4月度その5:歴史のIFシリーズ ➡ ポーツマス条約と南満州鉄道
歴史のIFシリーズ ➡ ポーツマス条約と南満州鉄道
さて、これから暫くの間、何故、日本は太平洋戦争を回避出来なかったのか?を掘り下げてみたいと思う、無論、この分野で私は素人である
何故、日本軍は負けたのか?は既に多く語られていると思うが、上記の問題はそれほど多くは語られていないのではないか? 即ち、これが原因で回避出来なかったのだ、という通説もしくは概念は定着していないと思う、それはそれで大問題であるように私には思えるのである
すべてWikiベースで行きます
南満州鉄道:1906-1945 [南満州鉄道 - Wikipedia]
満鉄のシンボル特急あじあ
碧城 - 資料を基に投稿者が制作。参考資料:満鉄会編『満鉄四十年史』吉川弘文館(2007年)、『大満州国地図』駸々堂旅行案内部(1945年以前)。
大連から新京(長春)を本線とし、幾つかの支線がある、この鉄道守備隊が後の関東軍であり、満州事変を引き起こす、この鉄道権益は日露戦争における日本の勝利によりロシア帝国から譲渡されたものであり(東清鉄道と言われた)、その日露戦争の講和条約がポーツマス条約(1905)なのである
ポーツマス条約:1905 [ポーツマス条約 - Wikipedia]
それは、アメリカ大統領セオドア・ルーズベルトの斡旋によって結ばれた日本とロシアの講和条約
アメリカ第26代大統領セオドア・ルーズベルト
第32代大統領フランクリン・ルーズベルトは親戚にあたる
経過と結論、、、
1905年3月、日本軍はロシア軍を破って奉天を占領したものの、継戦能力はすでに限界を超え、特に長期間の専門的教育を必要とする上に、常に部隊の先頭に欠かせない尉官クラスの士官の損耗が甚大で払底しつつあり、なおかつ、武器・弾薬の調達の目途も立たなくなっていた
ルーズベルト大統領は日露開戦の当初から、アメリカは日本を支持するとロシアに警告し、「日本はアメリカのために戦っている」と公言しており、また全米ユダヤ人協会会長で銀行家のヤコブ・シフと鉄道王のエドワード・ヘンリー・ハリマンが先頭に立って日本の国債を買い支えるなど、アメリカは満州、蒙古、シベリア、朝鮮への権益介入のために日本を支援していた
日本の全権大使は小村寿太郎(外務大臣)、ロシアはセルゲイ・ウィッテ(元蔵相・伯爵)
交渉は難航した、日本は南樺太、東清鉄道(南満州鉄道)の他に賠償金を求めたのに対し、ロシアは賠償金には一切応じない、としたからで、小村は談判打切の意を日本政府桂太郎内閣に打電した
これを受けて、政府は8月28日の御前会議を経て、領土・償金の要求を両方を放棄してでも講和を成立させるべし、と応答し、これで交渉がまとまった(9月5日)、賠償金は除外された
「金が欲しくて戦争した訳ではない」との政府意向と共に賠償金を放棄して講和を結んだことは、日本以外の各国には好意的に迎えられた、しかし日本国民の多くは、連戦連勝の軍事的成果にかかわらず、どうして賠償金を放棄し講和しなければならないのかと憤った
小村は9月9日に腸チフスを発病し、帰国出来たのは10月16日であった、新橋駅では、群衆より「速やかに切腹せよ」「日本に帰るよりロシアに帰れ」との罵声を浴びた、乗降場に降り立った小村を、総理大臣桂太郎と海軍大臣山本権兵衛が左右両側から抱きかかえるように寄り添い、小村を撃とうとする者がいた場合に備えて命をかけて小村を守ったといわれている
ルーズベルト大統領の意向を受けてエドワード・ヘンリー・ハルマンが来日し、10月12日に奉天以南の東清鉄道の日米共同経営を規定した桂・ハリマン協定が調印されたが、モルガン商会からより有利な条件を提示されていた小村外相の反対によって破棄された
ここで桂・ハリマン協定が始動していれば、満州事変には至らなかった可能性がある、米国の満州における利権を容認するのである、モルガン商会よりはルーズベルト大統領のラインだろうが? が、まぁ、日本世論はとてもそんな状況ではなかったか?
ここに何故回避できなかったのか?の要因を見る事ができる、国際社会における仲間作りが下手なのである、継続する利益とは何か?が分からなかったのである、ペルーの黒船来航は利用すべきものなのである、渡りに舟なのである、結局は経済が一番重要なのである、それが分からなかったのである
以上です
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・ 本ブログ題名「なぜ地球磁極は逆転するのか?」と件名「太陽黒点数の推移を追う!」は内容に於いて一致しません。 これは、はてなブログ無料版を使っている上で成行き上そう成ってしまったからです。 これを回避するにはproに行くしかないそうです。 現在、proに移行する計画は無く、当面このままで行くしか無い状況です。 混乱させて大変申し訳ないのですが、よろしくお願い致します。
・ 尚、太陽の黒点に関する一般的な解説は、こちら: [太陽黒点 - Wikipedia]
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引用:
[1] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測
[2] List of solar cycles - Wikipedia