なぜ地球磁極は逆転するのか?

太陽黒点数/オゾン全数/エルニーニョ/太陽活動と米国日本の地磁気変動を追います!

7月度その2 エルニーニョ南方振動ELSOを追うシリーズ ➡ 直近48ヶ月の太陽黒点数とエルニーニョ&ラニーニャの相関グラフを取り、ペルー沖の海面温度マップとオゾン全量マップを取る!

気象庁さんからエルニーニョ監視速報が発表されています(7/10)

 

そこで、エルニーニョ南方振動ELSOと太陽黒点数との相関を調べる目的で、2023年5月の太陽黒点数データからさかのぼること過去48ヶ月間とエルニーニョラニーニャ状態の季節(3ヶ月単位)を合わせてグラフ化しました

赤道海面からの上昇気流がもたらすオゾン分布に興味があり、ペルー沖の海面温度マップと月平均オゾン全量マップも取っています

 

 

お付き合い頂ければ幸いです

 

 

 

気象庁さんの発表 [気象庁 | エルニーニョ監視速報] によれば:

1.7/10現在、まとめとして

とのことです

 

 

2.現在の発生確率リスト

図1:5か月移動平均値が各カテゴリー(エルニーニョ現象/平常/ラニーニャ現象)

従って、2023年5,6,7,8月はエルニーニョで確定、

9,10,11月も確率90%でエルニーニョが予測されています

 

 

3.太陽黒点数とエルニーニョ/平常/ラニーニャのグラフ

本ブログでは各月毎に太陽黒点数を出し、エルニーニョであるかラニーニャであるかニュートラルであるかを季節単位でグラフ化しており、黒点数と共にグラフをアップします

エルニーニョラニーニャ・過去データは [エルニーニョ・南方振動 - Wikipedia] を参照しています

黒点数は [国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測] さんデータです

図2:黒点数vsELSO各状態グラフ

マジェンダが太陽南半球の黒点数、シアンは太陽北半球の黒点数、で横軸は年月

その上に高さ5固定で、ブルーがラニーニャ状態の月、オレンジがエルニーニョ状態の月を上乗せしています、平常は何も乗せていません

 

NOAAさんより直近4月までの黒点数観測結果と今後サイクル25の予測を示せば、

図3:NOAAさん太陽黒点観測と予測

であって、黒点活動6月は増加してエルニーニョ状態に4月よりなっています

黒点数の増加が活発である時に赤道付近で貿易風(東風)が強まり、ペルー沖で海面が東から西に向かって強く移動しペルー沖海底から冷たい海水が上昇し、海面温度が下る(ラニーニャ

これが、黒点数の増加が弱まった時、ペルー沖の海面温度が上昇しエルニーニョになる、と理解しています

 

 

4.ペルー沖の海面温度マップと平均オゾン全量マップ

気象庁さん [気象庁 | 海面水温実況図] より、ペルー沖の海面温度マップ4/9を取ると、

図4:海面水温実況図(部分) 2023/7/17(JST

ペルー赤道沖緯度0°の海面水温は約30°前後と見られます

エルニーニョになるのは30°前後になる、との理解で良いのでしょうか

 

気象庁 [気象庁 | 月平均オゾン全量の世界分布図] さんより2023年3月(これが最新)の平均オゾン全量マップを示すと、

図5:2023年5月の平均オゾン全量マップ(m atm-cm)

ペルーのオゾン全量は減少です(但しペルー沖は特に大きな変化はありません)

と申しますのも、

図6:2023年4月の平均オゾン全量マップ(m atm-cm)

図5、6で北極周辺&高緯度を見ると、オゾン全量が高濃度である事が分かります

但し、5月カナダにおけるオゾン全量は減少しています

赤道付近で発生したオゾンは高緯度へ移動し蓄積される、という動作になっています

この辺りが、カナダ高緯度における北方磁場強度の動作と関係してくると考えています

 

 

 

 

 

以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました

感謝です!