１０月度その７ 世界の北方磁場強度シリーズ ➡ フェアバンクス・カレッジCMOの地磁気変動3年間を調べ、GOES-17Wとの波形3日間を比較する！

世界各観測点における北方磁場強度測定です

フェアバンクス・カレッジCMOの３年間磁場強度変動と24h統計グラフと３日間波形解析を行います

お付き合い頂ければ幸いです

 

１．世界観測点マップと磁気赤道上の磁力線高度マップと先月測定のCyMaマップです

まず、世界まとめマップから全体の位置関係の把握です

図１：世界観測点マップ

中央横の緑ドットラインが、磁気赤道_2021です

図２：各観測点の磁気赤道上の磁力線高度マップ

陽子ベルト・電子ベルトの幅500kmは私の推測で変更の可能性があります

図３：先月９月測定（８月迄の）CyMaマップです

Cyは第１ピークがシアン、Maは第１ピークがマジェンダ、cyはシアンピークmaはマジェンダピークがある、▲は最小値シアン検出数ゼロ▲は最大値マジェンダ検出数がゼロ、を示します

２．カレッジCMO３年間の北方地磁気変動と最大値最小値カウントグラフ

図４：観測期間は、2019年10月2日から2022年9月30日の3年（365x3日）

Y軸はピッチ100nT、縦幅全体で500nTに揃えています

大いに乱れています、高緯度の特徴です

このグラフに表示された有効日データのみを使って24時間の最小値・最大値出現時刻と回数の統計グラフをとると、

図５：

凡例にあります「● ピーク数=1+2」は：

第１ピークはマジェンダでピークは１ヶ所のみ、第２ピークはシアンで他にもう1ヶ所（合計でピーク数は3）

ピーク定義は、平均値を少なくとも２h連続して超えるパターンであって、かつ1hでも平均値を下回ればそのピークは脱出した、としています

CMOは解析対象ではありません

３．カレッジCMOとG17の波形3日間とFFT結果です

図６：ビクトリアVICがオレンジ、G17はシアンです

もの凄い波形です、1日目と3日目の磁気嵐の影響をモロに受けています

図７：G17信号強度のスペクトル

1日目と3日目に軽い磁気嵐があったので72h成分が強く出ています、これはG16と同じです

図８：CMO信号強度のスペクトル

地上で72h成分はそれほど強くなく、24h>12h>8h>72hです

図６の波形がこれだけ乱れていても72hが最も少ない成分であるのは驚きです

まとめ：

１．量的解析は、ひとまずオゾン層による影響の解析、に絞っています

測定を続けます

コメントバック

リオ同志(id:ballooon)！

続けてのコメント、誠にありがとう御座います、感謝なのです

＞すごいですね
＞今の季節でもオーロラは出るのでしょうか？

出ているでしょう！

＞24h成分がダントツでしたか！2日目は波形が大人しく、1日目と3日目だけ乱れたからかも？ですね。

はい、そうして1日目と3日目はオーロラの嵐、ではなかったかと、、、

以上です

コメバック終わり

尚、地磁気データはINTERMAGNETさん [The INTERMAGNET Vision and Mission] 経由で各地磁気データを世界の各観測点さんからダウンロード、

GOESデータはNOAAさん [GOES Magnetometer | NOAA / NWS Space Weather Prediction Center] からダウンロードしています

ここに皆々さま方に深く感謝申し上げます

以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました

感謝です！