11月度その15 世界の北方磁場強度シリーズ➡キャンベラの地磁気変動3年間を調べ、GOES-17Wと準リアルタイム波形3日間を比較する!
世界の北方磁場強度シリーズ➡キャンベラの地磁気変動3年間を調べ、GOES-17Wと準リアルタイム波形3日間を比較する!
グアムGUAの地磁気変動3年間とGOES-17Wとの波形3日間に続いて、キャンベラCNBをアップ致します
現在:
オタワOTT➡フレデリックスバーグFRD➡サンファンSJGをGOES-16Eと、
ミーノックMEA➡ビクトリアVIC➡ホノルルHONをGOES-17Wと、
柿岡KAK➡グアムGUA➡キャンベラCNBをGOES-17Wと、
シャンポンラフォレCLFをGOES-16E、
の順番で地磁気変動と波形アップを進めております、計10ヶ所となります
今回はキャンベラCNBです
キャンベラはオーストラリアの首都、それとGOES衛星、
です
お付き合い頂ければ幸いです
まず、地磁気一般と当ブログモデルと電離圏一般です
地表の磁場強度マップ2020年は:
ESAより地球全体を示せば、
当ブログの磁極逆転モデルは:
1.地球は磁気双極子(棒磁石)による巨大な1ビット・メモリーである、地球内核は単結晶の固体鉄であって永久磁石として磁場方向を記憶している
2.この1ビット・メモリーは書き換え可能、外核液体鉄は鉄イオンと電子の乱流プラズマ状態であり、磁力線の凍結が生じ、磁気リコネクションを起こし、磁力線が成長し極性が逆で偶然に充分なエネルギーに達した時に書き換わる
[世界初!地球中心部の超高圧高温状態を実現 ~ようやく手が届いた地球コア~ — SPring-8 Web Site] さんの図に説明追加させて頂ければ:
3.従って地球磁極の逆転は偶然の作用であり予測不可でカオスである
地磁気方向定義とは:
電離圏とfoF2とは [電離層(Ionosphere)について解説] さんより:
上図は昼の状態で夜から昼への移行モデルを示せば [Ionosphere - Wikipedia] より、By Carlos Molina
電離圏S4シンチレーションマップはオーストラリア政府 [SWS - Section Information - About Ionospheric Scintillation] より
[バンアレン帯 | 天文学辞典] によれば、
南緯30度西経60度を中心とするブラジル磁気異常では、地磁気が弱く内帯の端は高度200km程度まで降下しています
ここから本文です
1.GOES-17Wとキャンベラの磁力線パターンと緯度経度を確認です
図1:GOES-17WとキャンベラCNBを通過する磁力線パターンと緯度経度
キャンベラCNB磁力線の高度は1,081kmにあって、電離圏を通過しバンアレン内帯の陽子ベルトの端に接する程度の位置にあります
2.続いてキャンベラ3年間の北方地磁気変動と最大値最小値_観測数です
図2:キャンベラCNB3年間北方磁場強度変動グラフ
Y軸はピッチ100nT、縦幅全体で500nTに揃えています
キャンベラCNBの磁場強度は減少です、今回の測定ポイントではこことホノルルHONのみが減少となっています
このグラフに現れたデータのみを使って最大値と最小値の出現時刻と回数の統計グラフをとると、
図3:キャンベラCNBの最大値と最小値の時間当り観測数
最小値ピークがUT1時台に出現していますが、綺麗な単独ピークではなく分裂しています、UT1時台はキャンベラCNBではLT11.0時台となります
3.キャンベラとGOES-17Wの準リアルタイム波形3日間グラフです
観測時間は、UT2021年11月2日05:53〜11月5日05:52までの3日間72時間です
図4:キャンベラCNBとGOES-17W波形グラフ3日間
キャンベラCNBの場合、レンジ400nT以内にギリギリで2波形が収まります
両者の時差は4.9時間です
4.柿岡とキャンベラは緯度経度が似ているので両者の波形を示します
図5:柿岡KAKとキャンベラCNBの波形比較
磁気嵐時の磁場変動については別途まとめたい、と考えております
図6:柿岡KAKとキャンベラCNBの磁力線パターン
まとめ:
1.このまま測定を続けます、次のシャンポンCLFで最後です
2.16Eや17Wと各観測点との波形が同相・逆相について、どのように数値化して表示すればよいのか、現在思案中です
平穏時と磁気嵐時に分けて考える必要がありそうです
以上、お付き合い頂き誠にありがとう御座いました
感謝です