7月度その14:地球磁極の不思議シリーズ➡磁気嵐と地磁気の変化の舞!
地球磁極の不思議シリーズ➡磁気嵐と地磁気の変化の舞!
本日は、かねてから気になっていた「磁気嵐が起きると地磁気は変化する」について、まとめます
お付き合い頂ければ幸いです
地表の磁場強度マップ2020年は:
ESAより地球全体を示せば、
IGRF-13より北極サイドを示せば、
当ブログの磁極逆転モデルは:
1.地球は磁気双極子(棒磁石)による巨大な1ビット・メモリーである
2.この1ビット・メモリーは書き換え可能、外核液体鉄は鉄イオンと電子の乱流プラズマ状態であり、磁力線の凍結が生じ、磁気リコネクションを起こし、磁力線が成長し極性が逆で偶然に充分なエネルギーに達した時に書き換わる
3.従って地球磁極の逆転は偶然の作用であり予測不可でカオスである
当ブログの磁気圏モデルは:
極地電離層における磁力線形状として:
地磁気方向定義とは:
磁気嵐と地磁気の関係:
[磁気嵐 - Wikipedia] より、磁気嵐とは:
中緯度・低緯度において全世界的に地磁気が減少する現象のことを指す。
のである、減少なのである!
ご存知のように、磁気嵐は非常に強力な太陽風が巻き起こす現象であり、非常に強力な太陽風とは、黒点活動が活発で太陽フレアが発生した時やコロナ質量放出(CME)の発生時に地球に襲いかかるプラズマ流(イオン&陽子・電子)の事である
では、普段とは異なる強力なプラズマ流が地球に到達すると何が起きるのか?それは、
地球を周回する西方電流が増加する
のである(「リングカレントの発達」とWikiは言う)
では、リングカレントが発達(増加)すると、何故、地磁気は減衰するのか?である!
ご存知のように地球磁気双極子は南極にN極、北極にS極があり、磁力線は南極から北極に向けて地球磁気圏を周回しており、赤道環電流が西向きとは、この磁力線方向と一致する(磁力線方向を維持する)方向なのである
では、地球磁力線を維持する方向の電流が増大するのに、何故、磁気嵐の時に地球の磁場は減衰するのだろうか?という疑問が生ずる
それが、
ファラデーの法則(またはレンツの法則)
なのである!
[J Simplicity 電磁誘導(ファラデーの法則)] さんより:
となり、磁力線変化を押さえようとする現象(電流)が生ずるのである
これは、磁力線密度の増減に対し反対方向の電流が流れる現象であるが、逆に磁力線を強める方向の電流が増加すれば瞬間的に磁力線は弱まる反応を示すものと思われる
この結果 [地磁気観測所|基礎知識|磁気嵐] さんによれば:
磁気嵐は地球規模の現象ですが、中低緯度に位置する日本では、多くの磁気嵐は水平分力(H)の急増加をもって始まりますが、これを磁気嵐の急始といいます。このあと1時間から数時間くらいの間Hの増加した状態が続きます。この期間を初相といいます。それに続いてHは急激に減少し始め、極小に達したのち回復に向かいます。この間を主相といい、その後の回復期を回復相あるいは終相といいます。
地磁気の単位はnT(ナノテスラ)を用います。日本付近の平均的な地磁気の水平分力(H)の大きさは約3万nTで、静穏時の日変化の振幅は50nT程度ですが、磁気嵐の時は50~数百nTに達する地磁気変化(較差)が観測されることがあります。
要するに磁気嵐が原因で急増する赤道環電流に反応して、地磁気は磁力線増加を押さえる減少方向に反応するのである
しかし、もし磁気嵐が一時的なものでなく恒等的に生ずる(太陽風プラズマが常に増加する状態)のであれば、
いずれ地磁気は増加する
ものと思われます
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です