太陽黒点数の推移を追う:2月度その3:太陽のバタフライ・ダイヤグラムとは?
== 太陽のバタフライ・ダイヤグラムとは? ==
* 太陽は11年サイクル毎に磁極を逆転させており、太陽に出現する黒点そのものも磁極を持ち、黒点の磁極方向はその時の太陽のサイクル磁極方向を現す、という事を前回述べたのですが [太陽黒点数の推移を追う:2月度その2:黒点はサイクル毎の磁極方向を持つ! - なぜ地球磁極は逆転するのか?] 、何の事を言っているのだ?と疑問に思った方も多かった、と思います。
宇宙の徒然を語る「まさき りお(id:ballooon)さん」からも沢山のご質問を頂き、それには太陽のバタフライ・ダイヤグラムを理解する必要がある、とコメントバックさせて頂いた次第です。
* で、今回は、バタフライ・ダイヤグラムの説明で、Wiki [太陽活動周期 - Wikipedia] からの引用というよりは、このWiki記事の解説そのものです。 非常に良い記事なのですが、理解するのに多少時間がかかるのです、これ。
* まずWikiに掲載されている太陽磁場の説明動画をご覧下さい、下の太文字リンク先をクリックです。 By D.H. Hathaway/NASA、英語で喋っている!とタジログ必要はありません。 黄色い部分がソース(N極)で紫の部分がシンク(S極)です。 横軸は年です。
Evolution_of_Magnetism_on_the_Sun.ogv
展開した図がこれで:
2008年Decにサイクル24が始まっており、その手前のサイクルで、ソースN極の位置がサイクル毎に南北逆転している事が分かります。
黒点は北緯30°〜南緯30°の間に出現する特徴があり、黒点が30°辺りに現れた場合「高緯度に現れた」と表現する事があります。
この図で90°の両極に、何故黄色や紫色が現れるのか?よく分かりません。 上記動画では両極は無色になっています。 30°〜90°の面積を圧縮して表示しているので、このような表示になるのでしょうか? 私は、両極の着色を、ひとまず無視しています。
== まとめ ==
で、次の質問は、何故交互に交代するのか?となる訳ですが、それは太陽の自転速度は赤道と極とで差があるからネジレが生じた結果と太陽ダイナモ機構との関係によるのですが、それは次に取り上げます。
今回のまとめとしては、各黒点はそのサイクル固有な方向の磁場を持ち、太陽全体としてバタフライ・ダイヤグラムと称される横軸を時間(年)にとった図で表現されて、サイクル毎に太陽磁場が逆転する様子が分かる、です。
しかし、このWikiは良い記事です。 最後に、NASAのD.H. Hathawayさんに感謝、です。
== 以上です ==
・ 黒点数の推移にご興味のある方は「読者」登録されますと、更新時にメッセージが届きますので、たいへん便利かと存じます。
・ 本ブログ題名「なぜ地球磁極は逆転するのか?」と件名「太陽黒点数の推移を追う!」は内容に於いて一致しません。 これは、はてなブログ無料版を使っている上で成行き上そう成ってしまったからです。 これを回避するにはproに行くしかないそうです。 現在、proに移行する計画は無く、当面このままで行くしか無い状況です。 混乱させて大変申し訳ないのですが、よろしくお願い致します。
・ 尚、太陽の黒点に関する一般的な解説は、こちら: [太陽黒点 - Wikipedia]
最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。
免責:
本ブログにおけるデータハンドリングと解釈・プログラム作成・結果としての内容などに関し、本ブログ著作者はいかなる責任を負うものでもありません。
引用:
[1] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測
[2] List of solar cycles - Wikipedia