3月度その15 世界の北方磁場強度シリーズ ➡ ホノルルHONの地磁気変動3年間を調べ、foF2値マップを取り、GOES-17Wとの波形3日間を比較する!
世界の北方磁場強度シリーズ ➡ ホノルルHONの地磁気変動3年間を調べ、foF2値マップを取り、GOES-17Wとの波形3日間を比較する!
世界各地の北方磁場強度の観測です、今回は低緯度に戻ってホノルルHONです
お付き合い頂ければ幸いです
まず、電離圏とバンアレン帯です
図a:電離圏とfoF2とは [電離層(Ionosphere)について解説] さんより:
図b: [バンアレン帯 | 天文学辞典] によれば、
Y軸は磁気赤道上空と思われます(但しブログ追加のGOES衛星は地軸赤道上空)
南緯30度西経60度を中心とするブラジル磁気異常では、地磁気が弱く内帯の端は高度200km程度まで降下しています
これより太陽に向かって上空ですと約9万kmの所に太陽風と地球磁気圏のぶつかり合うバウショック、約38万kmに月、約150万kmのラグランジュL1ポイントではDSCOVER衛星が太陽風を観測しています
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1.世界観測点マップと磁気赤道上の磁力線高度マップです
まず、世界まとめマップから全体の位置関係の把握です
図1:世界観測点マップ
中央横の緑ドットラインが、磁気赤道_2021です
図2:各観測点の磁気赤道上の磁力線高度マップ
高度2,000kmにバンアレン陽子帯、3,000kmに電子帯(図bより)
2.ホノルルHON3年間の北方地磁気変動と最大値最小値カウントグラフとfoF2値マップです
観測期間は、2019年3月2日から2022年2月28日の3年(365x3日)です
図3:
Y軸はピッチ100nT、縦幅全体で500nTに揃えています
有効日データにおける最小値・最大値の出現回数_統計グラフは、
図4:
ピーク数は第1ピークがマジェンダの1+1ですが、低緯度の典型である(LT10-11台頃に第1ピークを迎える)から少し外れます
ピークの定義は、平均値を少なくとも2h連続して超えるパターン、であって、1hでも平均値を下回ったらそのピークは脱出した、としています
第1ピークのマジェンダLT13.5時台の中央値LT14.0時におけるfoF2値マップです
図5:第1ピーク・マジェンダ3月14日00:30UTにおけるfoF2値マップ
第2ピークのシアンLT21.5時台の中央値LT22.0時におけるfoF2値マップです
図6:第2ピーク・シアン3月14日08:30UTにおけるfoF2値マップ
3.ホノルルHONとGOES17Wの波形3日間とFFT結果です
ホノルルHONがオレンジ、G17Wがシアン、平穏時3日間の波形です
図7:2月28日00時00分〜2日23時59分(UT)両観測点の波形
両波形の変動成分のみを抽出しグラフ化しています
実に見事な同相波形になっています
図7の波形よりG16EのパワーFFTスペクトルを取ると、
図8:
こ
GOESでは、ほとんどのエネルギーが周期24hに集中します
図7の波形よりホノルルHONのパワーFFTスペクトルは、
図9:
24h成分が最も強く出ました、これは図7でG17とHONが極めて同相である事と一致します
凡例のマジェンダ ● は、第1ピークが最大値側の観測点である事を示します
まとめ:
1.考察の対象を図4のカウントグラフに絞っています
ホノルルHONの謎は、第1ピークがLT13.5時台と遅い事です、フェアバンクス・カレッジCMOを除けば全ての観測点で(GOESも含め)第1ピークは午前中に観測されています
原因は現時点では分かりません
2.波形で言えば、図7でホノルルHONとG17の両波形が見事な同相波形となる点は鍵だと思っています、高度35,786kmのG17と磁力線高度370kmの低緯度HONが同じ波形になるのです、間に波形パターンの異なる中緯度_磁力線高度パスであるバンアレン内帯や電離圏高層部を挟んで
何故でしょうか、、、
FFT解析は、世界まとめマップにて全体を見渡して分析したい、と考えています
3.foF2値マップはひとまず挙げて行きます
尚、地磁気データはINTERMAGNETさん [The INTERMAGNET Vision and Mission] 経由で各地磁気データを世界の各観測点さんからダウンロード、
GOESデータはNOAAさん [GOES Magnetometer | NOAA / NWS Space Weather Prediction Center] からダウンロード、
foF2世界マップはオーストラリア政府Space Weather Serviceさん [SWS - Radio and Space Services] からスクショしています
ここに皆々さま方に深く感謝申し上げます
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です!