12月度その13:BOUの謎 ➡ が解けました、太陽光の電離作用によりLT12時頃にプラズマ生成がピークを迎えます!
BOUがLT12時頃に磁場強度最小値を付ける理由が分かりました!
太陽光による電離作用、でした
以下、ご説明申し上げたく
お付き合い頂ければ幸いです m(_ _)m
まず、USGS観測点の磁力線高度マップを取ります
図1:USGS観測点の磁力線高度マップ
高度150knから800kmに電離層(F層とF1/F2層)
電離層 - Wikipedia より、F層とF1/F2層を取りました
高度2,000kmから5,000kmにバンアレン内帯
ヴァン・アレン帯は地球を360度ドーナツ状にとりまいており、内帯と外帯との二層構造になっている。赤道付近が最も層が厚く、極軸付近は層が極めて薄い。内帯は赤道上高度2,000 - 5,000kmに位置する比較的小さな帯で、陽子が多い。
文献により数値はバラけるのですが、ひとまずWikiで揃えます
F2層800kmより上部は外気圏と呼ばれ高さは10,000kmに及び 外気圏 - Wikipedia によれば、
外気圏の最外層は水素とヘリウムから構成されており、ジオコロナと呼ばれる。
外気圏の最外層が水素とヘリウムですから、800kmから2,000km程度の所には未だ酸素や窒素などの電離されやすいガスもあるのだろう、と思います
さて、こうしてLT12時頃(正確にはLT11時頃か?)に太陽光により電離されたガスが磁力線に巻き付いて(ジャイロ運動)背景磁場を減衰させます
太陽がLT12時を過ぎれば電離は収まり、再び磁場強度は元に戻ります
これがLT12時頃に磁場強度最小値を付ける理由でした!
図2:BOU波形:2023-12-02_to_12-05UT:北緯40.1度
図3:FRN波形:2023-12-02_to_12-05UT:北緯37.1度
FRNも同様です
結論:
図1のUSGS高度マップから、中緯度観測点はすべてLT12時頃に最小値を付ける、と考えられます
以上、お付き合い頂き誠にありがとう御座いました
感謝です