11月度その15 北方磁場強度シリーズ➡クールーKOU付近の時系列オゾン全量グラフを作る!
さて、オゾン全量マップから磁場強度の定量分析に至る長い道程のスタートです!
お付き合い頂ければ幸いです
まず、クールーKOU付近の西経60°(北緯30°、赤道0°、南緯0°)の短いラインに着目し、この3点のオゾン全量の色を目視で拾います
例えば、2022_05で言えば:
図1:2022_05オゾン全量マップ
北緯30°:シアン(280-310)、赤道0°:紫(220-250)、南緯30°:薄いブルー(250-280)
となります
ここで、シアンなり紫なりは値に幅がありますが、この中間点を取ってその色のオゾン全量とします
これを2019年11月から2022年10月までの3年間・36ヶ月分の値を拾います
最新は9月ですので、10月は9月と同じデータとします
こうして36ヶ月の3点におけるオゾン全量推移をグラフ化したものが図2です
図2:西経60°(北緯30°,赤道0°,南緯30°)各点のオゾン全量36ヶ月の推移
グリーンが北緯30°
マジェンダが南緯30°
オレンジが赤道0°、です
NOAA黒点数の推移も加えてあります(右目盛)
見て取れる事は:
1.まずオゾン全量は北緯30°>南緯30°>赤道0°、と言えそうです
2.赤道0°は谷間で常にオゾン全量は低い、となります
3.季節変動は、春から夏にかけて北緯30°のオゾン全量は多くなる
北半球の秋から冬は南緯30°のオゾン全量が増加する
4.変動幅は北緯30°で約60程度、南緯30°で約25程度、赤道0°で約25程度です
5.黒点数に依存した変動をしているかどうか、これからは分かりません
次のステップは、図2にクールーKOUの36ヶ月最大値と最小値の変化を被せてゆきます
X軸の長さは36ヶ月となり、3x365日はもはや使いません
オゾン全量分析では月ベースが時間軸(X軸)となります
こうして、何が得られるか?ま、やってみましょう!➡ 時間はかかりそうです!
コメントバック
リオ同志(id:ballooon)!
再びコメントありがとう御座います、感謝です
>オタワの北方磁場の季節変動って、これが原因でしょうか?
可能性が大いにあります
私はオゾン層は磁場強度を増大させる作用をしている、と考えています
ですからクールーは磁場強度を強めマジェンダがトップピークに来るのです
オタワはシアンがトップピークで磁場強度が下るのですが、これは電離圏F/F2層の作用であると思います
ですが、オタワでは夏にマジェンダピークを付ける事が多く(オタワでマジェンダはトップピークにはなりませんが)この原因はオゾン層だろう、と思っています
以上でした
コメバック終わり
以上、お付き合い頂きありがとう御座いました
感謝です