なぜ地球磁極は逆転するのか?

太陽黒点数/オゾン全数/エルニーニョ/太陽活動と米国日本の地磁気変動を追います!

9月度その11 世界の北方磁場強度シリーズ➡突然ですが、驚愕すべき観測データが現れました!

世界の北方磁場強度シリーズ➡突然ですが、驚愕すべき観測データが現れました!

 

電離圏がよく分からなかったので、昨日は上から磁気圏とバン・アレン帯、下に成層圏と大気圏を取り上げてザッと眺めました

結果、高度20,000kmのGPS衛星は、バン・アレン内帯すべてと外帯ほとんどをカバーしているのではないか?と思われ、そうだとすると:

TEC値はバン・アレン内外帯の電子密度も含む事になり、それは本当だろうか?これは調べる必要がある!

という事で調べていたら、驚愕すべき観測データを見つけました!

ので、ご報告です

 

 

お付き合い頂ければ幸いです

 

 

 

まず、地磁気一般と当ブログモデルと電離圏一般です

地表の磁場強度マップ2020年

ESAより地球全体を示せば、

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IGRF-13より北極サイドを示せば、

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当ブログの磁極逆転モデルは:

1.地球は磁気双極子(棒磁石)による巨大な1ビット・メモリーである、地球内核は単結晶の固体鉄であって永久磁石として磁場方向を記憶している

2.この1ビット・メモリー書き換え可能外核液体鉄は鉄イオンと電子の乱流プラズマ状態であり、磁力線の凍結が生じ、磁気リコネクションを起こし、磁力線が成長し極性が逆で偶然に充分なエネルギーに達した時に書き換わる

[世界初!地球中心部の超高圧高温状態を実現 ~ようやく手が届いた地球コア~ — SPring-8 Web Site] さんの図に説明追加させて頂ければ:

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3.従って地球磁極の逆転は偶然の作用であり予測不可でカオスである

 

当ブログの磁気圏モデルは:

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極地電離圏における磁力線形状として:

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地磁気方向定義とは

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電離圏とfoF2とは [電離層(Ionosphere)について解説] さんより

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上図は昼の状態で夜から昼への移行モデルを示せば [Ionosphere - Wikipedia] より、By Carlos Molina

電離圏S4シンチレーションマップはオーストラリア政府 [SWS - Section Information - About Ionospheric Scintillation] より

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ここからが本文です

 

それは米国の気象衛星GOESの観測データです [気象衛星 - Wikipedia] より

GOESは宇宙環境監視システムである。静止軌道上で、太陽から到来するX線や、高/低エネルギー荷電粒子、磁力、陽子、太陽を直接撮影して、地球上の電離層擾乱や衛星の運用警報、宇宙船外活動などに役立てることを目的としている。

何と磁場を測定しているのです

静止軌道衛星は赤道上空の高度35,880kmを地球の自転と同じ向きに周回するため、地上から見ると衛星は赤道上で静止しているように見える。

高度35,880kmですからGPS衛星20,000kmよりかなり高いです、バンアレン帯は完全にカバーしていると見ていいでしょう、その軌道の大きさは:

であって地球半径が6,731kmですから、こんな感じの半径になります

 

GOESは、基本的にアメリカ大陸上空の東西に1機ずつ配置され、西経75度にGOES-Eastが、西経135度にGOES-Westが配置されている。 

 

このGOES衛星のNOAAデータを [現況・トレンド | 放射線帯電子 | 宇宙天気予報センター] さんがグラフ化した図が:

これです!

青のGOES-16がGOES-Eastで西経75°上、赤のGOES-17がGOES-Westで西経135°上で静止しています

 

赤のGOES-17西経135°で見てみますと、

驚愕その1:

UTC19時頃に最大値を観測している、西経135°でUTC19時は現地時間10時である!

ビクトリアは西経123°であるから、GOES-17との時差は1時間弱である

35,000km上空で磁場最大値を観測する時、地上では磁場最小値を観測しているのである! これは一体・・・

驚愕その2:

地上観測での最大値と最小値の差分は約50nT程度なのである、柿岡KAKが最も磁場が強く約30,000nTで差分が50nT程度、GOES-17に最も近いビクトリアVICは磁場強度18,000nT程度で差分はやはり50nT程度、ミーノックMEAが最も磁場は弱く14,000nT程度で差分は60nT程度、と観測点の磁場強度に関係なく差分が50nT程度なのである

これは不思議だ、何かある、と思っていましたが、GOESの観測磁場は100nT程度ですが、その差分も何と50nT程度なのである

GOESが最大値を観測する時刻に地上では最小値を観測しているのだけれだも、GOESは冒頭の地磁気方向定義で全磁力Fを測定し、本ブログは北方磁力Xを測定している差はあるのだけれども、1日の変動幅が同程度なのである!

 

何でこんな現象が起きるのか?偶然とは思えません、少し考えてみます

 

 

 

以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました

感謝です

 

 

9月度その10 世界の北方磁場強度シリーズ➡突然ですが、磁気圏➡バンアレン帯➡成層圏➡大気圏をザッと眺めてみよう!

世界の北方磁場強度シリーズ➡突然ですが、磁気圏➡バンアレン帯成層圏➡大気圏の構造をザッと眺めてみよう!

 

一言で言えば「電離圏にも対流はあるのか?」という疑問なのです

下から言えば、大気圏に対流はある、成層圏にもあった(今回、始めて知った!)、上から見れば、磁気圏にはプラズマがあって地球磁力線に沿って舞い降りて来る(これは対流ではなくプラズマの流れである)、バンアレン帯の外帯には電子雲があって(内帯にも電子雲があるようで、これは今回始めて認識した!)やはり地球磁力線に沿って舞い降りて来る

それでは、電離圏に対流はあるのだろうか?という疑問が湧いて来る、対流はかならず循環しなければならない、それは赤道を挟んで南北方向であり、高さと距離の関係からコリオリの力が働くハズである、それとも電離圏にはもはや対流はなく電離した希薄なプラズマは磁力線に沿って運ばれるのであろうか、それとも両者のミックスなのであろうか?

と言う疑問なのですが、、、疑問が解けた訳でもありませんが、ザッと眺めてみます

 

 

お付き合い頂ければ幸いです

 

 

 

まず、地磁気一般と当ブログモデルと電離圏一般です

地表の磁場強度マップ2020年

ESAより地球全体を示せば、

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IGRF-13より北極サイドを示せば、

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当ブログの磁極逆転モデルは:

1.地球は磁気双極子(棒磁石)による巨大な1ビット・メモリーである、地球内核は単結晶の固体鉄であって永久磁石として磁場方向を記憶している

2.この1ビット・メモリー書き換え可能外核液体鉄は鉄イオンと電子の乱流プラズマ状態であり、磁力線の凍結が生じ、磁気リコネクションを起こし、磁力線が成長し極性が逆で偶然に充分なエネルギーに達した時に書き換わる

[世界初!地球中心部の超高圧高温状態を実現 ~ようやく手が届いた地球コア~ — SPring-8 Web Site] さんの図に説明追加させて頂ければ:

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3.従って地球磁極の逆転は偶然の作用であり予測不可でカオスである

 

当ブログの磁気圏モデルは:

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極地電離圏における磁力線形状として:

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地磁気方向定義とは

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電離圏とfoF2とは [電離層(Ionosphere)について解説] さんより

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上図は昼の状態で夜から昼への移行モデルを示せば [Ionosphere - Wikipedia] より、By Carlos Molina

電離圏S4シンチレーションマップはオーストラリア政府 [SWS - Section Information - About Ionospheric Scintillation] より

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ここからが本文です

 

[極地研ら,中間圏で高エネルギー電子を検出 | OPTRONICS ONLINE オプトロニクスオンライン] さんが参照している、

極地研さん [【プレスリリース】オーロラを発生させる高エネルギー電子が大気圏に降り注ぐしくみを解明(2019/12/2) | データサイエンス共同利用基盤施設] によれば:

北極や南極の空を美しく彩るオーロラは、高度約100~300kmに現れる大気の発光現象であり、地球の周りの宇宙空間から磁力線に沿って大気圏に降り込んでくるエネルギー約0.1~数十キロ電子ボルト(keV)の電子が極域大気に衝突することによって発生します。さらに高い数百keV以上のエネルギーを持つ電子は、中間圏と呼ばれる高度約50~80kmまで侵入し、窒素酸化物(NOx)や水素酸化物(HOx)などの分子を増加させます。
 これまでの研究により、宇宙空間で生じるいくつかの電磁波が高エネルギー電子と相互作用し、電子を散乱して極域大気に降り込ませることがわかっています。例えば、「コーラス」と呼ばれる周波数が数kHzの電磁波は、エネルギー数十keVの電子と共鳴し、数秒周期で明滅を繰り返す「脈動オーロラ」を引き起こします。また、数Hzの周波数帯の「電磁イオンサイクロトロン波」は、数百~数千keV前後の高エネルギー電子の降り込みの原因となります。

https://ds.rois.ac.jp/wp-content/uploads/2019/11/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%A9%E9%AB%98%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E9%9B%BB%E5%AD%90_%E5%9B%B34.jpg

この図で地球は奥から手前に回転していますが、コーラスは早朝に鳥のさえずりとして聞こえる(観測される)ので図にある位置に発生していると解釈して良いのですが、電磁イオンサイクロトロン波はこの図では夜から昼にかけてのみ存在するのか地球を取り巻いているのか、分かりません、追って調べる必要があります

 

本研究グループは、地球周辺の放射線環境を調査する科学衛星「あらせ」(2016年12月打ち上げ)と、昭和基地(南緯69.00°, 東経39.58°)に設置された南極最大の大気レーダー「PANSY」、並びに、PANSYと似た緯度経度(北緯69.30°, 東経16.04°)にある北極の大気レーダー「MAARSY」による同時観測を実施しました。

なるほど、そしてこれが結果ですか、これは北極圏で発生したオーロラ爆発時前後の観測結果です(同時刻に、北極のアイスランドでは、脈動オーロラが観測されていました、としています)

これらの現象の良い相関は、宇宙空間で生じた電磁波が、北極でオーロラを発生させた数十keV以下のエネルギーの電子だけでなく、はるかに高いエネルギー(数百~数千keV)の電子を南北両極の上空深くまで降り込ませ、大気を電離した証拠です。

https://ds.rois.ac.jp/wp-content/uploads/2019/11/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%A9%E9%AB%98%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E9%9B%BB%E5%AD%90_%E5%9B%B32-scaled.jpg

これらの現象は、太陽から吹いている高速太陽風の前面が地球に到達した直後に、明け方の時間帯で発生しました。高速太陽風の到来は、(1)地球周辺の地磁気の圧縮、(2)オーロラ爆発、をもたらしました。(1)は電磁イオンサイクロトロン波を成長させ、(2)は宇宙空間夜側から熱い電子を朝側に運び、コーラスを発生させたと考えられます。これらの電磁波が宇宙空間に存在する高エネルギー電子と相互作用して、南北両極の大気に電子を落とし、上層で脈動オーロラ、下層で中間圏の大気電離を引き起こしたことが明らかになりました。

https://ds.rois.ac.jp/wp-content/uploads/2019/11/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%A9%E9%AB%98%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E9%9B%BB%E5%AD%90_%E5%9B%B33.jpg

この「明け方の時間帯で発生しました」は、「強い太陽風が押し寄せた時の地球明け方の地域で発生しました」という事になります、5時〜6時UTC(即ちグリニッジにとっての明け方)に発生したというのは偶然でしょう

 

これは強い太陽風が押し寄せた場合ですが、強くなくても大陽風は常に吹いており、常にコーラス作用によってプラズマ粒子を螺旋させて磁力線を弱めるさせ、朝方にはコーラス作用が継続、よって、地球上のコーラス観測時刻より数時間遅れのTUC10時頃に地球上で北方磁場最小値を観測する(磁力線に巻き付くプラズマ粒子は磁力線磁場を減衰させる)という可能性は捨てきれないのです(但し、これですと最小値ダブルピークを説明できるか、という問題が残ります)

 

 

 

「あらせ」はバン・アレン帯調査の目的で打ち上げられた、とありますが、上記のオーロラ爆発が太陽風直接かバン・アレン帯経由かは述べられていませんでした、次のJAXAさん、

[ISAS | ジオスペース最高エネルギー 粒子誕生の謎を追う 放射線帯の研究 / 宇宙科学の最前線] 記事では(但し、この記事は少し古いです、2010年頃か?)、

地球周辺の宇宙空間は,何もないように見えても,希薄な,しかしエネルギーの高いプラズマ粒子(イオンや電子)が,地球の磁場の中で飛び回っています。このプラズマや磁場に関して,地球からの影響が,そして逆に地球への影響が強く及ぶような宇宙空間を「ジオスペース」と呼びます。このジオスペースの中の,スペースシャトルが飛ぶような高度から気象衛星「ひまわり」がいる静止軌道の間の空間は「内部磁気圏」と呼ばれ,そこには「放射線帯」が存在します。放射線帯は,数百keV(キロ電子ボルト)から数十MeV(メガ電子ボルト)のエネルギーを持つイオン,電子から構成され,ジオスペースで一番エネルギーの高い粒子が集まっています。

図1

左:放射線帯電子の模式図。

右:「あけぼの」衛星によって観測された2500keV以上の電子の空間分布。色で電子のフラックスを示しています

図には示していませんが,イオンの放射線帯はこのような二重構造ではなく,単一のベルト状になっています。

イオンは内帯にのみ存在するようです

右の図を見ますと内帯はほとんどすべて、外帯は高緯度部を含んでいます、内帯に電子が存在するという事を私は知りませんでした、後の図を見ればわかりますが、この地球は大き過ぎます、バン・アレン内帯はこんなに地球に近くありません

先に「あけぼの」の軌道をアップしますと、

図3-2

という事で地球直径の数倍の高さに軌道があり、バン・アレン内帯は完全にカバーしています

ここで、

「あけぼの」衛星が観測した2500keV以上の電子の時間変化を示します。横軸は1993年1月から6月までの半年間の期間を示し,縦軸は地球からの距離です。下のパネルは,Dst指数と呼ばれる磁気嵐の指標を示しています。この指数がマイナスに大きく振れると,磁気嵐が発生していることを意味します。磁気嵐が起きると,外帯の電子はいったん消失し,その後ゆっくりと増加し,外帯が再形成されていることが分かります。この再形成の際,電子フラックスは2桁以上も増大することがあります。また,すべての磁気嵐で再形成が起こるわけではなく,消失した後しばらく戻らないような場合があることも分かります。このように,放射線帯の外帯は,磁気嵐によって激しく変化する領域です。

図2

注意して見て頂きたいのは、左下に白文字で「内帯」「スロット」「外帯」とある事です、内帯の赤領域(電子密度が高い)は30日〜90日程度に限られています、これは2月と3月に相当し季節変動である可能性があります、そうして2月と3月は内帯の高さが下がって地球に近づいているように見えます、それでも内帯の高さは地球半径の約1.3倍程度はありますから約2,000kmあります(電離圏はせいぜい500km)

[ヴァン・アレン帯 - Wikipedia] によっても、

ヴァン・アレン帯は地球を360度ドーナツ状にとりまいており、内帯と外帯との二層構造になっている。赤道付近が最も層が厚く、極軸付近は層が極めて薄い。内帯は赤道上高度2,000 - 5,000kmに位置する比較的小さな帯で、陽子が多い。外帯は10,000 - 20,000kmに位置する大きな帯で、電子が多い。 

となっています

結局、オーロラに関する記事の場合はバン・アレン外帯が極地にまで降りて来て電離圏と交わるので、複雑な記述となるのです

しかし、GPS衛星は高度20,000kmですから、何とバン・アレン帯をほとんどすべて含む事になります、すると、シンチレーションマップはバン・アレン帯を含む電離によるシンチレーションを観測している、という事になります、

TEC値はバン・アレン帯をほとんど含む電子密度である、

となります(本当でしょうか?要確認です)

 

 

 

ここで、電離圏は飛ばして成層圏に移ります

成層圏下部には大気循環 [ブリューワー・ドブソン循環 - Wikipedia] があり、

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年平均のブリューワー・ドブソン循環。左目盛りは、下目盛りは緯度(-は南緯)、色はオゾン濃度。

赤道付近の緯度の対流圏界面(大気圏内にある対流圏と成層圏の境界領域)付近から、南北両半球の中緯度に向かって流れる。また、南北両極から中緯度に向かってもう1つの流れがある。高度10キロメートルから30キロメートル付近で起こっている。熱帯上空で生成されたオゾンを極に輸送していると考えられている。

ただし、夏になっている極の上空では上昇流、冬になっている極の上空では下降流を伴い、それぞれ中層大気の冬半球向き循環とつながっている。

高さ40km程度が最高ですから、電離圏D層(高さ80km)にも届きません、等高線に出ている数字はオゾン濃度(DU/kmと言うらしい)でしょう

また、南北両極から中緯度に向かってもう1つの流れがある」は図には示されていません

 

 

 

最後が我が大気循環です

[大気循環 - Wikipedia]によれば、例によって、

3つ(南北含めると6つ)のセルからなる大気循環の模式図

であり、高さはせいぜい12km程度なのですが、Wikiに面白い図がありましたのでアップ致しますと、

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/6b/Omega-500-july-era40-1979.png

500hPa鉛直流の年平均分布(1979-2001年)。青・紫色系は上昇気流(低圧帯)、赤・黄色系は下降気流(高圧帯)。

23年間に及ぶ年平均の分布で、日本は常に低気圧なのですが、フィリピン・ニューギニア・ヒマラヤは常に超低気圧で(マジェンタは最も低気圧!)アフリカ大陸とアンデス山脈にも赤道に沿って超低気圧の目玉が見られます

高気圧はと言うと、世界で最も高気圧な状態であるのはアドリア海周辺で、ヨーロッパやアメリカ西海岸が続きます

世界で最も乾燥した地域で調べるとチリの [アタカマ砂漠 - Wikipedia] が上がりますが(40年間雨の降った事のない地域もあるそうです!)、アンデス山脈に位置する盆地で上の図では低気圧地域となっています

低気圧地域と高温多湿な東南アジアのイメージはまあまあ一致しますが、高気圧地域と我々の持つ乾燥した砂漠地域のイメージが一致しないのは興味深いです

 

 

 

 

以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました

感謝です

 

 

9月度その9 世界の北方磁場強度シリーズ➡柿岡KAKのfoF2値とTEC値を加える!

世界の北方磁場強度シリーズ➡柿岡KAKのfoF2値とTEC値を加える!

 

昨日、柿岡KAKのグラフをアップしましたので、直近5日間のKAKにおけるfoF2値とTEC値のグラフを追加しています

世界5ポイントの最小値カウントグラフに追加した形です

 

 

お付き合い頂ければ幸いです

 

 

 

まず、地磁気一般と当ブログモデルと電離圏一般です

地表の磁場強度マップ2020年

ESAより地球全体を示せば、

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IGRF-13より北極サイドを示せば、

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当ブログの磁極逆転モデルは:

1.地球は磁気双極子(棒磁石)による巨大な1ビット・メモリーである、地球内核は単結晶の固体鉄であって永久磁石として磁場方向を記憶している

2.この1ビット・メモリー書き換え可能外核液体鉄は鉄イオンと電子の乱流プラズマ状態であり、磁力線の凍結が生じ、磁気リコネクションを起こし、磁力線が成長し極性が逆で偶然に充分なエネルギーに達した時に書き換わる

[世界初!地球中心部の超高圧高温状態を実現 ~ようやく手が届いた地球コア~ — SPring-8 Web Site] さんの図に説明追加させて頂ければ:

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3.従って地球磁極の逆転は偶然の作用であり予測不可でカオスである

 

当ブログの磁気圏モデルは:

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極地電離圏における磁力線形状として:

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地磁気方向定義とは

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電離圏とfoF2とは [電離層(Ionosphere)について解説] さんより

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上図は昼の状態で夜から昼への移行モデルを示せば [Ionosphere - Wikipedia] より、By Carlos Molina

電離圏S4シンチレーションマップはオーストラリア政府 [SWS - Section Information - About Ionospheric Scintillation] より

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ここより記事です

最小値の観測時刻分析です

シャンポンCLF・オタワOTT・ミーノックMEA・ビクトリアVIC・柿岡KAKの最小値の時間別カウントは:

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凡例に各位置の北緯を示してあります

最小値観測の現地時刻をピーク値の右に示してあります、30分単位で丸めての表示です、KAKは現地時間9時台と10時台カウントが同じ197でひとまず10:00としています

 

直近5日間の柿岡foF2値は [現況・トレンド | 電離圏嵐 | 宇宙天気予報センター] さんより:

となっています

稚内国分寺赤線観測値で見て頂ければ良いと思います

JST9時から10時にかけて、5時頃からの(4MHzから6MHzへの)上昇が一段落しフラットな状態となっています

最小値観測グラフの動き(ピーク値観測1時間前にせり上がって来て、ピーク後1時間で急速に減少する)を考えますと、この動き「上昇が一段落しフラットな状態」は重要と思われます

 

TEC値は:

柿岡は北緯36.23°なので、37°N観測値で見れば:

JST9時頃にTEC値上昇は1段落し凹部を10時頃まで形成してから上昇に転じています

 

foF2値にせよTEC値にせよ、上昇時に北方磁場強度を弱める作用が働き、上昇が一旦止まるとこの作用は停止してしまう、と理解できます

作用とは北方磁場強度を弱める作用ですから、冒頭のfoF2グラフを参照すれば、

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赤線のfoF2カーブの成長に関する時間依存性がどうなっているのか?に興味が移ります

これは、やはり冒頭の

における F➡F1とF2、E➡DとE の分離開始状態の詳細を知りたい、という事です

尚、分離は地球上の太陽照射の午前中側(西側)で常に発生しており、その下をKAKが東側へ回転しながら観測している、という事になります

 

foF2にせよTECにせよ、上昇時に北方磁場強度を弱める作用が働き、上昇が一旦止まるとこの作用は停止してしまう訳ですから:

午前中(西側)電離圏プラズマがいかにして磁場を弱めているのか?

Keyとなります、上空のfoF2データとTECデータが得られる柿岡KAKは重要な観測ポイントである、と言えます

 

 

 

以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました

感謝です

 

 

9月度その8 世界の北方磁場強度シリーズ➡日本は柿岡の北方磁場変動3年を加える!

世界の北方磁場強度シリーズ➡日本は柿岡の北方磁場変動3年を加える!

 

前回アップしたカナダの3地区とフランスに日本の柿岡KAKを加えました

柿岡データは毎月20日過ぎ頃の開示と思っていましたが、既に開示されておりました

グラフ数が膨大となりますので、国際時間UTC vs 年月日 のグラフは割愛致しました

結果を早く知りたい方は、最後のグラフをご参照下さい

 

 

お付き合い頂ければ幸いです

 

 

 

まず、地磁気一般と当ブログモデルと電離圏一般です

地表の磁場強度マップ2020年

ESAより地球全体を示せば、

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IGRF-13より北極サイドを示せば、

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当ブログの磁極逆転モデルは:

1.地球は磁気双極子(棒磁石)による巨大な1ビット・メモリーである、地球内核は単結晶の固体鉄であって永久磁石として磁場方向を記憶している

2.この1ビット・メモリー書き換え可能外核液体鉄は鉄イオンと電子の乱流プラズマ状態であり、磁力線の凍結が生じ、磁気リコネクションを起こし、磁力線が成長し極性が逆で偶然に充分なエネルギーに達した時に書き換わる

[世界初!地球中心部の超高圧高温状態を実現 ~ようやく手が届いた地球コア~ — SPring-8 Web Site] さんの図に説明追加させて頂ければ:

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3.従って地球磁極の逆転は偶然の作用であり予測不可でカオスである

 

当ブログの磁気圏モデルは:

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極地電離圏における磁力線形状として:

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地磁気方向定義とは

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電離圏とfoF2とは [電離層(Ionosphere)について解説] さんより

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上図は昼の状態で夜から昼への移行モデルを示せば [Ionosphere - Wikipedia] より、By Carlos Molina

電離圏S4シンチレーションマップはオーストラリア政府 [SWS - Section Information - About Ionospheric Scintillation] より

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ここからが記事本文です

北方磁場強度のグラフは太陽が昇る順番、シャンポン➡オタワ➡ミーノック➡ビクトリア➡柿岡の順で提示致します

 

北方磁場強度の最小値と最大値3年間です

シャンポンCLFは:

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少しの増加です、Y軸ピッチは100nTです

 

オタワOTTは:

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磁場強度は急激に増加しています(地球磁場は全体で減少しているのに、です)今回の観測では最大の増加を示す地区です

 

ミーノックMEAは:

f:id:yoshihide-sugiura:20210906044156p:plain

磁場強度そのものが他の2地区に比べ小さいです(約75%程度)MEAはカナダ北方磁場強度ピークに近いのでZ方向に引きずられている為と思われます

 

ビクトリアVICは:

f:id:yoshihide-sugiura:20210906061549p:plain

微増であり、Y軸は50nTピッチにしてあります、オタワと時差約1時間程度のビクトリアでこうも平坦になるのか、と思います

 

柿岡KAKは:

f:id:yoshihide-sugiura:20210908204315p:plain

磁場強度は最も強く出ます、増加傾向はOTTに次ぐ二番目です

 

 

北方磁場強度・最小値と最大値の時刻別カウントです

シャンポンCLFでは:

f:id:yoshihide-sugiura:20210906191305p:plain

シアン1ピークと何とかマジェンタ2ピークでしょう

 

オタワOTTでは:

f:id:yoshihide-sugiura:20210906041339p:plain

極めて強い最小値シアンの単一ピークが見られます

 

ミーノックMEAでは:

f:id:yoshihide-sugiura:20210906044306p:plain

最小値シアンが2ピークに分裂しました

 

ビクトリアVICでは:

f:id:yoshihide-sugiura:20210906061636p:plain

最小値シアンと最大値マジェンタが各々2ピーク、全体で4ピークが出現しています

 

柿岡KAKでは:

f:id:yoshihide-sugiura:20210908204448p:plain

最小値シアンと最大値マジェンタが各々2ピーク、全体で4ピークでありVICと同じ傾向です

 

 

ここで、最小値がシャープなピーク特性を示す所から、最小値分析を進めています

シャンポンCLF・オタワOTT・ミーノックMEA・ビクトリアVIC・柿岡KAKの最小値の時間別カウントは:

f:id:yoshihide-sugiura:20210908204603p:plain

こうなります

凡例に各位置の北緯を示してあります(太陽の昇る順番は東から順にCLF➡OTT➡MEA➡VIC➡KAKです)

最小値観測の現地時刻をピーク値の右に示してあります、30分単位で丸めての表示です、KAKは現地時間9時台と10時台カウントが同じ197でひとまず10:00としました

 

カナダ3地区に比べCLFとKAKのピーク値が低い事が特徴です、CLFとKAKはカナダ3観測点に比べ最小値観測時刻が分散している、と言えます

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冒頭にありますシンチレーションマップを見て頂けるとカナダ3地点はシンチレーションベルトに近く、CLFとKAKは遠い事が分かります(CLFが磁気北極圏と磁気赤道のシンチレーションベルトから最も遠くピーク値が最も低い!

ここからシンチレーションベルトに近い地点では最小値がよりシャープに観測され遠い地点ではよりブロードに分散するのではないか?と考えられます

 

OTTが最もシャープに最小値ピークを示すのは、

f:id:yoshihide-sugiura:20210826182616p:plain

OTTの真北に地球磁気双極子モデルのS極があるからでは?と思えます

 

 

何故、朝方10時台〜11時台に最小値が世界各地で観測されるのか?について今後考察を進めてゆきたい、と考えています

 

 

 

以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました

感謝です

 

 

9月度その7 世界の北方磁場強度シリーズ➡最小値時刻とカウントのグラフから読み取れるもう一点とは!

世界の北方磁場強度シリーズ➡最小値時刻とカウントのグラフから読み取れるもう一点とは!

前回アップしたCLF・OTT・MEA・VICの最小値時刻とカウントのグラフから、もう一点読み取れる事項があります

ので、ご説明致したく、グラフ数が多くなりますので最終の最小値時刻とカウントのグラフのみをアップしております

 

 

お付き合い頂ければ幸いです

 

 

 

まず、地磁気一般と当ブログモデルと電離圏一般です

地表の磁場強度マップ2020年

ESAより地球全体を示せば、

f:id:yoshihide-sugiura:20210826182214p:plain

IGRF-13より北極サイドを示せば、

f:id:yoshihide-sugiura:20210826182616p:plain

 

当ブログの磁極逆転モデルは:

1.地球は磁気双極子(棒磁石)による巨大な1ビット・メモリーである、地球内核は単結晶の固体鉄であって永久磁石として磁場方向を記憶している

2.この1ビット・メモリー書き換え可能外核液体鉄は鉄イオンと電子の乱流プラズマ状態であり、磁力線の凍結が生じ、磁気リコネクションを起こし、磁力線が成長し極性が逆で偶然に充分なエネルギーに達した時に書き換わる

[世界初!地球中心部の超高圧高温状態を実現 ~ようやく手が届いた地球コア~ — SPring-8 Web Site] さんの図に説明追加させて頂ければ:

f:id:yoshihide-sugiura:20210407061301p:plain

3.従って地球磁極の逆転は偶然の作用であり予測不可でカオスである

 

当ブログの磁気圏モデルは:

f:id:yoshihide-sugiura:20210422175415p:plain

 

極地電離圏における磁力線形状として:

f:id:yoshihide-sugiura:20210525070739p:plain

 

地磁気方向定義とは

f:id:yoshihide-sugiura:20210423042502p:plain

 

電離圏とfoF2とは [電離層(Ionosphere)について解説] さんより

f:id:yoshihide-sugiura:20210827173546p:plain

上図は昼の状態で夜から昼への移行モデルを示せば [Ionosphere - Wikipedia] より、By Carlos Molina

電離圏S4シンチレーションマップはオーストラリア政府 [SWS - Section Information - About Ionospheric Scintillation] より

f:id:yoshihide-sugiura:20210907163716p:plain

 

 

 

現在、シャープなピーク特性を示す最小値から分析を進めています

シャンポンCLF・オタワOTT・ミーノックMEA・ビクトリアVICの最小値の時間別カウントは:

f:id:yoshihide-sugiura:20210907104711p:plain

こうなっています

凡例に各位置の北緯を示してあります(太陽の昇る順番は東から順にシャンポン➡オタワ➡ミーノック➡ビクトリアです)

最小値観測の現地時刻をピーク値の右に示してあります、30分単位で丸めての表示です、ミーノックとビクトリアは同時刻台に最小値を観測しています、この現地時刻は経度から別途計算した数値であり現地で使われている行政上の時刻とは異なります

 

ここでもう一点、最小値ピーク観測時刻の特徴を述べれば:

f:id:yoshihide-sugiura:20210907195933p:plain

ピーク値の観測時刻Tのプラスマイナス1時間のカウントを見ると、必ず上図のような動きとなっている事です、ピーク値観測時刻の1時間前の方が必ず1時間後よりカウント数大なのです

これは、CLF・OTT・MEA・VICすべてで観測されています

この原因もいずれ解明しなければなりません

 

あと、ダブルピーク現象がありました!

最小値の場合、MEAとVICにダブルピークが見られます、他のCLFとOTTでは特に見られません

これもいずれ解明しなければなりません

 

次は20日過ぎに柿岡KAKを追加致します

 

 

 

 

以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました

感謝です

 

 

9月度その6 世界の北方磁場強度シリーズ➡フランスはシャンポンの北方磁場変動3年を加える!

世界の北方磁場強度シリーズ➡フランスはシャンポンの北方磁場変動3年を加える!

前回アップしたカナダの3地区にフランス・シャンポンラフォレCLFを加えました

日本の柿岡は毎月20日過ぎ頃の開示となりますので、ここで、一旦コメントを少し加えた記事をアップ致します

グラフ数が非常に多くなっております、結果を知りたい!と思われる方は最後のグラフヶ所をご参照下さい

 

 

お付き合い頂ければ幸いです

 

 

 

まず、地磁気一般と当ブログモデルと電離圏一般です

地表の磁場強度マップ2020年

ESAより地球全体を示せば、

f:id:yoshihide-sugiura:20210826182214p:plain

IGRF-13より北極サイドを示せば、

f:id:yoshihide-sugiura:20210826182616p:plain

 

当ブログの磁極逆転モデルは:

1.地球は磁気双極子(棒磁石)による巨大な1ビット・メモリーである、地球内核は単結晶の固体鉄であって永久磁石として磁場方向を記憶している

2.この1ビット・メモリー書き換え可能外核液体鉄は鉄イオンと電子の乱流プラズマ状態であり、磁力線の凍結が生じ、磁気リコネクションを起こし、磁力線が成長し極性が逆で偶然に充分なエネルギーに達した時に書き換わる

[世界初!地球中心部の超高圧高温状態を実現 ~ようやく手が届いた地球コア~ — SPring-8 Web Site] さんの図に説明追加させて頂ければ:

f:id:yoshihide-sugiura:20210407061301p:plain

3.従って地球磁極の逆転は偶然の作用であり予測不可でカオスである

 

当ブログの磁気圏モデルは:

f:id:yoshihide-sugiura:20210422175415p:plain

 

極地電離圏における磁力線形状として:

f:id:yoshihide-sugiura:20210525070739p:plain

 

地磁気方向定義とは

f:id:yoshihide-sugiura:20210423042502p:plain

 

電離圏とfoF2とは [電離層(Ionosphere)について解説] さんより

f:id:yoshihide-sugiura:20210827173546p:plain

上図は昼の状態で夜から昼への移行モデルを示せば [Ionosphere - Wikipedia] より、By Carlos Molina

電離圏S4シンチレーションマップはオーストラリア政府 [SWS - Section Information - About Ionospheric Scintillation] より

f:id:yoshihide-sugiura:20210907163716p:plain

 

 

 

ここからが記事本文です

北方磁場強度のグラフは太陽が昇る順番、シャンポン➡オタワ➡ミーノック➡ビクトリアの順で提示致します

 

北方磁場強度の最小値と最大値3年間です

シャンポンCLFは:

f:id:yoshihide-sugiura:20210906190907p:plain

少しの増加です、Y軸ピッチは100nTです

 

オタワOTTは:

f:id:yoshihide-sugiura:20210906041230p:plain

磁場強度は急激に増加しています(地球磁場は全体で減少しているのに、です)

 

ミーノックMEAは:

f:id:yoshihide-sugiura:20210906044156p:plain

磁場強度そのものが他の2地区に比べ小さいです(約75%程度)MEAはカナダ北方磁場強度ピークに近いのでZ方向に引きずられている為と思われます

 

ビクトリアVICは:

f:id:yoshihide-sugiura:20210906061549p:plain

微増であり、Y軸は50nTピッチにしてあります、オタワと時差約1.5時間程度のビクトリアでこうも平坦になるのか、と思います、私には急激に磁場強度が増加するオタワが特異である、と思えます

 

北方磁場強度・最小値と最大値の観測時刻です

シャンポンCLFは:

f:id:yoshihide-sugiura:20210906191114p:plain

最小値シアン1帯、最大値マジェンタ2帯、でしょうか?

 

オタワOTTでは:

f:id:yoshihide-sugiura:20210906041313p:plain

シアン1帯とマジェンタ1帯の2帯構造と言えるでしょう

 

ミーノックMEAでは:

f:id:yoshihide-sugiura:20210906044236p:plain

シアン2帯とマジェンタ1帯になりました

 

ビクトリアVICでは:

f:id:yoshihide-sugiura:20210906061617p:plain

シアン2帯とマジェンタ2帯の4帯構造となっています、私にはこれが標準であるように思えます

 

北方磁場強度・最小値と最大値の時刻別カウントです

シャンポンCLFは:

f:id:yoshihide-sugiura:20210906191305p:plain

シアン1ピークと何とかマジェンタ2ピークでしょう

 

オタワOTTでは:

f:id:yoshihide-sugiura:20210906041339p:plain

極めて強い最小値シアンの単一ピークが見られます

 

ミーノックMEAでは:

f:id:yoshihide-sugiura:20210906044306p:plain

最小値シアンが2ピークに分裂しました

 

ビクトリアVICでは:

f:id:yoshihide-sugiura:20210906061636p:plain

最小値シアンと最大値マジェンタが各々2ピーク、全体で4ピークが出現しています

 

 

ここで、最小値がシャープなピーク特性を示す所から、最小値分析を進めています

シャンポンCLF・オタワOTT・ミーノックMEA・ビクトリアVICの最小値の時間別カウントは:

f:id:yoshihide-sugiura:20210907104711p:plain

こうなりました

凡例に各位置の北緯を示してあります(太陽の昇る順番は東から順にシャンポン➡オタワ➡ミーノック➡ビクトリアです)

最小値観測の現地時刻をピーク値の右に示してあります、30分単位で丸めての表示です、ミーノックとビクトリアは同時刻台に最小値を観測しています、この現地時刻は経度から別途計算した数値であり現地で使われている行政上の時刻とは異なります

 

シャンポンのピーク値が小さくシャンポンは全体として平坦化されています、バグか?と思い調べましたがバグではありませんでした

太陽が昇る順に最小値ピークが観測されるのはよいとして、カナダ3地区に比べシャンポンのピーク値が低い事が特徴です、シャンポンはカナダ3観測点に比べ最小値観測時刻が分散している、と言えます

シャンポンはビクトリアと同程度の北緯であり、北緯度そのものが原因ではありません

f:id:yoshihide-sugiura:20210907163716p:plain

しかし、冒頭にありますシンチレーションマップを見て頂けるとカナダ3地点は北極圏シンチレーションベルトに近く、CLFは遠い事が分かります

ここからシンチレーションベルトに近い地点では最小値がシャープに出て遠い地点ではブロードに分散するのではないか?と考えられます

このシンチレーションマップは例えばUTC1時間おきに観測した結果の合成です(詳細は載っていませんでしたが)

夜はD層とF層の2層で昼はそれが4層に拡大分離する電離圏ですから、夜昼を含めた地球全体が一様にシンチレーションを起こすハズがありません

しかしシンチレーションマップのサンプルは極めて少なく、2例しか見当たりませんでした、当ブログとしてはあるUTC時刻における地球半分程度のシンチレーションマップ(オリジナルデータ)が見たいのです(GPS衛星を使っているから地球全体は同時に見れないので!)

まだまだ色々と模索を続けると思いますが、時間はかかりますが、少しずつ分かって来ている感触があります

次は20日過ぎには柿岡KAKを追加致します

 

 

 

 

以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました

感謝です

 

 

9月度その5 世界の北方磁場強度シリーズ➡カナダはオタワ・ミーノック・ヴィクトリアの北方磁場変動3年を追う!

世界の北方磁場強度シリーズ➡カナダはオタワ・ミーノック・ヴィクトリアの北方磁場変動3年を追う!

 

お付き合い頂ければ幸いです

 

 

 

まず、地磁気一般と当ブログモデルと電離圏一般です

地表の磁場強度マップ2020年

ESAより地球全体を示せば、

f:id:yoshihide-sugiura:20210826182214p:plain

IGRF-13より北極サイドを示せば、

f:id:yoshihide-sugiura:20210826182616p:plain

 

当ブログの磁極逆転モデルは:

1.地球は磁気双極子(棒磁石)による巨大な1ビット・メモリーである、地球内核は単結晶の固体鉄であって永久磁石として磁場方向を記憶している

2.この1ビット・メモリー書き換え可能外核液体鉄は鉄イオンと電子の乱流プラズマ状態であり、磁力線の凍結が生じ、磁気リコネクションを起こし、磁力線が成長し極性が逆で偶然に充分なエネルギーに達した時に書き換わる

[世界初!地球中心部の超高圧高温状態を実現 ~ようやく手が届いた地球コア~ — SPring-8 Web Site] さんの図に説明追加させて頂ければ:

f:id:yoshihide-sugiura:20210407061301p:plain

3.従って地球磁極の逆転は偶然の作用であり予測不可でカオスである

 

当ブログの磁気圏モデルは:

f:id:yoshihide-sugiura:20210422175415p:plain

 

極地電離圏における磁力線形状として:

f:id:yoshihide-sugiura:20210525070739p:plain

 

地磁気方向定義とは

f:id:yoshihide-sugiura:20210423042502p:plain

 

電離圏とfoF2とは [電離層(Ionosphere)について解説] さんより

f:id:yoshihide-sugiura:20210827173546p:plain

上図は昼の状態で夜から昼への移行モデルを示せば [Ionosphere - Wikipedia] より、By Carlos Molina

電離圏S4シンチレーションマップはオーストラリア政府 [SWS - Section Information - About Ionospheric Scintillation] より

S4 Scintillation index at GPS L1 assuming 23 Local Time everywhere 

 

 

 

ここからが記事本文です

北方磁場強度の最小値と最大値3年間です

オタワOTTは:

f:id:yoshihide-sugiura:20210906041230p:plain

非常に強く磁場強度は増加しています

 

ミーノックMEAは:

f:id:yoshihide-sugiura:20210906044156p:plain

磁場強度そのものが他の2地区に比べ小さいです

 

ビクトリアVICは:

f:id:yoshihide-sugiura:20210906061549p:plain

微増であり、Y軸は50nTピッチにしてあります

 

北方磁場強度・最小値と最大値の観測時刻です

オタワOTTでは:

f:id:yoshihide-sugiura:20210906041313p:plain

 

ミーノックMEAでは:

f:id:yoshihide-sugiura:20210906044236p:plain

 

ビクトリアVICでは:

f:id:yoshihide-sugiura:20210906061617p:plain

 

北方磁場強度・最小値と最大値の時刻別カウントです

オタワOTTでは:

f:id:yoshihide-sugiura:20210906041339p:plain

 

ミーノックMEAでは:

f:id:yoshihide-sugiura:20210906044306p:plain

 

ビクトリアVICでは:

f:id:yoshihide-sugiura:20210906061636p:plain

 

 

最小値がシャープなピーク特性を示す所から、最小値分析を進めています

オタワOTT・ミーノックMEA・ビクトリアVICの最小値の時間別カウントは:

f:id:yoshihide-sugiura:20210906132223p:plain

こうなりました

凡例に各位置の北緯を示してあります(経度から言うと、東から順にオタワ➡ミーノック➡ビクトリアです)

次にフランス・シャンポンCLF、日本・柿岡KAKを加えます

分析はそれからになります

 

 

 

以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました

感謝です