した結果である事を思わせる

そして隕石すべてにイリジウムが含まれている訳ではないだろう、しかし、これは想像である

 

3.パンゲア大陸の動きを見ても、ペルム紀大絶滅の2億5000年前に集合集結している、これも隕石衝突が原因で地球全体でマグマ活動が活発化し、パンゲア大陸を形成させた事を思わせる、しかし、これも偶然である可能性もある

 

4.結局セプコスキがまとめ上げたように、絶滅の推移、しか分からないのである

 

 

 

以上、お付き合い頂きまして、誠にありがとう御座いました

感謝です