7月度その9:北方磁場強度シリーズ ➡ カナダ新規観測点イエローナイフYKC、3年間北方磁場強度を取ってみる!
カナダ各観測点における北方磁場強度シリーズで、新規な観測点イエローナイフYKC3年間の北方磁場強度の変化と24h統計グラフの作成です(既に8月1日ですが、7月度その9、としての報告となります)
と申しますのも、
図1:現時点におけるカナダ4観測点のXY位置と第1ピークカラー
であって、SNKとIQAが第1ピーク・マジェンタです
ここでオーロラ帯なるものがありまして、オーロラ - Wikipedia より、オーロラはオーロラ帯の中で多発する、オーロラ帯をハズレると多発しない、とあります
図2:オーロラ帯
図2はWikiオーロラ帯に、私がカナダ4観測点の位置を示したものです
同様の図はカナダ地磁気観測センターでも示されていて、Canadian Magnetic Observatories より
図3:Auroral Zone
SNKとIQAはAuroral Zoneに属していますが、OTTとRESは外れています!
こうなるとイエローナイフYKCを調べたくなり、3年間の変化を取ってみました
結果は、私の予想した通りで、驚くべきものでありました
まず、3年間の変動です
図4:2020.7.1より2023.6.30迄、3年間の北方磁場強度の変化
下にブレる特徴があります(これは今まであまり見なかった、と思います)
そうして太陽黒点変動との相関を取ると、
図5:YKC北方磁場強度の変動と太陽黒点数の変動
太陽黒点数の最大値(オレンジ)とYKC磁場強度最大値との間に、強い相関は見られないように思います
そうして24h統計グラフです
図6:YKCにおける24h統計グラフ
驚くべきことに(しかし予想された通りに)第1ピークはマジェンタとなります!
YKCの磁力線高度はまだ算出していません(これは少し時間がかかるのです)
この結果、図1のマップは、
図7:YKCを加えた観測点マップ
となります
まとめ:
図7の何が驚くべき事かと言うと、オーロラ - Wikipediaよりオーロラ発光とは、
図8:地球の夜側にプラズマシートが形成される
地球の夜側に形成されるプラズマシートから磁気リコネクションにより加速された荷電粒子(恐らく電子)が磁力線に沿って極地に飛来し高度100km辺りでオーロラ発光(例えば酸素を活性化させ発光させる)を行うからであろう、と考えられている
とされています
ですが、プラズマシートに至る磁力線パスは、明らかにバンアレン外帯の外側なのです
図3のAurroral Zoneに至る磁力線パスは内帯と外帯の中間に属するパスである、と考えています
それは、第1ピークがマジェンタになるという事は電子雲が希薄でジャイロ運動による磁場減衰が少なく、高緯度におけるオゾン全量が多いので磁場増大の方が勝り、従ってマジェンタが第1ピークになるからです
Auroral Zoneにおける電子雲は希薄であり、高緯度におけるオゾン全量が多いので、オゾンによる磁気モーメントにより磁場強度が増大し、マジェンタが第1ピークになっているのです
ここが不思議なのです
現時点では、プラズマシートで発生する磁気リコネクションにより極地に向かう高速荷電粒子が何らに理由により、より内側の磁力線パスに乗り換えてAuroral Zoneの磁力線パスに乗り移り、高度100km付近でオーロラ発光させているのだろう、と考えています
コメントバック
リオ同志(id:ballooon)!
コメント欄で全く構いませんので、、、
コメントありがとう御座います、感謝です
>ムムム?そうなのですか!?なんか難しそうですね(;・∀・)?
そうなのです
追々と解いてゆく(解明してゆく)事になります
時間がかかります
>イエローナイフが追加になったのですね?ここの地名は聞いたことがあります(*^^)
はい、オーロラ観光で有名な町だ、とWikiに出ていました
>お体に気をつけて、
同志も暑さに気を付けて下さいね〜!
では、では、
コマバック終わり
尚、地磁気データはカナダ地磁気データさん [Digital Data from Canadian Magnetic observatories] からダウンロード、
GOESデータはNOAAさん [GOES Magnetometer | NOAA / NWS Space Weather Prediction Center] からダウンロードしています
ここに皆々さま方に深く感謝申し上げます
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です