7月度その15 世界の北方磁場強度シリーズ ➡ グアムGUAの地磁気変動3年間を調べ、GOES-17Wとの波形3日間を比較する!
世界の北方磁場強度シリーズ ➡ グアムGUAの地磁気変動3年間を調べ、GOES-17Wとの波形3日間を比較する!
世界各観測点における北方磁場強度測定です
グアムGUAの3年間磁場強度変動と24h統計グラフと3日間波形解析を行います
GUAは復活したようです、データが出始めました!
GUAは北緯13.5°で低緯度に属し、CyMaパターンはMacyで低緯度の典型パターンです
お付き合い頂ければ幸いです
ここから本文です
1.世界観測点マップと磁気赤道上の磁力線高度マップです
まず、世界まとめマップから全体の位置関係の把握です
図1:世界観測点マップ
中央横の緑ドットラインが、磁気赤道_2021です
図2:各観測点の磁気赤道上の磁力線高度マップ
陽子ベルト・電子ベルトの幅500kmは私の推測で変更の可能性があります
図3:先月(6月)のCyMaマップです
GUAの今月7月パターンは先月6月と変わりません
これに今月はシアンマジェンダゼロ時間帯を加えます
2.グアムGUA3年間の北方地磁気変動と最大値最小値カウントグラフ
観測期間は、2019年7月2日から2022年6月30日の3年(365x3日)です
図4
Y軸はピッチ100nT、縦幅全体で500nTに揃えています
長らく途絶えていたデータ測定が再開されています
このグラフに表示された有効日データのみを使って24時間の最小値・最大値出現時刻と回数の統計グラフをとると、
図5:
凡例にあります「● ピーク数=1+1」は:
第1ピークはマジェンダで1ヶ所のみ、第2ピークはシアンでこれも1ヶ所のみ(合計でピーク数は2)、低緯度の典型です
ピーク定義は、平均値を少なくとも2h連続して超えるパターンであって、かつ1hでも平均値を下回ればそのピークは脱出した、としています
シアンマジェンダゼロ時間帯が多数検出されています
早く世界まとめCyMaマップでゼロ検出時間帯の分布を見てみたい所です
3.グアムGUA波形3日間とFFT結果です
オレンジがグアムGUA、シアンがG17Wです
図6:観測期間は、2022/07/05 - 07/07 (UT) です
同相ですが、3日目は乱れています
図6よりG17Wのスペクトルです
図7:
GOESと言えど磁気嵐があると72h成分が強くでます、これはG16Eと同様です
図6よりグアムGUAのスペクトルです
図8:
24h>72h>12h>8hとなりました
まとめ:
1.測定を続けます
コメントバック:
Rio同志(id:ballooon)!
コメントありがとう御座います、感謝です
>グアムはゼロカウントがだいぶありますね?
>くっきり分かれてる感じですね!
はい、低緯度の特徴です
原因はひとつしかなく、それがON・OFFで「くっきり分かれる」と考えています
このON・OFFはオゾン層の生成と消滅です
>ホノルルはあって、サンファンはデータが少なくなっていて、クールーは波形がなかったんでしたね?
そうです、低緯度データが不調ですね
>でも図5はクールーも似た感じですね!
そうなんです
まずはこの単純な低緯度モデル、即ちオゾン層の生成と消滅モデル、にて低緯度の24h統計動作が説明出来るか?が課題です
これが最も単純なケースですので、これが説明出来ない限り中緯度は有り得ませんし、まして高緯度や境界変則の動作を説明出来る訳がありません
でも、その前にCyMaマップにシアンマジェンダゼロ時間帯を入れて全体の分布を見て考えてみたい、と考えております
以上です
お仕事、あまり過集中せずに、ぐぁんばって下さい!
コメバック終わり
尚、地磁気データはINTERMAGNETさん [The INTERMAGNET Vision and Mission] 経由で各地磁気データを世界の各観測点さんからダウンロード、
GOESデータはNOAAさん [GOES Magnetometer | NOAA / NWS Space Weather Prediction Center] からダウンロードしています
ここに皆々さま方に深く感謝申し上げます
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です!