8月度その14 世界の北方磁場強度シリーズ ➡ キャンベラCNBの地磁気変動3年間を調べ、GOES-17Wとの波形3日間を比較する!
世界の北方磁場強度シリーズ ➡ キャンベラCNBの地磁気変動3年間を調べ、GOES-17Wとの波形3日間を比較する!
世界各観測点における北方磁場強度測定です
CNBの3年間磁場強度変動と24h統計グラフと3日間波形解析を行います
ここは中緯度ですが中緯度典型のCyMaパターンを示さず、考察対象外です
唯一の南半球観測点です
お付き合い頂ければ幸いです
ここから本文です
1.世界観測点マップと磁気赤道上の磁力線高度マップと先月のCyMaマップです
まず、世界まとめマップから全体の位置関係の把握です
図1:世界観測点マップ
中央横の緑ドットラインが、磁気赤道_2021です
図2:各観測点の磁気赤道上の磁力線高度マップ
陽子ベルト・電子ベルトの幅500kmは私の推測で変更の可能性があります
図3:先月7月のCyMaマップを上げておきます
Cyは第1ピークがシアン、Maは第1ピークがマジェンダ、cyはシアンピークがある、maはマジェンダピークがある、▲は最小値シアン検出数ゼロ、▲は最大値マジェンダ検出数がゼロ、です
2.キャンベラCNB3年間の北方地磁気変動と最大値最小値カウントグラフ
観測期間は、2019年8月2日から2022年7月31日の3年(365x3日)です
図4
Y軸はピッチ100nT、縦幅全体で500nTに揃えています
このグラフに表示された有効日データのみを使って24時間の最小値・最大値出現時刻と回数の統計グラフをとると、
図5:
凡例にあります「● ピーク数=2+1」は:
第1ピークはマジェンダで他にもう1ヶ所、第2ピークはシアンで1ヶ所のみ(合計でピーク数は3)
ピーク定義は、平均値を少なくとも2h連続して超えるパターンであって、かつ1hでも平均値を下回ればそのピークは脱出した、としています
第1ピークがマジェンダと言っても第2ピークシアンとの差は僅か1であり、いつ逆転してもおかしくない状況です
CNBはMacymaパターンを示し、中緯度の典型であるmaCymaから外れるので、考察対象外です
3.キャンベラCNBとG17Wの波形3日間とFFT結果です
CNBがオレンジ、G17Wはシアンです
図6:
同相ですかね?
図6の波形よりG17WのパワーFFTスペクトルを取ると、
図7:
24hの独壇場となっています
図6よりCNBのパワーFFTスペクトルを取ると、
図8:
72h>12h>24h>8hです、72hが強く出るのは磁気嵐が発生した時なのですが、8月2日〜4日は非常に平穏な3日間なのです
まとめ:
1.各観測点の測定を続けます
世界まとめマップにおける定量解析が進んでいませんで、これを進めたいのです
尚、地磁気データはINTERMAGNETさん [The INTERMAGNET Vision and Mission] 経由で各地磁気データを世界の各観測点さんからダウンロード、
GOESデータはNOAAさん [GOES Magnetometer | NOAA / NWS Space Weather Prediction Center] からダウンロード、
foF2世界マップはオーストラリア政府Space Weather Serviceさん [SWS - Global HF - Ionospheric Map] からスクショしています
ここに皆々さま方に深く感謝申し上げます
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です!