4月度その36 世界の北方磁場強度シリーズ ➡ 柿岡KAK12日間波形から3日間を取り出して周期36h成分を調べる!
磁気嵐が発生したApr23を含むKAK12日間の北方磁場強度波形を取りました
図1:Apr14よりApr25のKAK北方磁場強度の波形(変化分)
そしてスペクトルを取ると、
図2:上記12日間波形のスペクトル
図2は12日間のうねりが大きくあるので、周期12日が最も強く出ていますが、
周期36hもかなり強く出ていて:
36h > 12h > 8h > 24h
となっています!
ここで図3より3日間を切り出して周期36hが最も強く出る3日間はどれになるのか?を調べてみました
図3:第3日〜4日:Apr16〜Apr18の波形
であって、スペクトルを取ると、
図4:上記のスペクトル
12h > 36h > 8h > 24h > 72h でした、36hは最大になりませんでした
そこで1日遅らせて波形を取り、
図5:第4日〜5日:Apr17〜Apr19の波形
マジェンタラインは、周期36hを構成するピークtoピークです
シアン⬆は、KAK日没後に発生するプラズマバブルによるプラズマ密度の減少により背景磁場強度が増加する現象と考えられます
スペクトルを取ると、
図6:上図のスペクトル
36h > 12h > 72h > 8h > 24h となり、これが36h最大となりました
もう1日遅らせた波形は、
図7:第5日〜7日:Apr18〜Apr20の波形
であり、スペクトルを取ると、
図8:上記のスペクトル
36h > 12h > 72h > 8h > 24h であって、36hが最大ですが図6の方が大きく出ました
考察:
こうして見ますと、図6のマジェンタラインで示すピークtoピークが36h成分を示す代表例である、と言えます
平穏安定な3日間で、従って72h成分は抑えられ、図6マジェンタラインで示すピークtoピークが出現すると36h成分が強く出る、となります
また図6のシアン⬆が示すギザギザ台形は、KAK日没後に発生するプラズマバブルによるプラズマ密度減少効果により背景磁場が増大する効果によるものと考えられます
プラズマバブルは時間間隔をおいて発生する事が知られており、図6から約1時間間隔で数回発生するのではないか、と考えられます
コメントバック
リオ同志(id:ballooon)!
コメントありがとう御座います、感謝です
>見事に36hが取れましたね(°∀° )
ありがとう御座います!
GOES異常波形がキッカケで、磁気嵐は直接関係なかったですが、36h原因に迫れた感があります
>24h成分は最低ですね?他の観測地点とは全然違います。すごい発見ですね?
ありがとう御座います!
やはりKAKの磁力線なり磁場が電離圏に強く支配されている点、ここが他の観測点と異なる所だからだ、と思います
>5日目?のピークはギザギザしてますね?
シアン⬆の所ですね?
ここをもう少し深く分析しますと、図5にミドリ⬆を加えて、
シアン⬆が、プラズマバブルが連続発生し背景磁場強度を強めさせた日没後の現象であり、
このプラズマバブルは次の日も完全消滅せずに生き残り、次の夕方に再びプラズマバブルが発生成長し、
希薄なプラズマ空間が増大し臨界値を超えたので、クラッシュしてプラズマ密度が一気に増大し背景磁場を弱めてダウンシュート波形を作った(ミドリ⬆)と考えられます
以上でした
コメバック終わり
以上、お付き合い頂きありがとう御座いました
感謝です