2月度その5:気になるシリーズ ➡ ベーリング陸橋について、もう少し追ってみた!
気になるシリーズ➡ベーリング陸橋について、もう少し追ってみた!
現在、この黒点サイトでは、私事ですが忙しくなって来たもので「太陽黒点数の推移」「太陽黒点数とS&P500、VIXとの相関」「エルニーニョ南方振動ELSOと太陽黒点数との相関」の3タイプのみを定期更新しております、昨年までは「木星衝合と巨大地震の相関を追うシリーズ」や「地磁気と地震の相関を追うシリーズ」等もやったのですが、木星や地磁気はかなりの集中力とエネルギーが必要で、とても現在の私の忙しい状態では扱えないのです
しかしながら、ベッドで寝っ転がっていると漠然と頭に浮かんで来る疑問がありまして、それは私にとっての未解決問題もしくは気に掛かる問題なのです
先程、記事「2月度その4:気になるシリーズ ➡ ウマの原産地と移動の過程は、どうなのだろうか? - なぜ地球磁極は逆転するのか?」をアップし、ウマの先祖であるヒコラテリウムは5200万年前に北米とヨーロッパに生息していた(化石が出る)、その為には北米アラスカとユーラシアシベリアが氷河期には海面が低下して陸地となり、ベーリング陸橋が存在した可能性しか考えられない、と書いたのですが、このベーリング陸橋について気になったので、もう少し追ってみました
お付き合い頂ければ幸いです
私は知らなかったのですが、生物地理学(biogeography)なる分野があって、陸橋は生物地理学において重要な役割を果たし、
[陸橋 (生物地理) - Wikipedia] によれば:
大陸や大きな島の間の距離が狭まっている地域、海峡や地峡と呼ばれる地域は、生物の分布を考える際に大きな問題となる。そのような地形の場所は長期的には地殻変動など、短期的には海水面の変動などによってある時は陸続きとなりまたある時には切り離される。
そうでしょうね
その歴史はそれらの地域の生物分布に大きな意味をもつ。つながっている期間にはこれを通じて両側の地域の生物が出入りし、切り離された時期にはそれぞれの区域内で独自の進化が起きたと考えられる。切り離された時期が古く、期間が長いほどそれぞれの区域の生物相には違いが生じる。
うむ〜
ここで、大陸間の場合の例としてベーリング陸橋を挙げている
ベーリング陸橋:
アジア大陸と北アメリカ大陸の間はベーリング陸橋がある。この地域は中生代(約2億5000万年前〜約6600万年前)の終わりころに繋がり、その後何度か繋がったり離れたりした。
ウマの先祖であるヒコラテリウムの化石は5200万年前の北米とヨーロッパ地層から出るから、「その後何度か繋がったり離れたりした。」時期に相当する!
そこで再び [Ancient Earth globe] さんより、5000万年前(50 million years ago)の地球を北極星から見た図と、北極周辺を拡大した図を載せると:
こうなって、アラスカとシベリアがこの程度の距離なら少なくとも氷河期には海面が低下し、陸橋が出現しただろう、と考えられる
まとめ
5200万年前にヨーロッパで生息していたウマの先祖ヒコラテリウムは、ベーリング陸橋を渡って北米から移動した、と結論付けられる
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です