8月度その12 世界の北方磁場強度シリーズ ➡ フェアバンクス・カレッジCMOの地磁気変動3年間を調べ、GOES-17Wとの波形3日間を比較する!
世界の北方磁場強度シリーズ ➡ フェアバンクス・カレッジCMOの地磁気変動3年間を調べ、GOES-17Wとの波形3日間を比較する!
世界各観測点における北方磁場強度測定です
CMOの3年間磁場強度変動と24h統計グラフと3日間波形解析を行います
CMOは唯一の高緯度観測点ですが、特殊なCyMaパターンを呈し、考察対象外です
お付き合い頂ければ幸いです
ここから本文です
1.世界観測点マップと磁気赤道上の磁力線高度マップと先月のCyMaマップです
まず、世界まとめマップから全体の位置関係の把握です
図1:世界観測点マップ
中央横の緑ドットラインが、磁気赤道_2021です
図2:各観測点の磁気赤道上の磁力線高度マップ
陽子ベルト・電子ベルトの幅500kmは私の推測で変更の可能性があります
図3:先月7月のCyMaマップを上げておきます
Cyは第1ピークがシアン、Maは第1ピークがマジェンダ、cyはシアンピークがある、maはマジェンダピークがある、▲は最小値シアン検出数ゼロ、▲は最大値マジェンダ検出数がゼロ、です
2.フェアバンクス・カレッジCMO3年間の北方地磁気変動と最大値最小値カウントグラフ
観測期間は、2019年8月2日から2022年7月31日の3年(365x3日)です
図4
Y軸はピッチ100nT、縦幅全体で500nTに揃えています
CMOは高緯度で分散が激しいです
このグラフに表示された有効日データのみを使って24時間の最小値・最大値出現時刻と回数の統計グラフをとると、
図5:
凡例にあります「● ピーク数=1+2」は:
第1ピークはマジェンダで1ヶ所のみ、第2ピークはシアンで2ヶ所ある(合計でピーク数は3)
ピーク定義は、平均値を少なくとも2h連続して超えるパターンであって、かつ1hでも平均値を下回ればそのピークは脱出した、としています
これはLT0.0時台を切断時刻としLT23.0時台までの線分とした時にcycyMaパターンとなり、特殊ですので、考察対象から外しています
3.フェアバンクス・カレッジCMOとG17Wの波形3日間とFFT結果です
CMOがオレンジ、G17Wはシアンです
図6:
オレンジの振幅が極めて大きく、Y軸スケールを上げて(粗く)してあります(通常は±50nTですので、その4倍に設定してあります)
これは、同相とも逆相とも言い難い!
図6の波形よりG17WのパワーFFTスペクトルを取ると、
図7:
24hの独壇場となっています
図8:
24h成分が強く出ています、12h成分がそこそこで、24h>72h>12h>8hです
24hが強く出る場合は完全同相か完全逆相なのですが、、、
まとめ:
1.各観測点の測定を続けます
世界まとめマップにおける定量解析が進んでいませんで、これを進めたいのです
尚、地磁気データはINTERMAGNETさん [The INTERMAGNET Vision and Mission] 経由で各地磁気データを世界の各観測点さんからダウンロード、
GOESデータはNOAAさん [GOES Magnetometer | NOAA / NWS Space Weather Prediction Center] からダウンロード、
foF2世界マップはオーストラリア政府Space Weather Serviceさん [SWS - Global HF - Ionospheric Map] からスクショしています
ここに皆々さま方に深く感謝申し上げます
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です!