11月度その7 世界の北方磁場強度シリーズ ➡ ビクトリアVICの地磁気変動3年間を調べ、GOES-17Wとの波形3日間を比較する!
作業量削減のため観測点数を4に絞っています
現在:
1.定量解析はオゾン層のみによる影響に絞っており、解析できる観測点はクールーKOUのみです
2.SJG/HON/GUAも低緯度でオゾン層のみの影響ですが、データ欠損が多く定量解析に適さないので除外しました
3.しかしKOUのみですと世界マップが取れないので中緯度代表としてオタワOTT/ビクトリアVIC/柿岡KAKを選び、結果、KOU/OTT/VIC/柿岡の4点を観測点としました
世界各観測点における北方磁場強度測定です
ビクトリアVICの3年間磁場強度変動と24h統計グラフと3日間波形解析を行います
お付き合い頂ければ幸いです
ここから本文です
1.世界観測点マップと磁気赤道上の磁力線高度マップです
まず、世界まとめマップから全体の位置関係の把握です
図1:世界観測点マップ
中央横の緑ドットラインが、磁気赤道_2021です
図2:各観測点の磁気赤道上の磁力線高度マップ
陽子ベルト・電子ベルトの幅500kmは私の推測で変更の可能性があります
2.ビクトリアVIC3年間の北方地磁気変動と最大値最小値カウントグラフ
観測期間は、2019年11月2日から2022年10月31日の3年(365x3日)です
図3:
Y軸はピッチ100nT、縦幅全体で500nTに揃えています
毎年夏至の頃に強度が増大する、季節変動が明確です
加えて年を追うごとに最大値最小値の幅が広がっています、これはここ数年の黒点数増加による影響が考えられます、OTT/KOUも同様でした
このグラフに表示された有効日データのみを使って24時間の最小値・最大値出現時刻と回数の統計グラフをとると、
図4:
凡例にあります「● ピーク数=1+2」は:
第1ピークはシアンでシアンピークは1ヶ所のみ、第2ピークのマジェンダには2ヶ所ピークがある(合計でピーク数は3)
ピーク定義は、平均値を少なくとも2h連続して超えるパターンであって、かつ1hでも平均値を下回ればそのピークは脱出した、としています
3.ビクトリアVICとG17Wの波形3日間とFFT結果です
ビクトリアVICがオレンジ、G17Wはシアンです
図5:
逆相ですが一部に同相の動きが見られます、時期嵐のない3日間ですのでオレンジ波形は台形を示します
図5の波形よりG17WのパワーFFTスペクトルを取ると、
図6:
磁気嵐のない3日間ですので、24h>>72h=8h=12hです
図5よりビクトリアVICのパワーFFTスペクトルを取ると、
図7:
VICでは、24h>12h>8h>72hとなりました
まとめ:
1.量的解析は、ひとまずオゾン層による影響の解析、に絞っています
従ってF/F2層の影響が強いと思われるビクトリアVICは定量解析対象から除外されます
ですが前回のクールーKOUで気が付いた、図3に現れる最大値最小値幅の年々増加と黒点数の増加に関しては何らかのグラフ化、をしてみる必要があります、次の柿岡の結果が楽しみです
尚、地磁気データはINTERMAGNETさん [The INTERMAGNET Vision and Mission] 経由で各地磁気データを世界の各観測点さんからダウンロード、
GOESデータはNOAAさん [GOES Magnetometer | NOAA / NWS Space Weather Prediction Center] からダウンロードしています
ここに皆々さま方に深く感謝申し上げます
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です!