10月度その11 世界の北方磁場強度シリーズ➡太平洋はホノルルのデータを見つけ北方磁場変動3年間グラフを出す!
世界の北方磁場強度シリーズ➡太平洋はホノルルのデータを見つけ北方磁場変動3年間グラフを出す!
ホノルルHONのデータをINTERMAGNETさんからダウンロードしグラフ化しました
期間は2018年10月から2021年9月迄の3年間です、が、異常データが存在していましてフィルター処理を掛けています
昨日のグアムGUAに続いて面白い結果が出ています
お付き合い頂ければ幸いです
まず、地磁気一般と当ブログモデルと電離圏一般です
地表の磁場強度マップ2020年は:
ESAより地球全体を示せば、
IGRF-13より北極サイドを示せば、
当ブログの磁極逆転モデルは:
1.地球は磁気双極子(棒磁石)による巨大な1ビット・メモリーである、地球内核は単結晶の固体鉄であって永久磁石として磁場方向を記憶している
2.この1ビット・メモリーは書き換え可能、外核液体鉄は鉄イオンと電子の乱流プラズマ状態であり、磁力線の凍結が生じ、磁気リコネクションを起こし、磁力線が成長し極性が逆で偶然に充分なエネルギーに達した時に書き換わる
[世界初!地球中心部の超高圧高温状態を実現 ~ようやく手が届いた地球コア~ — SPring-8 Web Site] さんの図に説明追加させて頂ければ:
3.従って地球磁極の逆転は偶然の作用であり予測不可でカオスである
当ブログの磁気圏モデルは:
極地電離圏における磁力線形状として:
地磁気方向定義とは:
電離圏とfoF2とは [電離層(Ionosphere)について解説] さんより:
上図は昼の状態で夜から昼への移行モデルを示せば [Ionosphere - Wikipedia] より、By Carlos Molina
電離圏S4シンチレーションマップはオーストラリア政府 [SWS - Section Information - About Ionospheric Scintillation] より
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ホノルルHONデータもINTERMAGNETサイト [Data Download] よりダウンロードし例によってグラフ化ました
[INTERMAGNET] さんは、地磁気データを提供するサイトだそうで、感謝です!
ホノルルHON(北緯21度)の北方磁場強度最小値と最大値3年間です
図1:最小値と最大値3年間
何と、初めて北方地磁気減少観測地点に遭遇しました!
HON以外はOKIもGUAもKAKもMEAもOTTもCLFも増加(VICはほとんどフラット)でした
グラフで描画されているデータは最小値で1085日、最大値で686日(正常であればどちらも1095日)です、最大値では約13.5ヶ月409日分ものデータが欠損しています
直線性グラフから外れているから欠損であるというのは早計でして、磁気嵐等の原因により最大値が異常に大きくなったのであれば、それはそれでグラフに載せる必要があるのでしょうが、、、時間を掛けて解析してみます
従って図1グラフは、定常状態における変動を3年間プロットすれば、と解釈します
全体平均とは、グラフ内に表示された最小値平均と最大値平均を取って、又その平均を取っています、KnTとはμTの事なのですが地磁気の世界ではnT表示が多いのでKnTとしてみました
ホノルルHON(西経158度)の北方磁場強度最小値と最大値の時刻別カウントです
図2:最小値と最大値の時刻別カウント
カウントしたデータは最小値で1085日・最大値で686日、図1に示された範囲内データのみをカウントしています、従って最大値はだいぶカットされています(約13.5ヶ月409日分!)
HON西経158度はグリニッジとの時差約10.5時間で、
LT21.5時台に最小値、
LT12.5時台に最大値を観測しています
これは昨日GUAの結果は、LT18.5時台に最小値、LT10.5時台に最大値、でしたから似てると言えば似てるし似てないと言えば似てない、最大値に関してはGUA10.5時台とHON12.5時台と2時間差です
ここで最大値に関してはHONは409日ものデータ欠損がありますので注意が必要です
図1を見るとHONは2018年12月以降の約1年間は最大値異常データ期間となっています、磁気嵐か機器の故障か、これは他観測点との関連を見ていかないと分かりません
また最大値・最小値は極めて綺麗なシングルピークとなっています
まとめ:
1.どうも低緯度(0度〜30度)では磁気嵐でもあったのか異常数値を示すデータが多いのです(中緯度のCLF/OTT/MEA/VIC/KAKではこのような事はありませんでした!)
2.しかし低緯度のGUA北緯13.5度とHON北緯21度はLT10.5〜12.5時台に最大値を観測しておりこれは極めて興味深いです
3.そこで、次に南米フランス領ギアナのクールーKOU(何と北緯5.2度)のデータをグラフ化してみます(クールーは西経52.7度ですから、米国衛星GOES-16East西経75度との時差は約1.5時間です)
さて、フランス領ギアナの位置ですが、フランスのロケット発射基地(ギアナ宇宙センター)があるそうで、
By TUBS:
ここです ⬆
世界には知らない所ばかりです!
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です