9月度その9 世界の北方磁場強度シリーズ➡柿岡KAKのfoF2値とTEC値を加える!
世界の北方磁場強度シリーズ➡柿岡KAKのfoF2値とTEC値を加える!
昨日、柿岡KAKのグラフをアップしましたので、直近5日間のKAKにおけるfoF2値とTEC値のグラフを追加しています
世界5ポイントの最小値カウントグラフに追加した形です
お付き合い頂ければ幸いです
まず、地磁気一般と当ブログモデルと電離圏一般です
地表の磁場強度マップ2020年は:
ESAより地球全体を示せば、
IGRF-13より北極サイドを示せば、
当ブログの磁極逆転モデルは:
1.地球は磁気双極子(棒磁石)による巨大な1ビット・メモリーである、地球内核は単結晶の固体鉄であって永久磁石として磁場方向を記憶している
2.この1ビット・メモリーは書き換え可能、外核液体鉄は鉄イオンと電子の乱流プラズマ状態であり、磁力線の凍結が生じ、磁気リコネクションを起こし、磁力線が成長し極性が逆で偶然に充分なエネルギーに達した時に書き換わる
[世界初!地球中心部の超高圧高温状態を実現 ~ようやく手が届いた地球コア~ — SPring-8 Web Site] さんの図に説明追加させて頂ければ:
3.従って地球磁極の逆転は偶然の作用であり予測不可でカオスである
当ブログの磁気圏モデルは:
極地電離圏における磁力線形状として:
地磁気方向定義とは:
電離圏とfoF2とは [電離層(Ionosphere)について解説] さんより:
上図は昼の状態で夜から昼への移行モデルを示せば [Ionosphere - Wikipedia] より、By Carlos Molina
電離圏S4シンチレーションマップはオーストラリア政府 [SWS - Section Information - About Ionospheric Scintillation] より
ここより記事です
最小値の観測時刻分析です
シャンポンCLF・オタワOTT・ミーノックMEA・ビクトリアVIC・柿岡KAKの最小値の時間別カウントは:
凡例に各位置の北緯を示してあります
最小値観測の現地時刻をピーク値の右に示してあります、30分単位で丸めての表示です、KAKは現地時間9時台と10時台カウントが同じ197でひとまず10:00としています
直近5日間の柿岡foF2値は [現況・トレンド | 電離圏嵐 | 宇宙天気予報センター] さんより:
となっています
JST9時から10時にかけて、5時頃からの(4MHzから6MHzへの)上昇が一段落しフラットな状態となっています
最小値観測グラフの動き(ピーク値観測1時間前にせり上がって来て、ピーク後1時間で急速に減少する)を考えますと、この動き「上昇が一段落しフラットな状態」は重要と思われます
TEC値は:
柿岡は北緯36.23°なので、37°N観測値で見れば:
JST9時頃にTEC値上昇は1段落し凹部を10時頃まで形成してから上昇に転じています
foF2値にせよTEC値にせよ、上昇時に北方磁場強度を弱める作用が働き、上昇が一旦止まるとこの作用は停止してしまう、と理解できます
作用とは北方磁場強度を弱める作用ですから、冒頭のfoF2グラフを参照すれば、
赤線のfoF2カーブの成長に関する時間依存性がどうなっているのか?に興味が移ります
これは、やはり冒頭の
における F➡F1とF2、E➡DとE の分離開始状態の詳細を知りたい、という事です
尚、分離は地球上の太陽照射の午前中側(西側)で常に発生しており、その下をKAKが東側へ回転しながら観測している、という事になります
foF2にせよTECにせよ、上昇時に北方磁場強度を弱める作用が働き、上昇が一旦止まるとこの作用は停止してしまう、訳ですから:
午前中(西側)電離圏プラズマがいかにして磁場を弱めているのか?
がKeyとなります、上空のfoF2データとTECデータが得られる柿岡KAKは重要な観測ポイントである、と言えます
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です