7月度その8:北方磁場強度シリーズ ➡ まとめマップを作成する!
カナダ各観測点における北方磁場強度シリーズで、まとめマップの報告です
まとめは、カナダ観測点4点(OTT/SNK/IQA/RES)となります
スペクトルに関しましては、未だまとめ段階ではなくスキップです
お付き合い頂ければ幸いです
1.各種世界マップ
図1:世界観測点マップ
図2:各観測点の磁気赤道上の磁力線高度マップ
SNKより高緯度においてバンアレン内帯は存在しない、と思われます(この図は極端に簡素化しています)
RESはバンアレン外帯に属している、と思われます
従って、SNKとIQAは内帯と外帯の間に属している、と考えています
オゾン層は北極を含む高緯度で、大量に存在しています
高緯度における電離圏はオーロラ帯を含めて、現在調査中です
2.3年間最大値最小値測定から、まとめマップ
図3:3年間_X成分の平均値と差分平均値のマップ7月報告
SNKとIQAとRESでは変動部分が極めて大きくなり(要するにバラつきが大となり)差分平均が大となります
それに対し、OTTではバラつきが比較的小さくなっています
一方、全体平均は高緯度ほど小さくなりますが、これは北方成分Xに絞って観測しているからであり、全磁力Fで測定すれば異なる結果になるはずです
図4:3年間_第1ピーク観測時刻LT統計結果のマップ7月報告
第1ピークのみでなく、全ピークに着眼した分布(但し全体を見る為に抽象化した)が次に示すCyMaマップです
図5:今月(7月)のCyMaマップ
▲がシアンゼロ時間帯、▲がマジェンダゼロ時間帯です
まとめ
現時点では、OTTの磁力線パスはバンアレン内帯、RESは外帯、SNKとIQAは内帯と外帯の中間に属している、と考えています
その結果、OTTとRESでは電子ジャイロ運動による磁場減衰効果によりシアン第1ピークとなる
SNKとIQAでは、電子ジャイロ運動による減衰見られず、高濃度オゾンによる磁場増大効果が現れる、というモデルです
尚、地磁気データはカナダ地磁気データさん [Digital Data from Canadian Magnetic observatories] からダウンロード、
GOESデータはNOAAさん [GOES Magnetometer | NOAA / NWS Space Weather Prediction Center] からダウンロードしています
ここに皆々さま方に深く感謝申し上げます
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です