10月度その22 世界の北方磁場強度シリーズ➡オタワの磁力線パターンを出し、オタワとGOES-16Eastの準リアルタイム波形3日間を比較する!
世界の北方磁場強度シリーズ➡オタワの磁力線パターンを出し、オタワとGOES-16Eastの準リアルタイム波形3日間を比較する!
クールーKOUのデータが10月15日を最後に公開されていません、そこでオタワOTTの準リアルタイム波形3日間を取りました
オタワOTTは西経76度に位置しGOES衛星16Eastの西経75度とドンピシャで比較出来ます
もちろん、その前にオタワOTTの磁力線高度パターンを確認です!
オタワにあるカナダ国会議事堂とGOES衛星、
です
お付き合い頂ければ幸いです
まず、地磁気一般と当ブログモデルと電離圏一般です
地表の磁場強度マップ2020年は:
ESAより地球全体を示せば、
当ブログの磁極逆転モデルは:
1.地球は磁気双極子(棒磁石)による巨大な1ビット・メモリーである、地球内核は単結晶の固体鉄であって永久磁石として磁場方向を記憶している
2.この1ビット・メモリーは書き換え可能、外核液体鉄は鉄イオンと電子の乱流プラズマ状態であり、磁力線の凍結が生じ、磁気リコネクションを起こし、磁力線が成長し極性が逆で偶然に充分なエネルギーに達した時に書き換わる
[世界初!地球中心部の超高圧高温状態を実現 ~ようやく手が届いた地球コア~ — SPring-8 Web Site] さんの図に説明追加させて頂ければ:
3.従って地球磁極の逆転は偶然の作用であり予測不可でカオスである
地磁気方向定義とは:
電離圏とfoF2とは [電離層(Ionosphere)について解説] さんより:
上図は昼の状態で夜から昼への移行モデルを示せば [Ionosphere - Wikipedia] より、By Carlos Molina
電離圏S4シンチレーションマップはオーストラリア政府 [SWS - Section Information - About Ionospheric Scintillation] より
[バンアレン帯 | 天文学辞典] によれば、
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1.まずOTT磁力線パターンを調べます
磁力線パターン計算は [流線(磁力線)関数] を使用、数値解析して解いています
OTT磁力線_最高高度は1,943mであり、それは電離圏を突き抜けてバンアレン帯の内帯・陽子ベルトにまで来ています
加えてOTTの特徴として、子午線はバンアレン帯におけるブラジル異常帯 [南大西洋異常帯 - Wikipedia] (SAA)を通過しています
その結果、ブラジル上空SAAにおいては:
通常、内部ヴァン・アレン帯の最低高度は約1,000km以上であるが、SAAにおいては高度300から400km程度の熱圏にまで下がっている。
SAAの成因としては、地磁気軸が地軸と11度傾斜していることがあげられる。この影響で、地球の磁場がブラジル上空で最も弱くなり、内部ヴァン・アレン帯がここで落ち込んで地球に最も接近する。
であって、OTT磁力線は電離圏のみならず深くバンアレン帯に入り込んでいます
OTT(西経76度)北方磁場強度_最大値最小値カウント_時刻分布_3年間を見ますと:
であって、最も強いピークが最小値(UT16時はOTT11時LT)に得られています
2.続いて準リアルタイム3日間の波形を取りますと:
ここではじめてGOES-16Eastの波形を出しました(GOESは東側16Eと西側17Wの二つが上がっています)
16Eは西経75度でOTT西経76度と1度しか違いません、16EのLT12時とOTTピーク観測時LT11時の差1時間がグラフに現れています
まとめ:
1.中緯度の波形事例としてOTTを加えました(今までVICとKAK)
OTT磁力線が電離圏のみならずバンアレン帯とも深く相互作用した結果、最小値が強くピーク特性として得られている(他の中緯度点と比較して)と思われます
2.早く低緯度KOUの準リアルタイム波形を取りたい所です
・16Eと17Wはそこそこ電離圏とバンアレン帯と相互作用する
・ブラジル上空を通過するOTT高度1,943kmは電離圏とバンアレン帯と強く相互作用している
・KOU高度14kmは電離圏ともバンアレン帯とも全く相互作用していない
・他の観測点CLF,MEA,VIC,HON,GUA,KAKはOTTとKOUの中間
であって、その特徴が波形に現れているハズだ、と考えています
お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です