なぜ地球磁極は逆転するのか?

太陽黒点数/エルニーニョ/世界の地磁気変動を追っています

1月度その8 エルニーニョ南方振動ELSOと電離圏foF2値を追うシリーズ➡過去48ヶ月の太陽黒点数とエルニーニョ&ラニーニャの相関グラフを取り、ペルー沖の海面温度マップと電離圏foF2値マップも取る!

エルニーニョ南方振動ELSOと電離圏foF2値を追うシリーズ➡過去48ヶ月の太陽黒点数とエルニーニョラニーニャの相関グラフを取り、ペルー沖の海面温度マップと電離圏foF2値マップも取る!

 

気象庁さんからエルニーニョ監視速報が発表されました(1/11)

それによると、ラニーニャ現象が続いているそうです

 

そこで、エルニーニョ南方振動ELSOと太陽黒点数との相関を調べる目的で、2021年12月の太陽黒点数データからさかのぼること過去48ヶ月間とエルニーニョラニーニャ状態の季節(3ヶ月)を合わせてグラフ化しました

加えて、ペルー沖の海面温度マップと電離圏foF2値マップを取りました

ペルー沖の海面温度マップは直接エルニーニョラニーニャに影響します

電離圏foF2値マップは赤道上における上昇気流との関係を調べる上で導入します

 

 

ペルーの特異な地質が織り成すレインボー・マウンテン(古都クスコの近く)

驚異の風景です

 

 

お付き合い頂ければ幸いです

 

 

 

気象庁さんの発表 1/11 [気象庁 | エルニーニョ監視速報] によれば:

1.1/11現在、まとめとして:

  • ラニーニャ現象が続いているとみられる。

  • 今後、冬の終わりまではラニーニャ現象が続く可能性が高い(80%)。

  • 春の間にラニーニャ現象が終息し平常の状態になる可能性が高い(80%)。

とのことです

 

 

2.現在の発生確率リストが示されていて:

図1:5か月移動平均値が各カテゴリー(エルニーニョ現象/平常/ラニーニャ現象)

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従って、2022年1月まではラニーニャ100%となっています

5ヶ月移動平均というのは、例えば1月ですと:

11月/12月/1月/2月/3月

の平均値(この場合1-3月は予測値)をもって1月(中央値)を決定する

従って本当の意味での確定は、現時点では2021年10月となる、過ぎ去ってから確定する、というものです

 

3.本ブログでは各月毎に太陽黒点数を出し、エルニーニョであるかラニーニャであるかニュートラルであるかを季節単位でグラフ化しており、12月の黒点数と共にグラフをアップします

エルニーニョラニーニャ・過去データは [エルニーニョ・南方振動 - Wikipedia] を参照しています:

図2:約4年分の最新ELSO状態リストWikiより)

2016年夏 - 2017年春 ラニーニャ 北海道を中心とした8月の長期的な大雨・豪雨
1951年に気象庁が統計を取り始めて以来、初めて東北地方の太平洋側に台風が上陸した(平成28年台風第10号)
また北日本では平年より7日 - 10日早い初雪・初冠雪を観測し、関東甲信越では2016年11月に初雪・初冠雪を観測した(関東甲信越で11月に初雪・初冠雪が観測されたのは1962年11月以来、54年ぶりとなる)
このほか、2017年1月中旬と2月中旬、3月上旬は日本国内(平成29年日本海側豪雪)のみならず、国外の多くで10数年に1度の北半球最大規模の大寒波が襲来した
2017年秋 - 2018年春 日本でこの冬(2017年12月〜2018年2月)の平均気温は約1°C程度低かった。そして冬の積雪は平年よりかなり多く(平成30年豪雪)、全国規模で寒冬となった
2018年秋 - 2020年春 エルニーニョ 2018年9月4日に近畿地方にかなり台風が接近して危険な暴風となった(平成30年台風第21号)。9月7日〜9月10日は秋雨前線が近づいて西日本では断続的に雨が降り続いた。冬はほぼ全国的に暖冬で、南西諸島は記録的暖冬、西日本や東日本でも顕著な暖冬となり、西日本の日本海側は記録的少雪となった
2019年5月〜7月は北日本を中心に記録的な長期高温・長期日照・長期少雨となった。7月中旬までは冷夏傾向だったが、2019年8月は平年並みか平年より高い夏だった。6月は南米で大量の雹が局地的に降り、欧州で長期的な異常高温になるなど異常気象が発生した
2019年12月から2020年2月にかけて日本では北日本を除き、2006年12月 - 2007年2月当時を凌ぐ記録的な大暖冬となった
2020年秋 - 2021年春 ラニーニャ 2020年初冬より日本国内を中心に、数年に1度の最大規模の大寒波が襲来し(奄美沖縄を除く)、12月14日から21日までの7日間の総降雪量が200センチ(2メートル)を超えた地点が数地点と、主に東日本と北日本の各日本海側、および山陰地方と九州北部の長崎を中心に記録的な大雪を観測した(令和3年豪雪)。特に2021年1月から2月中旬にかけて日本では北日本、および西日本の各日本海側を中心に、2006年1月 - 2月当時を上回る記録的な大厳冬となった(しかし2月後半は暖冬傾向だった)
2021年1月上旬には日本のみならず、中国や韓国などの東アジアや一部の北米、欧州でも数年に1度の最大規模の大寒波が襲来し、特にスペインの首都マドリードでは半世紀(50年)ぶりの大雪となった
2021年秋 -  

2021年春(3月〜5月)まではラニーニャ状態である、としています

2021年夏(6月〜8月)はニュートラルでした

2021年秋(9月〜11月)は再びラニーニャ状態に入り、その後、継続している

 

黒点数は [国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測] さんデータです

図3:黒点数vsELSO各状態グラフ

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マジェンダが太陽南半球の黒点数、シアンは太陽北半球の黒点数、で横軸は年月

その上に高さ5固定で、ブルーがラニーニャ状態の月、オレンジがエルニーニョ状態の月を上乗せしています

 

 

4.気象庁さん [気象庁 | 海面水温実況図] より、ペルー沖の海面温度マップを取ると、

図4:海面水温実況図(部分) 2022/1/10(JST

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見事に赤道ペルー沖東から西に向けて水温20°未満の冷たい領域が広がっています、これが長く伸びているのでラニーニャとなる訳です、マップは1日の平均値です

 

海水は比熱が高く(熱しにくく冷めにくい)これでよいと思いますが、上空250km程度にある電離圏foF2値(上空の電子密度を示す)は太陽位置と共に刻々と変化しています

オーストラリア政府Space Weather Service [SWS - Global HF - Ionospheric Map] さんによれば、

図5:2022/1/11 00:15(UT)における電離圏foF2世界マップ

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であり、ペルー沖赤道上空とその南側の南北両極に強い電子密度が東西に伸びていることが分かります

そしてこれは8.5時間後にはインド洋沖に移動します

図6:2022/1/11 08:45(UT)における電離圏foF2世界マップ

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現在ペルー沖よりもインド洋の方が高いfoF2値を示す傾向にあり、ペルー沖はラニーニャ低温で、暖かい海域がインドネシアからインド洋海域にシフトしている影響、と思われます

 

何故、foF2値は南北両極に分かれるのか?

それは、磁気赤道南北に全磁力Fのピーク帯が存在するからです

図7:NOAAさんより2020.0全磁力F全世界マップ

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磁力を等高線で示しており、ブラジルにボトム谷(池)があり、それが東西に延びてマレー半島で鞍部を形成しています

この連結が磁気赤道です

何故、磁気赤道は中央に全磁力F値の弱い帯を作るのか?

何故、弱い中央F値の南北に電離圏foF2値は集中するのか?

これは現時点で私には分かりませんが、海洋域上空でfoF2値が高いので、

上昇気流は電離圏にまで及んでいる

のはまず間違いないと思われます

 

 

 

まとめ:

1.気象庁さんのエルニーニョ監視速報(毎月10日に更新される)にもとずくELSO状態と黒点数の相関グラフを今後もアップしてゆきます

 

2.関連してペルー沖の海面温度マップを月単位で出してゆきます

ELSO状態はここの温度で決まるので、これは重要です!

そして高度250km程度の電離圏におけるfoF2値マップも月単位でアップしてゆきます

磁気赤道におけるfoF2値帯が海域温度に依存していると思われるからです

 

尚、非常に分かりやすいELSO解説がウェザーニュースさんから出ていて、

[エルニーニョ/ラニーニャ現象とは? - ウェザーニュース]

これです

 

 

 

以上、お付き合い頂きまして、誠にありがとう御座いました

感謝です