4月度その7 世界の北方磁場強度シリーズ ➡ 柿岡KAKの地磁気変動3年間を調べ、GOES-18Wとの波形3日間を比較する!
柿岡KAKの3年間磁場強度変動と24h統計グラフと3日間波形解析です
お付き合い頂ければ幸いです
1.世界観測点マップと磁気赤道上の磁力線高度マップです
まず、世界まとめマップから全体の位置関係の把握です
図1:世界観測点マップ
中央横の緑ドットラインが、磁気赤道_2021です
図2-1:各観測点の磁気赤道上の磁力線高度マップ
電子ベルトは陽子ベルトに被っています、詳細を示せば:
図2-2:日本原子力機構JAEAさん [電子、陽子(バンアレン帯)のエネルギー別線量分布] より
バンアレン内帯では電子数リッチと考えられます
2.柿岡KAK3年間の北方地磁気変動と最大値最小値カウントグラフ
図3−1:2020年4月1日から2023年3月31日の3年(365x3日)
Y軸はピッチ100nT、縦幅全体で700nT
磁場強度と黒点数の相関は最大最小の幅に出ると考えており、以下のグラフを取っています
図3−2:磁場強度最大最小と黒点数最大最小のグラフ
Y切片の●は、サイクル25が始まった2019年12月の値で、最大最小の幅が狭い時と考えられます
表示は、月単位に引き伸ばされています
OTT,FRD,KOUの23年3月には北方磁場強度の異様なダウンシュートが観測されましたが、KAKでもそれなりのダウンシュートが観測されています ➡ 何なんでしょう?
図3−1に表示された有効日データのみを使い、
図4:24時間の最小値・最大値出現時刻と回数の統計グラフ
凡例にあります「● ピーク数=1+2」は:
第1ピークはシアンで1ヶ所のみ、第2ピークはマジェンタで2ヶ所ある(合計でピーク数は3)
ピーク定義は、平均値を少なくとも2h連続して超えるパターンであって、かつ1hでも平均値を下回ればそのピークは脱出した、としています
3.柿岡KAKとG18Wの波形3日間とFFT結果です
図5:KAKがオレンジ、G18Wはシアン
時差を補正シフトして見れば逆相に見えます、私には
今月から72h,36h,24h,12hのスペクトルを取ります(8hを止めて36hを追加)
図6:上図の波形よりG18WパワーFFTスペクトル
G18Wでは、24h>72h>36h>12hです(G16Eと同じです)
図7:KAKのパワーFFTスペクトル
24h>12h>72h>36hです、Idx=10は8h成分でこれも36hより強いです
それなりに36hが出ていますが、私の予想より弱かったです
一体、どのような条件下で36h成分が強く出るのでしょうか? ➡ 追ってみます
考察:
4月1日から3日のK-indexですが:
図8:
極めて平穏安定な3日間です ⬅ このような時には24h成分が強く出る、と考えています
しかし、図5の波形から何故12hと72hがこうも強く出るのか?考える必要があります!
コメントバック
リオ同志(id:ballooon)!
コメントありがとう御座います、感謝です
>3月もどこかで磁気嵐があったかも?
図9:
やはりDay3のLT10.8時頃に大きくダウンシュートしています、これ磁気嵐でしょう
ただ変化の度合いはKOUより小さいです(KOUの図とYスケールを合わせています)
スペクトルは、
図10:
となります、やはり9日周期が最大です
磁気嵐を追うのはこの辺で止めます
続いて世界まとめマップに入ります
以上でした
コメバック終わり
尚、地磁気データはINTERMAGNETさん [The INTERMAGNET Vision and Mission] 経由で各地磁気データを世界の各観測点さんからダウンロード、
GOESデータはNOAAさん [GOES Magnetometer | NOAA / NWS Space Weather Prediction Center] からダウンロードしています
ここに皆々さま方に深く感謝申し上げます
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です