12月度その16:USGS観測所セット最終決定 ➡ グアムGUAを入れました、低緯度から高緯度までのラインアップとなります!
図1で、最も南に位置するグアムGUAを組み込みました
BOUと似たような緯度のFRNは外しました
高緯度から低緯度までのラインアップが出揃いました
2023年12月2日から5日までの観測結果で見比べて頂ければ、違いが何となく分かると思います、これだけ緯度を一気に振ると違いが分かります
また、世界マップには磁気赤道ラインを加えました、これも参考になると思います
お付き合い頂ければ幸いです m(_ _)m
図1:USGS観測所マップ
それでは、グアムGUAを加えたUSGS観測点の位置マップを作ります
図2:USGS観測点の位置マップ(地軸座標)
グリーン線は、磁気赤道の位置を地軸座標上にマップしたものです
以前も一度描画した事があるのですが、その時はプログラムをダンロードして流して作りました
今回は、そのプログラムが分からなくなったので、京都大学さんのサイト:
上で一点一点指定し流して作成しました
前回のとは大分グラフ形状が違うのですが、前回は私のバグだったのでしょう
尚、磁気赤道線であるグリーン線が地軸緯度0度と交差するヶ所が2ヶ所ありますが、それは、
地軸経度で東経17.34度と西経162.7度の2点です
続いて、グアムGUAを加えた各観測点の磁力線高度マップです
図3:USGS観測点の磁力線高度マップ
グアムGUAの磁力線高度は、何と24kmで電離層にも届きません(下のWiki図を見て頂ければ、電離層_最下層D層で60kmから、です)
何故、そんなに低いのか、と言うと図2でGUAを見て頂ければ、磁気赤道がGUAに迫って来ているのが分かります
実際に、地軸上の緯度では北緯13.6度にあるのですが、磁気赤道からは北緯6.1度に位置しているので、磁力線は磁気赤道上で極めて低くなるのです
高度150knから800kmに電離層(F層とF1/F2層)
電離層 - Wikipedia より、F層とF1/F2層を取りました
高度2,000kmから5,000kmにバンアレン内帯
ヴァン・アレン帯は地球を360度ドーナツ状にとりまいており、内帯と外帯との二層構造になっている。赤道付近が最も層が厚く、極軸付近は層が極めて薄い。内帯は赤道上高度2,000 - 5,000kmに位置する比較的小さな帯で、陽子が多い。
文献により数値はバラけるのですが、ひとまずWikiで揃えます
以下、2023年12月2日から5日の、GUA, SJG, BOU, SIT, CMO, BRWの波形を順次アップして行きます(低緯度から高緯度へのスキャンです!)
図4:GUA波形
LT12時頃に最大値を迎えるのは、オゾンが生成されるからです
オゾン(酸素もですが)は常磁性で磁場強度を強くします
図5:SJG波形
図6:BOU波形
BOUは電離層または太陽光による電離でプラズマがLT12時頃に生成され、
これが磁力線に巻き付いてジャイロ運動により背景磁場を弱めるからです
図7:SIT波形
図8:CMO波形
図9:BRW波形
まとめ:
図8と図9のCMOとBRWが似ている、と言えば似ている(これはオーロラ主体で追う以上、しょ〜がない!)
その他は全部違うように見えます
それら違いの原因なり理由について、これから順次色々な事例にぶつかりつつ、追ってゆく事になります
それにG16とG18の磁場強度波形が追加され、またG16のX線流束、電子流束、陽子流束が加わり、太陽フレア・CME・太陽風の情報も加味しつつの分析であり、考察となるのです!
役者が揃ったように思えます
今回の件で言えるのは、やはりUSは大きく高緯度から低緯度まで観測点が豊富に揃っている点、が挙げられます
それは、今回始まった事ではないと思うのですが、でもデータを探すのが難しい
何でこんなに見つからないのだろう、と思いつつ、やっとここまで来ました!
コメントバック
リオ同志(id:ballooon)!
コメントありがとう御座います、感謝!
>お~グアムGUAですか!久しぶりの低緯度、いいですね?
はい、です
>前はクールーとか調べていたんですよね?
はい、です
ま、いくらUSと言えど赤道直下までは、、、
でも、考えてみれば大英帝国はインド洋とか太平洋にも、今だに領土を持っていますもんね
ま、、、私にとってクールーの時代は終わり、です
クールー最大の成果は、低緯度ではオゾンによる磁場強度増大が支配的となる、点を提示した事でしょう
グアムGUAも同じ動作をしています
以上でした
コメバック終わり
以上、お付き合い頂き誠にありがとう御座いました
感謝です