10月度その4:エルニーニョ南方振動ELSOを追うシリーズ ➡ 直近48ヶ月の太陽黒点数とエルニーニョ&ラニーニャの相関グラフを取り、ペルー沖の海面温度マップを取る!
気象庁さんからエルニーニョ監視速報が発表されました(10/11)
そこで、エルニーニョ南方振動ELSOと太陽黒点数との相関を調べる目的で、2023年9月の太陽黒点数データからさかのぼること過去48ヶ月間とエルニーニョ・ラニーニャ状態の季節(3ヶ月単位)を合わせてグラフ化しました
ペルー沖の海面温度マップも取っています、現在はエルニーニョなのでペルー沖の海面温度は高温となっています
お付き合い頂ければ幸いです
気象庁さんの発表 [気象庁 | エルニーニョ監視速報] によれば:
1.10/11現在、まとめとして
とのことです
2.現在の発生確率リスト
図1:5か月移動平均値が各カテゴリー(エルニーニョ現象/平常/ラニーニャ現象)
何と、2023年12月までエルニーニョで確定(100%)、2024年1月と2月も確率90%でエルニーニョが予測されています
3.太陽黒点数とエルニーニョ/平常/ラニーニャのグラフ
本ブログでは各月毎に太陽黒点数を出し、エルニーニョであるかラニーニャであるかニュートラルであるかを季節単位でグラフ化しており、黒点数と共にグラフをアップします
エルニーニョ&ラニーニャ・過去データは [エルニーニョ・南方振動 - Wikipedia] を参照しています
黒点数は [国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測] さんデータです
図2:黒点数vsELSO各状態グラフ
マジェンダが太陽南半球の黒点数、シアンは太陽北半球の黒点数、で横軸は年月
その上に高さ5固定で、ブルーがラニーニャ状態の月、オレンジがエルニーニョ状態の月を上乗せしています、平常は何も乗せていません
NOAAさんより直近9月までの黒点数観測結果と今後サイクル25の予測を示せば、
図3:NOAAさん太陽黒点観測と予測
黒点数の増加が活発である時に赤道付近で貿易風(東風)が強まり、ペルー沖で海面が東から西に向かって強く移動しペルー沖海底から冷たい海水が上昇し、海面温度が下る(ラニーニャ)
これが、黒点数の増加活動が止まった時、ペルー沖の海面温度が上昇しエルニーニョになる、と理解しています
4.ペルー沖の海面温度マップ
気象庁さん [気象庁 | 海面水温実況図] より、ペルー沖の海面温度マップを取ると、
図4:海面水温実況図(部分) 2023/10/10(JST)
ここで、
図5:北緯0°西経90°地点を拡大し、海面温度を目視で観測する
海面温度は25°、でよいであろう
これをグラフ化すると、
図6:N0W90地点の海面温度の変化
目視による読み取りなので精度が悪い、しかしひとまず続けよう
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です!