12月度その30:柿岡 K-index・磁気嵐・USGSシリーズ ➡ UT12月17日-20日(17,18は磁気嵐)におけるUSGS観測点5ヶ所の地磁気変動を見ます!⬅ 追記あり12/23 00:00!
追記は一番下、リオ同志(id:ballooon)!へのコメバック後にあります! 12/23 00:00
UT2023年12月17日〜20日まで、4日間USGS観測点5ヶ所における地磁気変動です
UT17日と18日には磁気嵐を観測しています
お付き合い頂ければ幸いです m(_ _)m
まず、柿岡のK-indexです
図1:2023年12月17日から20日UTを含む、柿岡KAK_k-index
17日にK-index=5、18日にはK-index=6を観測しています
図2:USGS観測所マップ
USの各観測所です、現在GUA, SJG, BOU, SIT, CMOを使っています
図3:USGS観測点の位置マップ(地軸座標)
グリーン線は、磁気赤道の位置を地軸座標上にマップしたものです
京都大学さんサイト:
地理座標と地磁気座標の相互変換 より一点一点指定走行し、作成
図4:USGS観測点の磁力線高度マップ(Y軸は磁気緯度)
グアムGUAの磁力線高度は、何と24kmで電離層にも届きません
フェアバンクス・カレッジCMOで、バンアレン内帯を外れたか、という高度です
以下、2023年12月17日から20日UTの、GUA, SJG, BOU, SIT, CMOの波形を順次アップして行きます(低緯度から高緯度へのスキャンです!)
図5:GUA波形
UT17.5時と18.5時に大きくダウンシュート
この傾向は、SJGとBOUを除き、各観測点共通です
図6:SJG波形
SJGでは、特にUT17.5時にアップしています(ダウンシュートではなく)
ダウンシュートとは、この場合、磁気嵐によるリングカレント効果である、と考えられますので全世界に共通で現れて良い現象なのです
ですが、SJGと次のBOUは異なる、これは原因を考えないといけないです!
図7:BOU波形
UT17.5時にアップしています(SJGと同様)
UT17.5時は磁気嵐によるリングカレント効果でダウンシュートすべき所なのですが、SJGと同様にアップ、です
原因を考えませんと、、、
図8:SIT波形
SITではUT17.5時と18.5時頃に大きくダウンシュート、です
図9:CMO波形
CMOでもUT17.5時と18.5時頃に大きくダウンシュート、です
まとめ:
1.12月17日と18日と、2日も続けて磁気嵐を観測しているのに、SJGとBOUの波形には磁気嵐リングカレントによるダウンシュートが観測されない
2.図3を見て頂ければ分かるように、SJGとBOUは磁気緯度が地軸緯度より高い
BOU 磁気緯度-北緯47.50° 地軸緯度-北緯40.1°
SJG 磁気緯度-北緯27.20° 地軸緯度-北緯18.1°
即ち、BOUとSJGの赤道部分では磁気赤道は地軸赤道より下がっており、これはブラジルとブラジル沖で地磁気が異様に弱い傾向を示すのと、同じ原因である
3.ここは、磁気嵐に伴うリングカレントなので、電流は地球を必ず周回している
しかし、電流密度はSJGやBOU上空では弱まる(広がってしまう)傾向にある事は考えられる
コメントバック
リオ同志(id:ballooon)!
コメントありがとう御座います、感謝です
>磁気嵐の時は地球全体の磁場が弱まる!でいいんでしたよね(;・∀・)?
はい、赤道上空に地磁気を弱める方向(西向き)に電流が流れ(これがリングカレント)地球全体の磁場を弱めるからです
「赤道上空」西向きに電流が流れるとは、「磁気赤道上空」の事かもしれません
そうしますと、BOUやSJGでUT17.5時頃にはそれほど地磁気は弱まらないでしょうか?そして、その後急激に弱まる?
少し考えてみましょう!
以上でした
寒いです、お身体お気を付けて、、、
コメバック終わり
追記 12/23 00:00:
赤道環電流(リングカレント)ですが、地球磁場を弱める方向に流れる電流ですから、磁気赤道上空を西に向かって流れる電流、と解釈出来ます!
以上です
以上、お付き合い頂き誠にありがとう御座いました
感謝です