12月度その27:柿岡 KAK K-index・磁気嵐シリーズ ➡ 12月17日UTに柿岡でK-index=5が観測されました、G16とG18とUSGS観測点5ヶ所の地磁気変動を見ます!!
今回から、最北のアラスカ・ウトキアグヴィクBRWは外しました
フェアバンクス・カレッジCMOと波形が非常に似ているからです
お付き合い頂ければ幸いです m(_ _)m
まず、柿岡のK-indexです
図1:2023年12月14日から17日UTを含む、柿岡KAK_k-index
12月14日にはX線スパイクを観測しています(前回の記事参照)
図1に示すように、12月17日には K-index=5 磁気嵐を観測しています
図2:USGS観測所マップ
USの各観測所です、現在GUA, SJG, BOU, SIT, CMOを使っています
図3:USGS観測点の位置マップ(地軸座標)
グリーン線は、磁気赤道の位置を地軸座標上にマップしたものです
京都大学さんサイト:
地理座標と地磁気座標の相互変換 より一点一点指定走行し、作成
図4:USGS観測点の磁力線高度マップ(Y軸は磁気緯度)
グアムGUAの磁力線高度は、何と24kmで電離層にも届きません
フェアバンクス・カレッジCMOで、バンアレン内帯を外れたか、という高度です
以下、2023年12月14日から17日UTの、G16とG18, GUA, SJG, BOU, SIT, CMOの波形を順次アップして行きます(低緯度から高緯度へのスキャンです!)
最初にG16とG18を、変動成分抽出で重ねて表示します
図5:G16とG18、変動成分抽出波形
かなり乱れています
14日から17日波形の特徴として、
UT最初と最後にダウンシュートがある、が挙げられます
最後のダウンシュートは17日磁気嵐リングカレントによる磁場減衰(要するにダウンシュート)であると思われますが、最初のダウンシュート原因は分かりません
図6:GUA波形
図7:SJG波形
図8:BOU波形
図9:SIT波形
図10:CMO波形
17日は完全にオーロラが観測されたのでしょうね?
まとめ:
1.前回の記事「12月度その26」に関しては、X線流束・電子流束・陽子流束の時期と最大値などを記録してゆけばようか?と考えています
2.ですが、ここのG16,G18とUSGS観測点5点については、どのようにまとめてゆけば良いのか、現在思考中です
3.従来、平穏な日を狙って地磁気変動を観測していたのですが、今回からは磁気嵐も含めて、気にせずでどちらも観測しています
結果、磁気嵐時の方が、世界各地の波形は似てくるように思えます
平穏時の方が観測点特徴が現れます(低緯度 vs 中緯度 vs 高緯度)!
以上、お付き合い頂き誠にありがとう御座いました
感謝です