なぜ地球磁極は逆転するのか?

太陽黒点数/オゾン全数/エルニーニョ/太陽活動と米国日本の地磁気変動を追います!

6月度その5:地球の地形不思議シリーズ ➡ 隕石クレーターにはダイヤモンドが、、、本来ダイヤモンドの形成とは!

地球の地形不思議シリーズ ➡ 隕石クレーターにはダイヤモンドが、、、本来ダイヤモンドの形成とは!

 

 

* 最初に隕石クレーターからダイヤモンドが発見されたのは:

Wiki [ポピガイ・クレーター - Wikipedia] より、

隕石クレーターから最初にダイヤモンドが発見されたのは、ロシアのポピガイ・クレーターである

 

ポピガイ・クレータ:ロシア極北シベリア中部の北極海に面する場所にあり、直径100km、地球上の衝突クレーターの中で、マニクアガン・クレーターとともに第4位の大きさであり、ユーラシア大陸にある隕石クレーターとしては最大

約3,500万年前に直径数kmの小惑星が衝突したことにより形成された。米国東海岸で近年発見されたチェサピーク湾クレーター (直径約90 km) と形成の地質年代が近いことが明らかになっており、2つの天体衝突の関連性や、相次いだ巨大衝突が生物相に与えた影響について、研究が進められている。

 

ちなみに世界最大は、南アフリカのフレデフォート・ドームで世界最大にして世界最古

フレデフォートのクレーター (上が北の方向)

隕石の衝突跡の直径は約190kmと世界最大、隕石の衝突跡は、中央のドーム(直径約50km)とそれを取り囲む外輪山(リング)からなる、約20億2300万年前に直径10kmから12kmの小惑星が衝突したと考えられている

世界で2番目は、カナダのサドベリー盆地

世界で2番目に大きい隕石起因の盆地構造、盆地の大きさから世界第2位の位置付けだが大きさは書いてない、すでに侵食によってクレーター構造は失われているが、生成時には200km〜250km程度はあったであろうと推測されている、18億5千万年前

世界で3番目は、メキシコのチクシュルーブ・クレーターで恐竜絶滅の原因となった、とされるもの

メキシコのユタカン半島北部にある約6604万年前(ここは特に細かい数字!)の小惑星衝突跡クレーター、地磁気異常、重力異常、およびセノーテの分布によって確認される、これらはいずれもきれいな円弧を描いており、この円の中心が衝突地点とされる、直径は約160km

 

話をロシアの ポピガイ・クレータに戻そう

ポピガイ・クレーターの形成は3570万年前だったと見積もられている。

この衝突構造は地表に露出しているにもかかわらず、僅かにしか侵食されていないため、衝突に伴う岩石がよく保存されていて貴重である。他の巨大クレーターは、堆積物で覆われていたり (メキシコ:チクシュルーブ・クレーター)、大きく変形していたり (カナダ:サドベリー盆地)、著しく浸食されている (南アフリカ:フレデフォート・ドーム)。ポピガイ・クレーターは特別な地質遺産の地として、ユネスコによって世界地質遺産 (ジオパーク) に指定された

そして、ダイヤモンドである

1972年にはポピガイの岩石から初めてダイヤモンドが発見された。最初は岩石試料を切断するあいだに非常に硬いものが含まれていることに気づく者がいて、ダイアモンド粒が偶然発見された。ダイアモンドが確認された衝突構造はポピガイが最初であるが、その後、他の衝突クレーターからも衝突ダイアモンドが発見されている。キンバーライト以外から天然ダイアモンドが産出したのもこれが初であった

従来、ダイヤモンドはキンバーライトと称される火成岩から採掘されるのである、ポピガイ・クレーターからは、豊富な衝突ダイアモンドが観察されている。通常直径0.5-2 mmで中には10 mmになる標本もある。無色であることは稀で、ほとんどは黄色、灰色、または黒色である。

であって:

ポピガイ・クレーター中のダイアモンド総量は、世界中の他のダイアモンド鉱脈の合計埋蔵量を超えると推定されている。しかし宝石の品質となるものは皆無で、ドリルやカッターなどに使う研磨剤としての利用が考えられている。

ここは気を付けましょう!

しかし、私は灰色や黒色のダイヤモンドであれば欲しい所、安ければ! それは、カッコいいから!

 

 そしてキンバーライトとは何か? ダイヤモンドは何から採掘されるのか?

私はこの記事を書くまでダイヤモンドは隕石の衝突で作られる、と思っていましたが、それは完全なる間違いでした

Wiki [ダイヤモンド - Wikipedia] より:

ダイヤモンドはマントル起源の火成岩であるキンバーライトに含まれる。

即ち、元々マントルの超高圧高温下でダイヤモンドは形成され、火成岩キンバーライトに含まれています、これはダイヤモンドを抱く母岩と言われます

キンバーライトの貫入とともにマントルにおける高温・高圧状態の炭素(ダイヤモンド)が地表近くまで一気に移動することでグラファイトへの相転移を起こさなかったと考えられている。

キンバーライトの貫入とは、火成岩であるキンバーライトが一気に地表に現れる事で(時速100kmで上昇と言われる)、この結果、ダイヤモンドからグラファイト(石墨、です)へ変化せずに地表近くにまで上昇した、という事です、これがゆっくりですとグラファイト(石墨)へ姿を変えてしまう訳です

グラファイト(石墨)

しかし、マントル起源の火成岩が一気に地表に上昇するとは! 現在のマントルはそんな浅い所には無いですし(ホットスポット以外は)、大陸地塊が出来た直後のマントルが今より浅い場所に在った時代に、キンバーライトはダイヤモンドを抱いて一気に上昇したのでしょうか、キンバーライトの年代測定結果があれば、と思って探したのですが、見当たりませんでした

ダイヤモンドの母岩であるキンバーライトは古い地質構造が保存されている場所にしか存在せず、すなわち安定陸塊に偏っている。

安定陸塊とは、ロシア・中国、アフリカ南部、オーストラリア、カナダ、といった地域です

ダイヤモンドの産出量が多い国(2011年)

う〜む、上の地図を見ると、アフリカ南部でダイヤモンドが発掘されるのであれば、南米南部(要するにアルゼンチン)にもダイヤモンド鉱山が眠っている可能性はありますね、2億年前に両大陸は同じ一つの大陸でしたから(ゴンドワナ大陸

所で、キンバーライトの名前は、1867年に現在の南アフリカ・キンバリー鉱山でダイヤモンドの鉱床たる母岩があると地質学者が突き止めた事から、この種の母岩をキンバーライトと名付けた事によります

このキンバリー鉱山の中からデ・ビアス(De Beers)社が産声を上げ、ダイヤモンドの世界市場を支配したのです

カナリー・イエロー・ダイヤモンド By Eurico Zimbres FGEL/UERJ

綺麗な黄色(カナリー・イエローなど)は価値が高い、ダイヤモンドとなるか?もう一つ上の写真の石墨となるか?は、キンバーライトの上昇速度に依存する、という事です

 

次回は、デ・ビアス(De Beers)社にフォーカスし、ダイヤモンド鉱山と称される地形をアップしたい、と考えています

 

 

 

 

以上です

 

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 本ブログ題名「なぜ地球磁極は逆転するのか?」と件名「太陽黒点数の推移を追う!」は内容に於いて一致しません。 これは、はてなブログ無料版を使っている上で成行き上そう成ってしまったからです。 これを回避するにはproに行くしかないそうです。 現在、proに移行する計画は無く、当面このままで行くしか無い状況です。 混乱させて大変申し訳ないのですが、よろしくお願い致します。

 尚、太陽の黒点に関する一般的な解説は、こちら: [太陽黒点 - Wikipedia]

 

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。

 

免責:

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引用:

[1] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[2] List of solar cycles - Wikipedia