12月度その17 世界の北方磁場強度シリーズ➡シャンポンCLFの地磁気変動3年間を調べ、GOES-16Eとの波形3日間をFFT解析し比較する!
世界の北方磁場強度シリーズ➡シャンポンCLFの地磁気変動3年間を調べ、GOES-16Eとの波形3日間をFFT解析し比較する!
今回は最終で、フランス・シャンポン・ラ・フォレ(略してシャンポン)CLFの北方磁場強度観測、3年間の地磁気変動と3日間の波形解析、です
波形解析はGOES-16Eとの比較になります
シャンポンCLFが東、G16Eが西に位置します
シャンポンのあるフランス中部ロワレ県にはシュリー・シュル・ロワール城が
あります
お付き合い頂ければ幸いです
まず、地磁気一般と当ブログモデルと電離圏一般です
地表の磁場強度マップ2020年は:
図a:ESAより地球全体を示せば、
図b:地磁気方向定義とは:
図c:電離圏とfoF2とは [電離層(Ionosphere)について解説] さんより:
図d:電離圏S4シンチレーションマップはオーストラリア政府 [SWS - Section Information - About Ionospheric Scintillation] より
図e: [バンアレン帯 | 天文学辞典] によれば、
南緯30度西経60度を中心とするブラジル磁気異常では、地磁気が弱く内帯の端は高度200km程度まで降下しています
これより太陽に向かって上空ですと約9万kmの所に太陽風と地球磁気圏のぶつかり合うバウショック、約38万kmに月、約150万kmのラグランジュL1ポイントではDSCOVER衛星が太陽風を観測しています
ここから本文です
1.シャンポンCLFとG16Eの磁力線パターンと緯度経度を確認
図1:
高度2,220kmですから、バンアレン内帯中心を通過しています
2.シャンポンCLF3年間の北方地磁気変動と最大値最小値カウントグラフです
観測期間は、2018年12月2日から2021年11月30日の3年(365x3日)です
図2:
Y軸はピッチ100nT、縦幅全体で500nTに揃えています
強度は微増、です
このグラフに現れたデータのみを使って24時間の最小値・最大値出現時刻と回数の統計グラフをとると、
図3:
UTは国際標準時UniversalTime、LTは現地時間LocalTime
レシオは1.45であって最小値ピークが支配的です
最小値が支配的ということで、シャンポンは中緯度の特徴を現しています、しかし北緯48.0度にあるのですから、もっとレシオ大であってもよいように思われます
3.シャンポンCLFとG1&Eの波形3日間FFT解析比較です
G16Eが西でマジェンダ、シャンポンCLFが東でグリーンとなります、以下平穏時3日間の波形解析です
図4:12月4日10時33分〜7日10時32分(UT)の両観測点の波形
Y軸高さは300nTです
これは逆相?(次の図5:南中マッチの方が分かりやすいです)
両波形を南中時でマッチさせると(時差は309分)、
図5:南中マッチ後の波形は4011分
となり、各々の波形をFFT変換しSin評価方式で位相角を算出すると、
図6:
周期24hのIdx4成分のみが現れ、
図7:
Idx4周期24h ➡ 続いて分散スペクトラムが現れています(乱れた波ほど高調波成分が多い、という事です!)
円グラフですが、G16Eが強く正規化分母となり、G16Eを0.25として円周としています
今後、円グラフではIdx4成分のみを表示する事と致します(両Idx4成分の位相差に着目しているためです)
Sin評価による位相差円グラフは、
図8:
となります、Sin評価では必ず円の右半分に来ます
これはX軸対称の系列に入ります
Cos評価では、
図9:
となり、Cos評価では必ず円の上半分に来ます
これは第1象限に限定されたパターンで、始めて現れました!
まとめ:
1.GOESと地上観測点における評価方式ですが:
● GOES➡Sin評価 vs 地上点➡Sin評価
● GOES➡Cos評価 vs 地上点➡Cos評価
の位相差円グラフを示している訳ですが、この他に、
● GOES➡Sin評価 vs 地上点➡Cos評価
● GOES➡Cos評価 vs 地上点➡Sin評価
があります、波形を出すにはこの辺り全てを調べる必要があります
2.合成結果の波形を出すには時間がかかりますが、測定結果のアップは現在の形式(位相についてSin評価メインで最後にCos評価円グラフを添付)で進めて参ります、よろしくお願い致します m(_ _)m
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です!