1月度その3 世界の北方磁場強度シリーズ ➡ 2022年の課題をアップです!
世界の北方磁場強度シリーズ ➡ 2022年の課題をアップです!
これから北方磁場強度シリーズに入りますが、その前に2022年の課題をまとめておきます、2点あります
GOES-16E衛星から、本年もよろしく!
なのです(よく晴れています!)
お付き合い頂ければ幸いです
まず、地磁気一般と電離圏一般です
地表の磁場強度マップ2020年は:
図a:ESAより地球全体を示せば、
図b:電離圏とfoF2とは [電離層(Ionosphere)について解説] さんより:
図c:電離圏S4シンチレーションマップはオーストラリア政府 [SWS - Section Information - About Ionospheric Scintillation] より
図d: [バンアレン帯 | 天文学辞典] によれば、
南緯30度西経60度を中心とするブラジル磁気異常では、地磁気が弱く内帯の端は高度200km程度まで降下しています
これより太陽に向かって上空ですと約9万kmの所に太陽風と地球磁気圏のぶつかり合うバウショック、約38万kmに月、約150万kmのラグランジュL1ポイントではDSCOVER衛星が太陽風を観測しています
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1.何故、foF2値は磁気赤道上下10°付近で極大値を取るか?
です。これは冒頭の図cに示されているのですが、
図c:電離圏S4シンチレーションマップはオーストラリア政府 [SWS - Section Information - About Ionospheric Scintillation] より
この図の測定期間(この図は長期に渡る測定結果の加算である)が明確でない
そこで、オーストラリア政府Space Wether Service [SWS - Global HF - Ionospheric Map] より、2022年1月3日22:30UT時のfoF2値マップを取れば、
図1:
であって、確かに磁気赤道の南北±10°付近に極大値を持ちます(この時は南側の方が強いが、季節依存か?常時なのか?)
これを通年で追う必要があります、加えて、何故か?です
2022年最初の課題です
2.GOES衛星の北中時乱れの原因は何か?
GOES衛星3日間の波形を取れば、2021年12月4日〜7日で、
図2:
であり、2021年11月18日〜21日で、
図3:
なのですが、
振幅の違いはありますが、どちらも北中時(南中時の反対)に大きく乱れを示しています
これは何か?
2022年第二の課題です
GOES衛星が夜間にプラズマシートを横切る時の反応である、と思えますが、GOES衛星の単純夜間は約70分ですので、それを越えて乱れが発生しており、高度35,786kmでにおけるプラズマシートの幅に依存していると思えます
この辺りは推論になります
尚、南中・北中は日本独自の言い回しだそうで、合わせて正中と言うそうで、 [正中 - Wikipedia] より、
南中・北中という用語が日本独自のものなので、話題となることは少ない。
のだそうです(極地では成立しないし、南半球では逆になる)、知りませんでした
まとめ:
本年もよろしくお願い申し上げます
以上、お付き合い頂き、ありがとう御座いました
感謝です!