6月15日UTに柿岡でK-index=4と5を観測しました
以下にその時USGS6月13/14/15日対応の記事をアップしています
6月度その16:磁気嵐シリーズ ➡ 6月15日UT柿岡でK-index=4と5を観測、GOES衛星とUSGS各観測点の対応に入る! - なぜ地球磁極は逆転するのか?
本日の記事は後半対応で、USGS6月15/16/17日の測定結果をまとめます
尚、GOES衛星G18のX線量、電子線束、陽子線束については6月16日のデータがすべて欠落していたので提示できませんでした
このような状況ですが、お付き合い頂けますよう、よろしくお願い致します
図1:柿岡K-indexこれは5日間、6月13/14/15/16/17日
6月15日にはK-index=4,5の磁気嵐があったわけですが、
6月16/17日にもK-index=4のMinor Stormがありました
図2:G16/G18地磁気波形、6日間、6月12/13/14/15/16/17日
6月14/15/16/17日に似たような波形を観測しています
以降、G16とG18は似たような波形ですのでG18に絞って提示致します
図3:G18地磁気波形_絶対値、6日間、6月12/13/14/15/16/17日
6月14/15/16/17日に似たような波形を観測しています
図4:G18X線量、6日間
6月16日データが欠落のため表示できません
図3を見ると16日時刻LT0G18の所で異常データを強制修正した痕跡があり、図2を見るとG16でも同じ強制修正が見られます、これが原因でしょう
図5:G18電子線束、6日間
6月16日データが欠落のため表示できません
図6:G18陽子線束、6日間
6月16日データが欠落のため表示できません
6月15/16/17日LT0時過ぎにダウンシュートを観測しています、15日が一番大きいです
磁気嵐時、高緯度CMOではLT0時過ぎダウンシュートを観測する、と言えます
不思議です、LT0時過ぎですから真夜中です、何故こんな時間に?
尚、Y軸スケールは、BOU/BSL/SJG/GUAより10倍大きくしています
図8:BOU地磁気波形、3日間、6月15/16/17日
LT12時前にダウンシュートし、LT12時過ぎに反動のようにアップシュートしています
6月15/16/17日、3日ともだいたい似た傾向です、これが磁気嵐時の中緯度の特徴でしょう
尚、BOU/BSL/SJG/GUAのY軸スケールは皆同じに揃えてあり、それはCMOの1/10です
図9:BSL地磁気波形、3日間、6月15/16/17日
LT12時過ぎのアップシュートが15日と17日に目立ちます
BOUは低緯度と中緯度の境界に位置していますが、中緯度BOUと似た傾向です
図10:SJG地磁気波形、3日間、6月15/16/17日
LT12時頃にアップシュートしています、低緯度の特徴です
図11:GUA地磁気波形、3日間、6月15/16/17日
LT12時頃にアップシュートしています、低緯度の特徴です
まとめ:
1.磁気嵐時、
・高緯度CMOでは、LT0時過ぎに大きくダウンシュートする
・中緯度BOU/BSLでは、LT12時前にダウンシュートし、LT12時過ぎには反動のようにアップシュートする
・低緯度SJG/GUAでは、LT12時頃にアップシュートする
2.高緯度CMOの動作が理解できません
Pedersen current - Wikipedia よりリングカレントとは異なる北極の特殊な電流構造を示せば、北極にはホール電流が流れており、
図12:By
北緯64.9度に位置するCMOは図12に示す極地ホール電流(黄色)から少し外れていますが、極地ホール電流の影響を受けているのでしょうか?
観測点を増やし観測点を2点とする必要がありそうです
図13:USGS観測点
BRWかDEDという事になりますか?
検討してみます・・・
3.今回、GOES衛星X線量/電子線束/陽子線束の6月16日データが欠落していてグラフ表示できませんでした
まぁこういう事もあるでしょう、USGS観測点データは皆正常でよかったです
以上、お付き合い頂き誠にありがとう御座いました
感謝です m(_ _)m