5月度その9:カナダ・ビクトリアVICの地磁気振動を追うシリーズ ➡ ビクトリアVICにおける地磁気の年変動を追う!
カナダ・ビクトリアVICの地磁気振動を追うシリーズ ➡ ビクトリアVICにおける地磁気の年変動を追う!
ビクトリアにおける季節年振動・日振動に続いて年変動の観測結果です
オタワでは報告しなかったZ方向(鉛直方向)の年変動もグラフにしました
細かな考察はこれから、となります
お付き合い頂ければ幸いです
地表の磁場強度マップ2020年は:
ESAより地球全体を示せば、
IGRF-13より北極サイドを示せば、
当ブログの磁極逆転モデルは:
1.地球は磁気双極子(棒磁石)による巨大な1ビット・メモリーである
2.この1ビット・メモリーは書き換え可能、外核液体鉄は鉄イオンと電子の乱流プラズマ状態であり、磁力線の凍結が生じ、磁気リコネクションを起こし、磁力線が成長し極性が逆で偶然に充分なエネルギーに達した時に書き換わる
3.従って地球磁極の逆転は偶然の作用であり予測不可でカオスである
当ブログの磁気圏モデルは:
朝方と夕方の地球磁力線モデルとは、
地磁気方向定義とは:
図1:まず、X方向(北方向)の最大値と最小値の年変動グラフです
X方向(北方向)については、増加・減少の傾向は見られません、カナダ北部ピーク磁場強度は減少しているので、それを補う同等の増加がバイカル湖北部ピークによりなされているものと思われます
図2:次にY方向(東方向)の磁場強度の最大値と最小値の年変動です
年々減少しているという事は、カナダ北部ピークが強く影響している事を示しています
磁場強度そのものもX方向(北方向)やZ方向(鉛直方向)に比べてかなり低い値となっています
図3:最後にZ方向(鉛直方向)の最大値と最小値の年変動グラフです
Z方向(鉛直方向)も年々減少しており、これもカナダ北部ピークが強く影響している事を示していますが、振動は見られません⬅これは値が50,000nT程度と大きいからで、差分を取ると50nT弱の微小な日振動がありました!
また磁場強度の値はZ方向(鉛直方向)が最も強い値を示しています、これだけ値が大きいと地球双極子磁場の影響も考慮する必要がありでしょう、この点はオタワでZ方向(鉛直方向)成分の日振動なり年変化を測定してからの考察となります
まとめ:
深い考察は未だですが、カナダ北部ピークの影響が強く現れている方向については、ビクトリア日振動の原因解析に役立つものと思われます
またオタワについても、6月からZ方向(鉛直方向)のグラフを追加して比較解析致します
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です