なぜ地球磁極は逆転するのか?

太陽黒点数/オゾン全数/エルニーニョ/太陽活動と米国日本の地磁気変動を追います!

8月度その9:地磁気と地震の相関を追うシリーズ ➡ 来ましたぁ!まずは地磁気X/Y/Z方向1日の平均値を取ってみよう!

地磁気地震の相関を追うシリーズ ➡ 来ましたぁ!まずは地磁気X/Y/Z方向1日の平均値を取ってみよう!

 

 さて、いよいよ地磁気です、地磁気を測定する事により間接的に太陽フレアの影響を測定し、もって地震発生に影響を与えているのか?相関はあるのだろうか?を調べる事を目的としています

 

 地磁気データの基本は、気象庁地磁気観測所さんのサイトより:

[地磁気観測所|基礎知識|用語の説明]

地磁気の各要素

で示され、地磁気ベクトルのX方向が北方向成分、Y方向が東方向成分、Z方向が地球中心方向成分となります

各々方向成分の磁場強度(大きさ)は、グラフ上長さで示されます

 

 気象庁地磁気観測所さんの地磁気データについては、柿岡(茨城)、女満別(北海道)、鹿屋(鹿児島)、父島(小笠原諸島)が公開されています

ここで、凄い、そこまでやっているのか?について一点、[気象庁地磁気観測所 - Wikipedia] より:

電気が流れるとき、「右ねじの法則」により磁気が発生する。直流は、交流と比較すると、漏洩電流が遠くまで伝わる

要するに観測所の近くに電車が走っていると、通常電車は直流駆動なので、ノイズ(誤差成分です)を地磁気として拾ってしまうのです、観測所から30km以内に電車を走らせる場合には交流駆動等の対策が義務付けられている、との事です

知りませんでした!

つくばエクスプレスでは開業当初から守谷駅以北の区間交流電化とした。さらに関東鉄道常総線龍ケ崎線と鹿島臨海鉄道大洗鹿島線は設備費用の問題もあり非電化のままである。

これは茨城の柿岡対策です、非電化とはディーゼル、という事でしょう、知りませんでした!

 

 さて、北海道・茨城・鹿児島・父島であれば、まずは茨城・柿岡の地磁気データをプロットしてみます、ここでデータは0時代データ〜23時代データまで24データ(毎時値)が公開されています

そこで最も初歩的と思える毎時値の平均値(1日当たりの値となります)を求めてプロットしました、期間は4年間(365x4日)で、最終日が2020年7月31日です、即ち2020/07/31からバックトラックした365x4日となります、1日が1データで平均値を示します、磁場強度の単位はnT(ナノテラ)です

 

北方向_X成分です

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4年間の時間と共に段々と磁場の強さは減少しています、が、振動が見られます、ここで綺麗に線形に減少している訳ではなく飽和傾向が少し見られます、今後この振動をより強調して抽出できるか?がポイントとなるでしょう

 

東方向_Y成分です

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東方向_Y成分は見方に注意です、縦軸を見ますと符号がマイナスですので、西方向を向いている事を示します、そして磁場の強さである値の絶対値を見ますと綺麗に線形に減少していますので、西方向成分の磁場は線形に減少傾向である、と言えます

 

地球中心方向_Z成分です

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Z方向成分も単調減少ですが、速されている(加速の反対と言う事)様子が見えます

X方向成分と磁場の強さを比較しますと、2020/07/31現在、Xは約29730nTで飽和傾向を示し、Zは約35780nTでドンドン減少傾向を示していますから、いずれX成分とZ成分は同じ長さ(強さ)となり、45°の方向ベクトルとなる事が予想されます

 

 X成分の所で述べたように、X成分グラフが最もバラツキを示し、振動している様子が伺える事から、ここから周期性を抽出する事が重要です

そこで、このグラフは一日の平均値を取りましたが、一日の最小値と最大値の幅を取って縦軸とし、グラフ化してみる事にします

北磁極は日周変化(一日内の変化)で最大80km程度まで移動し元に戻る動作をする事(これは太陽活動が原因である事)、黒点数は2019年12月頃から2020年4月頃まで極めて少ない状態であり、この時期には太陽圏電流シートがスッポリ地球を包み込み、約27日で電流シートは太陽と共に自転している事、に注意しながら、一日の最小値と最大値の幅を取ってグラフ化してみます

次回に結果をご報告致します

お付き合い頂きまして、誠にありがとう御座います、感謝です m(_ _)m

 

 

以上です