4月度その12:地球磁極の不思議シリーズ➡バンアレン帯の電子帯加速について、もう少し!
地球磁極の不思議シリーズ➡バンアレン帯の電子帯加速について、もう少し!
前回「4月度その11:カナダ・オタワの地磁気振動シリーズ➡バンアレン帯について確認しておく! - なぜ地球磁極は逆転するのか?」でJAXAさんの発表「ヴァン・アレン帯の高エネルギー電子はどこで生まれる?」を簡単にご紹介したのですが、高エネルギー電子についてもう少し掘り下げておこう、と考えてのアップです
お付き合い頂ければ幸いです
地球表面の磁場強度マップ2020年:
地表の磁場強度分布図(ESA)、青が弱く赤が強い
2020年の北磁極と南磁極の位置、オタワの位置を示している
2020年の北極側から地磁気強度マップを取れば(IGRF-13)、
東経E360度表示で主要ヶ所の経度を示している
当ブログの磁極逆転モデルを示せば:
1.地球は巨大な1ビット・メモリーであり、内核の鉄単結晶が南北どちらかの極性をロックし双極子磁場(棒磁石)として記憶している
2.この1ビット・メモリーは書き換え可能、書き換えは外核液体鉄が上層部では鉄イオンと電子の乱流プラズマ状態となり、磁力線の凍結が生じ、磁気リコネクションを起こし、磁力線が成長し極性が逆で偶然に充分なエネルギーに達した場合に書き換わる
従って地球磁極の逆転は偶然の作用であり予測不可能で、カオスとしてよい
地磁気データは、気象庁 [地磁気観測所|基礎知識|用語の説明] さんより
地磁気ベクトルのX正方向が北成分、Y正方向が東成分、Z正方向が鉛直成分
JAXAさん [ヴァン・アレン帯の高エネルギー電子はどこで生まれる? | 宇宙科学研究所] 2019年11月の発表によれば:
バンアレン帯の外側電子帯における加速された高エネルギー電子がどこで発生するのか?を調べた図で、
地球を楕円に取り巻くオレンジドットラインが観測衛星の軌道であり、2基打ち上げられている、あらせ衛星とVan Allen Probes衛星
そして、以下の観測結果が得られた
図中の文を書き出せば:
① 夕方側の地磁気に振動が起きる
② 東向きに運動する電子が地磁気が振動する領域に入り加速を受ける
③ 夕方側で加速された電子が東向きに移動する
④ 高エネルギー電子の量にのみ周期的な変動を観測
左側にあるVan Allen Probes衛星は、磁場の振動と高エネルギー電子の量に変動を観測
右側にあるあらせ衛星では、磁場の振動は観測されない、としている
Van Allen Probe衛星のある位置が夕方とすれば、夕方を18時とすれば、太陽はこの図の真後ろにあり(真後ろが12時で南中している)、この図は午前0時に正面から見た図となる
夕方振動による加速は常に東向きであり、継続して加速されているとして、あらせ衛星では高エネルギー電子の周期的な変動を観測している
この図で、あらせ衛星は午前4時頃に位置しているように見える
磁場の振動を観測したVan Allen Probe衛星の図4(分単位の測定で数十分)を見るとX成分(北)とZ成分(鉛直)が振動しているように見える、確かにY方向(東)に加速するには直交する成分を振動させる必要がある
尚、夕方時における地磁気変動は限られた領域で観測される、としている
オタワの例では、オタワが午前6時〜午後18時の12時間(即ち太陽がオタワを照らしている時間帯)にオタワでの地磁気最大値と最小値が得られる傾向にある
オタワの例は振動そのものを抽出したものではないが、太陽が原因で地磁気の変動をもたらしているのだろう、この原因を現在私は太陽風としているいるが
以上、お付き合い頂きまして、誠にありがとう御座いました
感謝です