なぜ地球磁極は逆転するのか?

太陽黒点数/オゾン全数/エルニーニョ/太陽活動と米国日本の地磁気変動を追います!

8月度その4:地磁気と地震の相関を追うシリーズ ➡ その前に真北って何だっけか!

地磁気地震の相関を追うシリーズ ➡ その前に真北って何だっけか!

 

 さて、いよいよ地磁気です、地磁気を測定する事により間接的に太陽フレアの影響を測定し、もって地震発生に影響を与えているのか?相関はあるのだろうか?を調べる事を目的としています

 

 地磁気データの基本は、気象庁地磁気観測所さんのサイトより:

[地磁気観測所|基礎知識|用語の説明]

地磁気の各要素

で示され、地磁気ベクトルのX方向が北方向成分、Y方向が東方向成分、Z方向が地球中心方向成分となります

各々方向成分の磁場強度(大きさ)は、グラフ上長さで示されます

 

 という訳で、気象庁地震観測所さんから7月末までの地磁気データが開示されるのを待っているのですが、8月9日現在、まだ開示されませんので「真北」って何だっけか?について考えてみます、例によってすべてWikiからの引用です

真北とは、北極点の方向である。北極点とは、自転する天体の最北端、北緯90°の地点のことである。自転軸と天体表面が交差する2点のうち1つである。

 

NASA人工衛星テラのMODISから観測した北極点

真北に対し磁北と呼ばれる磁石で表示される北(北磁極)を基準にする北がある。磁北と真北はずれているので、地図を利用する際にはどちらを基準にしているのか注意する必要がある。現在の日本中心部(北日本・沖縄などを除く)では、真北に対して磁北が約7度西側にずれている(西偏)

尚、北磁極に存在するのはS極である事に注意しよう!

 

 なるほど〜、真北は、やはり自転から来ますか

では、貴方がそこに居るとして(多分、日本)どうやって真北を測定するのか?を考えた時(これはWikiには見当たらなかった)、私には日時計しか考え付かない!

日時計は、影を利用して視太陽時を計測する装置。紀元前3000年、古代エジプトで使われていたが、起源はさらにその前の古代バビロニアにさかのぼると考えられる。

古代ギリシャ及び古代ローマで改良され完全なものができた。これはアラビアに伝えられた。のちに、機械時計が発明されると、それにとってかわられた。現代では庭園や建造物の装飾として設置されることが多い。

 

Hoffmann Albinベルギーのビュートゲンバッハに設置された精密日時計。誤差±30秒。

即ち、太陽が真南に来た時、日時計の影が最も短くなる(普通はそうだろう)を知って、その反対方向を真北と知る

ここで、地球自転軸は歳差運動をしている

Robert Simmon地球の歳差運動。コマが首を振るように約25800年かけて自転軸が回る。

しかし、日時計を使って真北を測定していれば、歳差運動に依存せず真北を示すだろう、別の言い方をすれば、日時計では歳差運動は観測できない、という事になる、本当かな?

 

 国土地理院さんが決定する真北は、どうやって測定しているのだろう?

 

 

8月度その3:木星衝合と巨大地震の相関シリーズ ➡ 2020/07/31 イタリア・中国・メキシコの状況を追う!

木星衝合と巨大地震の相関シリーズ ➡ 2020/07/31 イタリア・中国・メキシコの状況を追う!

 

月一回の「木星衝合と巨大地震の相関シリーズ」報告です

木星衝合の日時は、国立天文台の暦計算室さんのサイト [天象 - 国立天文台暦計算室] から求めています、地震データはUSGSを使いますので、国立天文台さんの時刻表示(日本標準時)を世界標準時(UTS)に変換して解析しています

ちなみに、07/01〜07/31は「衝の前半後半を跨ぐ部分」です:

[:"20200526", :NA, :衝_前半部_49日]  前半部が開始する日
[:"20200714", :"07:58", :衝]      次の衝の日、時刻はUTS時間
[:"20200901", :NA, :衝_後半部_49日]  後半部が終了する日

本日は、2020/07/31までの4年間における巨大地震発生と木星衝合の相関グラフを示します

尚、木星衝合の説明は一番下にあります

 

 

イタリア領域:

北緯35°〜北緯45°、東経10°〜東経25°、4年間をM5.8以上で測定

同日多発震なし、但し、イタリアでは非常に近い場所で3発震している

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変化なく、合計7件のうち7件が衝合期間内の発震で比率 100%

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このグラフでは7発震すべて合の期間で発生しています、偶然でしょうか

 

中国領域:

北緯15°〜北緯35°、東経85°〜東経105°、4年間をM5.8以上で測定

同日多発震なし、一番左上N33.15°E86.87が、2020/07/22新規発生のM6.3深さ10km

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中国領域では1件増えて、合計11件のうち8件が衝合期間内の発震で比率 73%にアップ

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この領域では中国に次いでミャンマーでの発震が目立ちます、インド亜大陸の北進によりヒマラヤ山脈が造山され、結果、東側に褶曲山脈が形成されて圧力を掛けている事がマップから分かります(泥流が流れ出て来る様子)

 

メキシコ領域:

北緯5°〜北緯20°、西経100°〜西経75°、4年間をM5.9以上で測定

同日2発震あり、N15°一番左は2017/09/08チアパス地震でM8.2,深さ47km

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変化なく、合計29件のうち19発震が衝合期間内の発震で66% 

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メキシコ領域は発震数が29と多いので極めて重要です、イタリア7件、中国11件、日本の西域_時系列も7件、と他の領域では事例数が少ないので発震比率で相関があるように見えても「それは偶然では?」となるからです

衝合内_発震比率グラフ:

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2020/03/31データ(Mar2020)比率を起点とし、月単位で追加更新

イタリア・中国・メキシコ衝合期間内の発震比率%を示す

棒グラフ下の数字は、衝合期間内_発震数 / 発震総数

赤い点線は68%位置、正規分布標準偏差に相当

 

考察:

7月は、中国領域で1件増えました

一番重要と思われるのが上記グラフで、ここで60%以上がそれなりに続けば相関アリという事でしょう、相関が無ければ40%以下が出て、平均比率は50%に漸近する、と思われます

これは長く観測する必要があります、まぁ、数年は、、、という事です

月一回の報告で、太陽黒点シリーズが終えてから、毎月10日前後のアップを予定しております

今後とも、よろしくお願い致します m(_ _)m

 

 

木星の衝合の説明:

木星の衝と合とは、国立天文台さん [暦Wiki/惑星/合と衝 - 国立天文台暦計算室] より、衝は外惑星についてのみ起こる現象で、太陽・地球・外惑星がその順に直線に並ぶ状態です

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木星は約12年で太陽を公転しており、地球は1年で公転、衝は約1年に1回出現、正反対の合も約1年に1回出現、衝と合をあわせて2回/約1年出現で、衝の地球と木星の距離は約5.0au、合では約7.0au(auは太陽と地球の距離)となります

国立天文台の暦計算室さんのサイト [天象 - 国立天文台暦計算室] から木星の衝合日付を求め、48日/49日/50日の前半部と後半部を足した期間(約100日)内にイタリア領域/中国領域/メキシコ領域内でM5.8/M5.8/M5.9以上発震があったかどうか?をUSGSデータから調べています

国立天文台の暦計算室さんのサイトは日本標準時で公開されていますので、世界標準時(UTS)に変換して解析しています  

 

尚、本シリーズは日本の地震を取り扱う私の別ブログ:

[地震の予測マップとヒストグラム]

とも関係しています、ご興味のある方は、ご参照頂ければ幸いです

よろしくお願い致します m(_ _)m 

 

 

 

 

 

以上です

 黒点数の推移にご興味のある方は「読者」登録されますと、更新時にメッセージが届きますので、たいへん便利かと存じます。

 本ブログ題名「なぜ地球磁極は逆転するのか?」と件名「太陽黒点数の推移を追う!」は内容に於いて一致しません。 これは、はてなブログ無料版を使っている上で成行き上そう成ってしまったからです。 これを回避するにはproに行くしかないそうです。 現在、proに移行する計画は無く、当面このままで行くしか無い状況です。 混乱させて大変申し訳ないのですが、よろしくお願い致します。

 尚、太陽の黒点に関する一般的な解説は、こちら: [太陽黒点 - Wikipedia]

 

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。

 

免責:

本ブログにおけるデータハンドリングと解釈・プログラム作成・結果としての内容などに関し、本ブログ著作者はいかなる責任を負うものでもありません。

引用:

[1] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[2] List of solar cycles - Wikipedia

 

8月度その2:太陽黒点数の推移を追うシリーズ ➡ 黒点数とS&P500と恐怖指数VIXの推移を追う!

太陽黒点数の推移を追うシリーズ ➡ 黒点数とS&P500と恐怖指数VIXの推移を追う!

 

 

2016年8月〜2020年7月までの48ヶ月間の黒点数の推移とS&P500と恐怖指数VIXの推移を示します、月一の報告です

・ 黒点数はその月の一日当たりの平均値で、月初に前月値が国立天文台三鷹太陽観測さんから公開されています

・ 米国の株価指数S&P500とは、米国の代表的企業500社の株価から算出される指数、S&P500は数ある株価指数の中で特に有名で、機関投資家の運用実績を測定するベンチマークとして利用されています

・ 米国の恐怖指数VIXとは、シカゴ先物30日のS&P500値から計算される乱高下を示す度合い、と言われますが(だから恐怖指数、値が大きいほど乱高下が激しい)、私も計算式もしくは詳しいアルゴリズムを知っている訳ではありません

・ S&P500は翌月初の始値を40.0で割った数字を表示しています、VIXは翌月初の始値そのままで、ここで終値は8月1日の始値であり、どちらも月当たりの平均値ではありませんのでご注意下さい、値はYahooさんからどちらもダウンロードしています

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 S&P500とVIXを見ると順調に乖離しているように見えます、即ち、S&P500は上がり続け、VIXは下がり続ける、という事です、但し、VIXは20を下回って安定状態に入ると言われており、まだ暫く不安定な状態が続きそうです

 ここに日本経済新聞2020年8月1日(土)に、

世界企業、3社に1社赤字

主要4500社の4〜6月 3割は増益 主役交代加速

なる記事があり、抜粋しますと:

世界の主要企業を対象に2020年4〜6月期決算を集計したところ、3社に1社で最終損益が赤字だった。都市封鎖が直撃し、自動車や小売り・サービスなどが業種全体で赤字となった。自己資本が不足する企業もある。コロナによる社会変化で需要が増えた3割の企業は利益が伸びており、成長企業の主役交代が加速しそうだ。

要するに3割が負け組、3割が勝ち組、という事ですね? S&P500のように500社と連動するインデックス価格は、勝ち組・負け組が混在し足を引っ張る企業があるので不利です、実際、S&P500は1月の最高値をまだ更新していません、一方で勝ち組を多く含むNASDAQは高値を更新し続けていますが:

さて、どうなるのでしょう?

 太陽黒点数ですが、7月度は太陽南半球にみならず北半球にも黒点が能われ、順調に次のサイクルが始まる気配を見せています、サイクル25が本格的に始まれば、S&P500の上昇も安定し、VIXも20を下回る領域に入るのではないか?との勝手な憶測が出てきますが:

さて、どうなるのでしょう?

 

 

 

 

 

 

 

尚、投資はすべて自己責任にてお願い申し上げます

 

以上です

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 本ブログ題名「なぜ地球磁極は逆転するのか?」と件名「太陽黒点数の推移を追う!」は内容に於いて一致しません。 これは、はてなブログ無料版を使っている上で成行き上そう成ってしまったからです。 これを回避するにはproに行くしかないそうです。 現在、proに移行する計画は無く、当面このままで行くしか無い状況です。 混乱させて大変申し訳ないのですが、よろしくお願い致します。

 尚、太陽の黒点に関する一般的な解説は、こちら: [太陽黒点 - Wikipedia]

 

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。

 

免責:

本ブログにおけるデータハンドリングと解釈・プログラム作成・結果としての内容などに関し、本ブログ著作者はいかなる責任を負うものでもありません。

引用:

[1] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[2] List of solar cycles - Wikipedia

 

2020-07 8月度その1:太陽黒点数の推移を追うシリーズ ➡ 直近48ヶ月のグラフ表示、米国宇宙気象センターさんのグラフも添付!

太陽黒点数の推移を追うシリーズ ➡ 直近48ヶ月のグラフ表示、米国宇宙気象センターさんのグラフも添付!

 

 

2020/08/02 三鷹さんから2020/07黒点数データが開示されましたので、月一のご報告です、今回、三鷹さんのデータ公開は8月2日と早かったのですが、米国ISESデータ公開は時差の関係でそれより遅く日本時間8月3日午前零時過ぎでした、従いまして今後このタイミング(毎月3日午前零時過ぎ)で記事をアップする予定です

 

 

 

 黒点観測は、三鷹太陽地上観測さん [1] が行っており毎月データが公開されていて、これをグラフ化したものです(著作権国立天文台に属します、NOAJは略称です)

 

 何故48ヶ月かと言うと、黒点数は13ヶ月平均を取って調べるからです、ある月を取り上げた時、前方6ヶ月と後方6ヶ月を取り、合計13ヶ月の月平均を出します、これを月単位にスキャンし最小となる月が新しい太陽サイクルが始まる月です、それを調べるには48ヶ月あれば充分だからです

 1645年〜1715年、黒点がほとんど出現しない時期があり [マウンダー極小期 - Wikipedia]  、そのうちの30年間で観測された黒点数はわずか50個(本来なら4〜5万個)でした、マウンダー極小期が明けてから黒点数はほぼ11年単位に増減を繰り返しており、明けた最初の11年をサイクル1として、現在はサイクル24の最終段階(黒点数最小期)に入っています

 現在は正に11年に一度の太陽サイクルが切り替わる時であります、この目で新太陽サイクル25が始まるのを見てみよう、が本ブログの目的です

 

2016年8月〜2020年7月迄・48ヶ月間の太陽黒点数推移

三鷹太陽地上観測さん測定の月平均黒点数・48ヶ月(4年分)を表示(©国立天文台

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2020年07月は平均9.00個、  北は1.22、  南で7.78

2020年06月は平均7.19個、  北は0.00、  南で7.19

2020年05月は平均0.55個、  北は0.00、  南で0.55

2020年04月は平均4.52個、  北は1.52、  南で3.00

2020年03月は平均0.55個、  北は0.00、  南で0.55

2020年02月は平均0.52個、  北は0.52、  南で0.00

2020年01月は平均4.60個、  北は2.40、  南で2.20

 

おぉ〜、南半球で力強く黒点が出ています、北半球でも少し出ています、このまま、GoTo25!ですね?

 

米国宇宙気象センターさんのグラフです

私のグラフより全体が分かりやすく表示され、かつ、サイクル25の予測カーブが載っています

[Solar Cycle Progression | NOAA / NWS Space Weather Prediction Center] よりスクショしますと:

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2020年7月の黒点数を実測値 6.3(予測値1.4であった)としています、確認されたい場合は直接サイトでグラフ上にてご確認下さい、これは三鷹さんの実測値9.00とは少しズレがあります

ですが、将来の予測が入っていて見やすいです、今後はこのグラフもアタッチ致します

黒ブルーの■ラインが実測値、その下に見える紫ラインが13ヶ月移動平均(スムースラインと言う)、赤ラインが予測値

紫のスムースラインは直近6ヶ月前迄存在する、この図では1月迄(7-6=1)、確認されたい場合は直接サイトでグラフ上にてご確認下さい

ISES実測値と三鷹さん実測値との数値のズレは、ISESは衛星による観測、三鷹さんは地上観測、から来るものと思われます、あと、ISESは世界標準時三鷹さんは日本標準時、ですので9時間のズレがあり、その間に太陽は自転しますので見える黒点数に差が出る可能性はありますが、これは微々たるものでしょう(太陽の自転周期は、黒点が多出する中緯度付近で約27日) 

 

 

 

7月度黒点数について、三鷹さんの見解が待たれます

三鷹さん、観測及び見解の方、よろしくお願い申し上げます

 

 

以上です

 

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 本ブログ題名「なぜ地球磁極は逆転するのか?」と件名「太陽黒点数の推移を追う!」は内容に於いて一致しません。 これは、はてなブログ無料版を使っている上で成行き上そう成ってしまったからです。 これを回避するにはproに行くしかないそうです。 現在、proに移行する計画は無く、当面このままで行くしか無い状況です。 混乱させて大変申し訳ないのですが、よろしくお願い致します。

 尚、太陽の黒点に関する一般的な解説は、こちら: [太陽黒点 - Wikipedia]

 

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。

 

免責:

本ブログにおけるデータハンドリングと解釈・プログラム作成・結果としての内容などに関し、本ブログ著作者はいかなる責任を負うものでもありません。

引用:

[1] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[2] List of solar cycles - Wikipedia

 

7月度その11:地磁気と地震の相関を追うシリーズ ➡どう攻めるのか?⬅ 追記あり

地磁気地震の相関を追うシリーズ ➡どう攻めるのか?⬅ 追記あり

 

 以前、太陽磁場と地球磁場の間に在る磁気圏を追って、以下の記事をアップ致しました

[7月度その8:地球磁気圏を取り巻く電流は、こんなにも有るのか(スクショで画像添付!) ➡ 電離層電流は電離圏電子密度で表現? ➡ 地磁気にたどり着く! - なぜ地球磁極は逆転するのか?]

そこでは、地磁気地震の相関を調べよう、という結論に至りました

 

ここで、地磁気データは気象庁地震観測所さんのサイトにて公開されています

上記の記事では、地磁気データとして「K指数」なる一日の擾乱を示す指数を使いたい、としたのですが、地震との相関を調べようとするとK指数は細かすぎると思うようになり、公開されている素データから別途より簡素化された地磁気データを作成した方が良さそうだ、との結論に至りました

 

地磁気データの基本は、気象庁地磁気観測所さんのサイトより:

[地磁気観測所|基礎知識|用語の説明]

	 : 全 磁 力(地磁気の強さ)
	 : 水平分力(水平面内の分力)
	 : 鉛直分力(鉛直方向の分力)
	 : 偏 角 (北からの方位角  東向きが+)
	 : 伏 角 (水平面からの傾き 下向きが+)
	 : 北 成 分(北向きの成分)
	 : 東 成 分(東向きの成分)
	
地磁気の各要素
であって、Xが北方向成分なのですが、これだけで充分だろう、即ち:

地磁気の北方向を向くベクトル成分のみを取り出す、それも一日単位で平均して

という事です
 
 
 一方、対象とする地震M6.0以上と致します
調べたいのは:

何時、M6.0以上が発生するのか?を予測したいのです、そのために数日単位での相関が出ないだろうか?

なのです

 

 

追記:07/31 15:45

地磁気の擾乱を示すK指数は細かすぎるので、独自に地磁気素データから一日単位の地磁気ベクトル平均値を算出する事とした、についてもう少し
 
一日の温度変化と比較すると分かりやすい、昼と夜で気温が変化するように地磁気も太陽の影響を受けて昼と夜で変化する、加えて、地磁気の場合は突然に変化が生ずる事がある、太陽フレアの影響である 気温の場合はここまでは変化しない、せいぜい竜巻発生に伴う気温急降下程度であろう
 
地磁気の場合、その擾乱は通信障害を起こすので擾乱の度合を番号化して識別できるようにしている、クラス分けである、これを指数という、かなり細かく規定されているようで、これに首を突っ込んだら大変な事になる、と思った
 
地震の場合、昼に発生しやすく夜には発生しにくくなる、といった日変化はない、あるとすれば低気圧の時には発生しにくくなる、という印象を私は持っていますが、それであれば低気圧が過ぎ去って高気圧がやって来ると発生しやすくなるハズで、その相関を調べるのは別の話なのです
 
一日単位で地磁気の大きさの変化を調べ、巨大地震発生の数日前から何らかの特殊なパターンが見いだせないであろうか?と思っています、地磁気はベクトルなのでX/Y/Z成分に投影された長さで表現されます
即ち、北方向成分との相関、東方向成分との相関、地球中心方向成分との相関、と分けて独立に吟味します、で、まずは北方向から調べよう、という事です、何が出て来るか? 楽しみです
 
 
 
 上記の線にそりまして、8月から記事をアップしたいと考えております
よろしくお願い致します m(_ _)m
 
 
 以上です
 

 

 

7月度その10:太陽黒点数の推移を追うシリーズ ➡太陽フレアと非熱的粒子?

太陽黒点数の推移を追うシリーズ ➡ 太陽フレアと非熱的粒子?

 

前回の「6月度黒点数に関する三鷹さんの見解」記事にて、太陽フレアをアップ致しましたが、その際Wikiを調べていて非常に興味深い内容を見つけましたので、本日は短くご紹介致します

 

Wiki [太陽フレア - Wikipedia] より:

太陽フレアとは、太陽表面における爆発現象のことである

By I, Brocken Inaglory

フレアの大きさは通常1~10万km程度であり、威力は水素爆弾10万から1億個と同等である。100万度のコロナプラズマは数千万度にまで加熱され、多量の非熱的粒子(10keV-1MeVの電子や10MeV-1GeVの陽子)が加速される。同時に衝撃波やプラズマ噴出が発生し、時おりそれらは地球に接近して、突然の磁気嵐を起こす

 

非熱的粒子? 初めて聞いた、で、調べてみるとJAXAさんの用語解説

http://www.isas.jaxa.jp/ISASnews/words/words-23104.html

に:

気体を構成する粒子の運動する速さは,全ての粒子で同じなのではなく,あるばらつきをもっている。粒子どうしが(衝突などの)相互作用をして平衡状態にあるとき,速さの分布は正規分布になり(熱的粒子),速さのばらつきの幅(標準偏差)は気体の温度として定義される。正規分布にある気体の一部の粒子が選択的に加速されたり,速い粒子が他の場所から飛び込んでくると,粒子の速さの分布には正規分布から外れている成分があらわれる。これを非熱的粒子とよぶ。

 

知らなかった! 気体の温度の意味もこれで分かった、標準偏差68%でしたか、少年老いやすく学成り難し、なのである!

 

 

以上です

7月度その9:太陽黒点数の推移を追うシリーズ ➡ 6月度黒点数に関し、三鷹さん見解出る!!

太陽黒点数の推移を追うシリーズ ➡ 6月度黒点数に関し、三鷹さん見解出る!!

 

7月22日に「6月度の黒点数」に関して三鷹さんの見解が公開されましたので、アップさせて頂きます、詳細は、[国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測] をご参照下さい

 

その前に、先日報告した4月度の黒点数を再度アップ致します:

2016年7月〜2020年6月迄・48ヶ月間の太陽黒点数推移

三鷹太陽地上観測さん測定の月平均黒点数・48ヶ月(4年分)を表示(©国立天文台)。

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2020年06月は平均7.19個、  北は0.00、  南で7.19

2020年05月は平均0.55個、  北は0.00、  南で0.55

2020年04月は平均4.52個、  北は1.52、  南で3.00

2020年03月は平均0.55個、  北は0.00、  南で0.55

2020年02月は平均0.52個、  北は0.52、  南で0.00

2020年01月は平均4.60個、  北は2.40、  南で2.20

 

以下、三鷹さんの見解(抜粋)です:

 

太陽フレアの発生は先月より落ち着き、NOAA のGOES衛星による観測ではX線強度でCクラス以上のフレアは発生せず、Bクラスのフレアが12回確認されました。このうち、6月9日の 3:11 UT (日本標準時 12:11) に活動領域 NOAA 12765 (下図) で起こったB1.5 フレアを太陽フレア望遠鏡で観測できました。このフレアにともなって動くフィラメントがとらえられましたので紹介します。

Ha_20200609_025019_withbox.png

クレジット:国立天文台

ここでフィラメントが右下へ移動する様子が分かります

https://solarwww.mtk.nao.ac.jp/jp/activity/fig2_filament_ha_20200609.png クレジット:国立天文台

 

Bクラス・フレアというのはX線で測定した際、Aクラスが最も強く、その次のクラス、という事だそうです

また動画が掲載されていますので、興味のある方は是非ご覧になって下さい(10Mありましたのでアップはアキラメました)

 

サイクル24と25については:

太陽全体での黒点相対数は現時点でも安定した増加傾向を見せず、第24周期と次の第25周期の境界となる極小期はまだ確定していません

との事です

 

三鷹さん、ありがとう御座いました

今後とも、観測ならびに解説の方、よろしくお願い致します

 

 以上です