5月度その4 世界の北方磁場強度シリーズ ➡ 初めに、G16E/G17Wのグラフをアップする!
世界の北方磁場強度シリーズ ➡ 初めに、G16E/G17Wのグラフをアップする!
世界各観測点における北方磁場強度測定の再開です
初めに、G16EとG17Wのデータ(グラフ)をアップ致します
比較的平穏な3日間は5月1日から3日(UT)となりました、その間のNICTさんグラフ(foF2値,TEC値,K-index値)も添付しています
お付き合い頂ければ幸いです
まず、オゾン層と電離圏とバンアレン帯です
図a:成層圏オゾン層 [気象庁 | オゾン層とは]さんより
オゾン分布ピークは高度20〜30kmに当ります
図b:電離圏 [ユーザーガイド | 電離圏 | 宇宙天気予報] さんより:
密度X軸は対数表示である事に注意!
Y軸は磁気赤道上空と思われます(但しブログ追加のGOES衛星は地軸赤道上空)
南緯30度西経60度を中心とするブラジル磁気異常では、地磁気が弱く内帯の端は高度200km程度まで降下しています
これより太陽に向かって上空ですと約9万kmの所に太陽風と地球磁気圏のぶつかり合うバウショック、約38万kmに月、約150万kmのラグランジュL1ポイントではDSCOVER衛星が太陽風を観測しています
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1.GOES-16E3年間の北方地磁気変動と最大値最小値カウントグラフです
観測期間は、2019年5月2日から2022年4月30日の3年(365x3日)です
図1:
Y軸はピッチ100nT、縦幅全体で500nTに揃えています、全体平均の単位はnT
もうしばらくすると最小値はマイナス域です!
有効日データにおける最小値・最大値の出現回数_統計グラフは、
図2:
凡例「● ピーク数=1+1」の意味は:
第1ピークはマジェンダであり、第2ピークはシアン
低緯度ピーク数の特徴と同じです
ピークの定義は、平均値を少なくとも2h連続して超えるパターン、であって、1hでも平均値を下回ったらそのピークは脱出した、としています
2.GOES-17W3年間の北方地磁気変動と最大値最小値カウントグラフです
観測期間は、2019年4月2日から2022年3月31日の3年(365x3日)です
図3
Y軸はピッチ100nT、縦幅全体で500nTに揃えています
有効日データにおける最小値・最大値の出現回数_統計グラフは、
図4:
G16Eに近いです
3.GOES-16Eと17Wの波形3日間とFFT結果です
G16がシアン、G17がオレンジ、平穏時3日間の波形です
変動成分のみを取り出しています、現時点で波形がマイナスに振れている訳ではありません!
図5:5月1日00時00分〜3日23時59分(UT)両観測点の波形
図5の波形よりG16EのパワーFFTスペクトルを取ると、
図6:
ほとんどのエネルギーが周期24hに集中しています
凡例のレシオ表記が " ● " なのは、第1ピークがマジェンダ(最大値)側である事を示しています
図7:GOES-17W FFT解析結果、これもシアンで示します
GOES-16Eとほとんど変わりません
4.NICTさんより
4月30日から5月3日(UT)の日本上空における電離層 [予報 | 電離圏領域 | 宇宙天気予報] を見ると、
図8:foF2値、TEC値、K-index値、日本上空、期間はグラフ下に記載
であて、1日から4日(UT)のK-indexは低く、平穏な3日間であった事が分かります
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です!