12月度その16 世界の北方磁場強度シリーズ➡柿岡KAKの地磁気変動3年間を調べ、GOES-17Wとの波形3日間をFFT解析し比較する!
世界の北方磁場強度シリーズ➡柿岡KAKの地磁気変動3年間を調べ、GOES-17Wとの波形3日間をFFT解析し比較する!
前回その14はキャンベラCNBでした、で、次のグアムGUAの3日間波形をダウンロードしましたが、データに変化がなくグアムGUAはあきらめました(データは99999.0異常データではなく、それなりに入っているのですが3日間変化がない!)
実は以前のクールーKOUの場合は、3日間のデータそのものが開示されていなかった(ダウンロードできなかった)のですが、ここで12月度のクールーKOUとグアムGUAはあきらめました、スキップします
そこで本日は、柿岡KAKの北方磁場強度観測、3年間の地磁気変動と3日間の波形解析、です
波形解析はGOES-17Wとの比較になります
G17Wが東、柿岡KAKが西に位置します
柿岡のある茨城県の冬の味覚といえば「あんこう鍋」(大洗が有名)
です
お付き合い頂ければ幸いです
まず、地磁気一般と当ブログモデルと電離圏一般です
地表の磁場強度マップ2020年は:
ESAより地球全体を示せば、
当ブログの磁極逆転モデルは:
1.地球は磁気双極子(棒磁石)による巨大な1ビット・メモリーである、地球内核は単結晶の固体鉄であって永久磁石として磁場方向を記憶している
2.この1ビット・メモリーは書き換え可能、外核液体鉄は鉄イオンと電子の乱流プラズマ状態であり、磁力線の凍結が生じ、磁気リコネクションを起こし、磁力線が成長し極性が逆で偶然に充分なエネルギーに達した時に書き換わる
[世界初!地球中心部の超高圧高温状態を実現 ~ようやく手が届いた地球コア~ — SPring-8 Web Site] さんの図に説明追加させて頂ければ:
3.従って地球磁極の逆転は偶然の作用であり予測不可でカオスである
地磁気方向定義とは:
電離圏とfoF2とは [電離層(Ionosphere)について解説] さんより:
上図は昼の状態で夜から昼への移行モデルを示せば [Ionosphere - Wikipedia] より、By Carlos Molina
電離圏S4シンチレーションマップはオーストラリア政府 [SWS - Section Information - About Ionospheric Scintillation] より
[バンアレン帯 | 天文学辞典] によれば、
南緯30度西経60度を中心とするブラジル磁気異常では、地磁気が弱く内帯の端は高度200km程度まで降下しています
これより太陽に向かって上空ですと約9万kmの所に太陽風と地球磁気圏のぶつかり合うバウショック、約38万kmに月、約150万kmのラグランジュL1ポイントではDSCOVER衛星が太陽風を観測しています
ここから本文です
1.柿岡KAKとG17Wの磁力線パターンと緯度経度を確認
図1:
高度1,152kmですと、電離層は抜けてバンアレン内帯の端に接する程度となります
2.柿岡KAK3年間の北方地磁気変動と最大値最小値カウントグラフです
観測期間は、2018年12月2日から2021年11月30日の3年(365x3日)です
図2:
Y軸はピッチ100nT、縦幅全体で500nTに揃えています
強度は増加です
このグラフに現れたデータのみを使って24時間の最小値・最大値出現時刻と回数の統計グラフをとると、
図3:
UTは国際標準時UniversalTime、LTは現地時間LocalTime
柿岡は北緯36.2度と中緯度で、レシオは1.79と最小値ピークが支配的です
最小値が支配的ということで、柿岡は中緯度の特徴を現しています
3.柿岡KAKとG17Wの波形3日間FFT解析比較です
柿岡KAKが西でマジェンダ、G17Wが東でグリーンとなります、以下平穏時3日間の波形解析です
図4:12月4日10時33分〜7日10時32分(UT)の両観測点の波形
Y軸高さは300nTです
これは逆相です(次の図5:南中マッチの方が分かりやすいです)
両波形を南中時でマッチさせると(時差は330分、今回の測定では最大時差となります)、
図5:南中マッチ後の波形は3990分
となり、各々の波形をFFT変換しSin評価方式で位相角を算出すると、
図6:
周期24hのIdx4成分のみが現れ、
図7:
Idx4周期24h ➡ Idx9周期9hと、始めて9h周期が2番目に現れました
円グラフですが、G17Wが強く正規化分母となり、かつ強度差が大きいのでG17Wを0.2として円周としています
今後、円グラフではIdx4成分のみを表示する事と致します(両Idx4成分の位相差に着目しているためです)
Sin評価による位相差円グラフは、
図8:
となります、Sin評価では必ず円の右半分に来ます
これはX軸対称の系列に入ります
Cos評価では、
図9:
となり、Cos評価では必ず円の上半分に来ます
これはY軸対称の系列となります
まとめ:
1.X軸対称・Y軸対称・原点対称の意味が分かって来たので、Sin評価円グラフとCos評価円グラフの結果からGOESと地上観測点における周期24hの両波形を合成できる、と考えています
2.合成結果が出るには今しばらく時間がかかりますが、測定結果のアップはこの形式(位相についてSin評価メインで最後にCos評価円グラフを添付)で進めて参ります、よろしくお願い致します m(_ _)m
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です!