世界の北方磁場強度シリーズ➡グアムの地磁気変動3年間を調べ、GOES-17Wと準リアルタイム波形3日間を比較する!
柿岡KAKの地磁気変動3年間とGOES-17Wとの波形3日間に続いて、グアムGUAをアップ致します
現在:
オタワOTT➡フレデリックスバーグFRD➡サンファンSJGをGOES-16Eと、
ミーノックMEA➡ビクトリアVIC➡ホノルルHONをGOES-17Wと、
柿岡KAK➡グアムGUA➡キャンベラCNBをGOES-17Wと、
シャンポンラフォレCLFをGOES-16E、
の順番で地磁気変動と波形アップを進めております、計10ヶ所となります
今回はグアムGUAです
現在グアム島は死火山ですが北マリアナ諸島の火山群に属しており2020年1月に噴火したフィリピン・タール火山をグアムから望む、とGOES衛星、
です
お付き合い頂ければ幸いです
まず、地磁気一般と当ブログモデルと電離圏一般です
地表の磁場強度マップ2020年は:
ESAより地球全体を示せば、
当ブログの磁極逆転モデルは:
1.地球は磁気双極子(棒磁石)による巨大な1ビット・メモリーである、地球内核は単結晶の固体鉄であって永久磁石として磁場方向を記憶している
2.この1ビット・メモリーは書き換え可能、外核液体鉄は鉄イオンと電子の乱流プラズマ状態であり、磁力線の凍結が生じ、磁気リコネクションを起こし、磁力線が成長し極性が逆で偶然に充分なエネルギーに達した時に書き換わる
[世界初!地球中心部の超高圧高温状態を実現 ~ようやく手が届いた地球コア~ — SPring-8 Web Site] さんの図に説明追加させて頂ければ:
3.従って地球磁極の逆転は偶然の作用であり予測不可でカオスである
地磁気方向定義とは:
電離圏とfoF2とは [電離層(Ionosphere)について解説] さんより:
上図は昼の状態で夜から昼への移行モデルを示せば [Ionosphere - Wikipedia] より、By Carlos Molina
電離圏S4シンチレーションマップはオーストラリア政府 [SWS - Section Information - About Ionospheric Scintillation] より
[バンアレン帯 | 天文学辞典] によれば、
南緯30度西経60度を中心とするブラジル磁気異常では、地磁気が弱く内帯の端は高度200km程度まで降下しています
ここから本文です
1.グアムGUAの磁力線パターンと緯度経度を確認です
図1:GUAを通過する磁力線パターンと緯度経度
GUA磁力線の高度は140kmであって電離圏F1層に達する程度でF2層にまでは至らない高さです
2.続いてグアム3年間の北方地磁気変動と最大値最小値カウントグラフです
図2:グアムGUA3年間北方磁場強度変動グラフ
Y軸はピッチ100nT、縦幅全体で500nTに揃えています
平均値35.91μTと非常に強い北方磁場強度です
データ欠損があります
このグラフに現れたデータのみを使って24時間の最小値・最大値出現時刻と回数の統計グラフをとると、
図3:グアムGUA最小値最大値の観測時刻カウント分布
実に綺麗な分布グラフです!
最大値ピークがUT1時台に出現しています、これはGUAでLT10.7時台となります
LT10時台に最小値ピークを押さえて、最大値ピークがより強く現れるのが低緯度の特徴です
3.GOES-17WとGUAの準リアルタイム波形3日間グラフです
観測時間は、UT2021年11月2日05:53〜11月5日05:52までの3日間72時間です
図4:GUAとGOES-17W波形グラフ3日間
GUAの場合、レンジ400nT以内にギリギリで2波形が収まります
A:GUAと17Wの時差は5.2時間です、5.2時間の時差がありながら磁気嵐の時には同時刻で似たような波形を観測しています
B:一方、磁気嵐の手前1日前では、17WがLT12時頃にピーク値を迎えて約5.2時間後のGUAのLT12時頃に乱れながらピークを迎えています
Aを同相というのかBを同相というのか?という問題なのです、悩んでおりますのは、、、
まとめ:
1.このまま測定を続けます
2.16Eや17Wと各観測点との波形が同相・逆相について、どのように数値化して表示すればよいのか、現在思案中です
最初はフーリエ・パワー解析と思いましたが、パワーは周波数成分の解析なので、同相・逆相の解析はできない、で、もう少し調べています
特に両者に時差があった場合(これはあって当たり前)何をもって同相・逆相というのか?に引っかかっております
以上、お付き合い頂き誠にありがとう御座いました
感謝です