4月度その29 太陽黒点活動と経済活動の相関シリーズ ➡ 消費者物価指数CPIと景気動向指数CIの48ヶ月を追ってみる!
記事「4月度その18」で太陽黒点数SSNと米国株価指数S&P500は前月差分波形のスペクトルについて、両者どちらも周期2.4ヶ月に最大スペクトルが存在する事を確認しました
S&P500に限らず、経済活動はSSN変動と相関があるのでは?との思いから、他の経済活動指数(日本)についても48ヶ月変動のスペクトルを追ってみました
お付き合い頂ければ幸いです
総務省さんが発表した2022年度の消費者物価指数は3.0%の上昇で、1981年以来41年振りの上昇だったそうです
早速、最新のグラフを取ってみます
図1:消費者物価指数CPIの推移(19May〜23Apr:48ヶ月)
消費者物価指数 2020年基準消費者物価指数 月報 月次 2023年3月 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
これは指数そのものの遷移で差分や変化分が必要で、前月差分を取ったグラフにしますと
図2:消費者物価指数CPIの前月差分の推移
となり、程よい振動が現れました
そこでFFTを掛けて振動成分を取り出します
図3:CPI差分波形のスペクトル
図2を見て頂けると分かるように、48ヶ月かけて全体がうねっていますので周期48ヶ月が一番強く出て来ます
それにだいたい同じ強さで周期6ヶ月,周期2.5ヶ月が続きます
ふむ〜、という訳で次に景気動向指数に移ります
景気動向指数のCIと呼ばれるデータでエクセル列番号6の商業販売(小売業)の項を調べる事とし、CI_C6と名付けました
CIとは「前月と比べた変化量を合成した指数」だそうです
商業販売(小売業)ですから、スーパー・コンビニ・デパートといった我々の生活に直結した販売業です
図4:CI_C6の推移(18Marから23Febの48ヶ月)
統計表一覧:景気動向指数 結果 : 経済社会総合研究所 - 内閣府
確かに「前月と比べた変化量を合成した指数」ですのでそれなりに振動しており、そのままFFT解析に移ります
図5:CI_C6のスペクトル
48ヶ月に及ぶ大きなうねりはありませんので周期48ヶ月は大きく出現せず、
周期4ヶ月,3ヶ月,2.5ヶ月とだいたい同じ程度の強さで出現します
考察:
日本のこの2経済指標を見る限りでは、周期2.4ヶ月ドンピシャで一番強い成分は現れませんでした
総合すれば、周期6ヶ月から周期2.1ヶ月辺りに分散する、と言えるでしょう
ふむ〜・・・
コメントバック
リオ同志(id:ballooon)!
何も思い浮かばない中でのコメント、誠にありがとう御座います、感謝です
>昨日、今日と眺めてみたのですが、
2日間もの間、張り付いて頂き、ありがとう御座いましたです!
要するに何も思い浮かばない、という事ですよね?
これは私が「何を探しているのだ?!」を明示していないからでして、
私が探し求めているのは:
経済指標48ヶ月波形(差分含む)のスペクトルに周期2.4ヶ月が強く出現するのはどの経済指標か?
です
理由は、SSNとS&P500には第1ピークとして周期2.4ヶ月スペクトルが強く現れているから、です
であれば他の経済指標にも現れているのではないか?という事で追っている次第です
この背景にあるのは「経済活動は太陽黒点活動に左右されている?」という当たり前のコンセプトがあり、
それであればそれを数字で立証しよう、それが48ヶ月波形に出現する周期2.4ヶ月スペクトルである、
と考えているからです
せっかくコメントを頂いたので、考察を続けさせて頂ければ、
1.図3の消費者物価指数CPIスペクトルについて:
何しろ41年ぶりのインフレですので差分を取っても周期48ヶ月スペクトル(振動)は除去できず強く残ってしまった!
その中で周期2.5ヶ月が僅かとはいえ2番目の強度で出現した意味はおおいにある
周期2.5ヶ月はindex=19で、周期2.4ヶ月のindex=20に近いからである
ここは41年ぶりのインフレなどとは思えない米国CPIで追ってみたくなる
2:図5の景気動向指数・商業販売(小売業)CI_C6スペクトルについて:
ここでは周期4ヶ月または3ヶ月が強く出ている
これはスーパー・コンビニ・デパートの販売戦略が人為的に季節感を強めているからであろう
SSNに現れる周期2.4ヶ月も季節感と言えば1季節の間隔に近いが、スーパー・コンビニ・デパートではより長い周期が出て、それは人為的になされているからである、という考察である
3:消費者物価指数CPIには変動の激しい生鮮食品は含めない
しかし、私は変動の激しい生鮮食品の振動スペクトルを知りたい、何が最も強く出るのか?をである
玉ねぎかトマトかジャガイモか、といった所であろう
農林水産省さんのサイトかな?
以上でした
コメバック終わり
以上、お付き合い頂きありがとう御座いました
感謝です