12月度その32:太陽観測衛星SOHOシリーズ ➡ ラグランジュL1ポイントにおけるプロトン流束を測定する!!⬅ 追記あり 12/26 04:00
追記は一番下にあります!
新たな太陽観測衛星として、ラグランジュL1ポイントにある有名なSOHOを選んでみました
お付き合い頂ければ幸いです m(_ _)m
とは:
SOHO(Solar and Heliospheric Observatory、太陽・太陽圏観測機)とは、欧州宇宙期間 (ESA) と、アメリカ航空宇宙局 (NASA) によって開発された、太陽観測機(observatory)である
であって、
ACE衛星 (ACE; Advanced Composition Explorer) と共にSOHOは地球から150万km(0.01天文単位)離れた、太陽-地球系のラグランジュL1近傍に位置している。
GOES衛星が35,786kmだからGOESの約42倍、月が約38万Kmだから月より約4倍離れた距離にある
質量610kgのSOHOはラグランジュ点L1の周りのハロー軌道に位置している。この軌道はL1を焦点とする楕円軌道であり、太陽と地球を結ぶ線と垂直なL1を通る面上にある。この軌道を6ヶ月周期で周回している。また、L1軌道自体は地球と共に、太陽の周りを12ヶ月周期で周回している。このような軌道に位置するSOHOは、常に地球とは良好な通信環境を保っている。なお、L1上に位置してしまうと、太陽と地球を結ぶ線上であるため、太陽からの放射による通信障害を受けてしまう。
なるほど〜
通常SOHOは、画像データやその他の観測データを、NASAのディープスペースネットワークの地上局に200 kbpsで送信している。SOHOの太陽活動に関するデータにより太陽フレアの発生予報が行われている。
X線と電子と陽子の各流束を取りたかったのですが、まずは、陽子のみ取れました
図1:SOHO_2時間平均強度_陽子流束
エネルギーの低い陽子流束はNAです
ポイントは直近2週間データが提示される事です
実はGOESデータ長も4日では短すぎて、もう少し長くしたい、と考えていました
2週間は一つの解です
SOHOとGOESを合わせて2週間測定レンジにて、X線・電子・陽子の各流束を捉える、という事は魅力的に思えます
まだ2週間とした訳ではありませんが、SOHOにてX線流速と(特に)電子流束を探してみます
以前アップの記事:
よりG16のX線・電子・陽子の各流束12/14〜12/17をアップしますと:
図2:x線流束@G16
図3:電子流束@G16
図4:陽子流束@G16
となっています
SOHOとG16の距離は、約114万kmですから、この辺りの考察も面白そうです
コメントバック
リオ同志(id:ballooon)!
コメントありがとう御座います、感謝です
>SOHOはラグランジュ点L1にあるんですか!
そうなんです、私も意識はしていませんでした(知りませんでした)!
>陽子流束、やはりSOHOの方が少し早いみたいですね?
>G16のピークは16日をちょっと過ぎていますもんね?
そうなんです、ですがSOHOとG16は約110万kmしか離れていない
SOHOは15日0時頃、G16は16日0時頃到着、で約24h遅れています
たった110万kmで24hもかかるとは、変です!
太陽からの到着にはこんなに時間はかかっていないと思われ、陽子は地球磁気圏に入り、時間・距離と共に遅れる特性(ブレーキのかかる特性)、でしょうか?
それとも図4のバグか?(私のバグか?⬅この可能性が高い、調べます!)
>面白いです!電子とX線も見てみたいです(*^^)
ですよね〜、どちらも見てみたいです!
でも、簡単に、どこに入っているのかスグには分からない!!がこの種のデータでして、、、
>メリークリスマスです♪
そうでした!来年もよろすく、です!
以上でした
コメバック終わり
追記:12/26 04:00
図4のプログラムを調べましたが、、、合ってました!
まぁダウンロードしたデータから、指定した日付を見つけ出し、
日付以降に格納されているデータを引っ張り出すだけの単純操作ですから、
間違える可能性は極めて少ないのです!
という事は:
陽子に関しては、太陽からL1ポイントまでの伝搬速度と、
L1ポイントからG16まで地球磁気圏内の伝搬速度が全く異なる、
という事になります
恐らく電子もそうでしょう
荷電粒子は地球磁気圏内で大きく減速される、という事になります
そこから太陽ーL1間の伝達速度とL1ーG16の伝搬速度の差が分かります
陽子、電子、共に分かります
面白いですね〜!
恐らく、電子は軽いので太陽ーL1間なりL1ーG16間で減速されやすいのです(特に地球磁気圏内で閉じているL1ーG16間)
従って、電子がG16に到達する時刻にバラつきがでやすい、と想像できます
以上でした
追記終わり
以上、お付き合い頂き誠にありがとう御座いました
感謝です
12月度その31:柿岡 K-index・磁気嵐・無風シリーズ ➡ UT12月19日-22日 磁気嵐は観測されず、その間G16各流束とG16&18地磁気変化を測定する!⬅ 追記あり12/23 16:00
追記は一番下にあります 12/23 16:00
UT2023年12月19日〜22日まで4日間、柿岡で磁気嵐は観測されませんでした、
この間のG16各流束(X線流束、電子流束、陽子流束)を測定しておきましょう(太陽の動きを測定しておきましょう)、という事です
地磁気変化に関しては、G16&G18について測定しておきます
磁気嵐がない時、太陽はどのような動きをするのか、確認しておく事は重要です
お付き合い頂ければ幸いです m(_ _)m
まず、柿岡のK-indexです
図1:2023年12月19日から22日UTを含む、柿岡KAK_k-index
UT12月19日から22日まで、磁気嵐は発生しておりません!
以下、 G16(X線流束、電子流束、陽子流束)とG16&G18地磁気変化測定
図2−1:G16X線流束(波長:0.05nm - 0.4nm)
ほとんどX線は出していません
実はG16は、波長0.05nm-0.4nm以外にもX線を測定しています
図2−2:G16X線流束(波長:0.1nm - 0.8nm)
この波長ウィンドウですと、少し強いX線を放射しています
何故、G16が2つのX線観測ウィンドウを持っているのか、理由があるはずで、これから調べます
図3:G16電子流束
これは強烈、です
太陽はこれだけ強い電子プラズマを放射していたのですか?
この原因が分かりません!
図2−2でX線0.1-0.8波長を、弱いですが、放射しているのはUT21日です
図4:G16陽子流束
陽子プラズマはほとんど飛来していません!
図5:G16&G18地磁気変化
G16とG18波形は、各々LT00時に最小値を示す(真夜中午前零時頃に最小値を示す)であって、通常の太陽光圧を感じて地磁気数値をアップさせる低緯度の傾向です
まとめ:
図3の電子流束波形は分かりません!
陽子プラズマの場合は、X線放射と連動している(相関がある)ように思えます
ですが、電子プラズマの場合はX線放射と関係なく増加するように思えます
電子プラズマの動きは謎、です
追記:12/23 16:00
図2の電子流束が異常に大きくなるのは、直前12月14日のX線放射が考えられます
過去データから引っ張って来ます
図6:UT12月14日から17日までのG16X線流束
図7:その後1日置いてG16電子流束
図8:そして今回、12月19日から22日のG16電子流束(図2です)
今回の電子流束の方が、断然に大きい!
大きなX線放射があった時は、
最低10日は電子流束を継続測定する必要がある
電子プラズマは迂回して地球に到達するように思える
陽子の場合には、その必要はなさそうだ
追記終わり
コメバック
リオ同志(id:ballooon)!
コメントありがとう御座います、感謝です
>謎の電子流束ですが、1日の動き的には(図5)G16の地磁気と同じように、LT00時に最小値になっているような気がします?
>なぜでしたっけ?太陽からG16衛星が隠れるからでしたっけ?
そうです!
G16が地球に隠蔽されるので、G16が観測する太陽からの電子流束が最低値になるのです
地磁気で言えば、G16が地球に隠蔽されるので、太陽光を受けなくなり圧力が減るので地磁気が弱まるのです
以上です
コメバック終わり
尚、12月度は現時点で31記事もアップしましたが、これはカナダ政府さん地磁気サイトが直近1年(2023年)はアクセス不能になった為、観測点を米国と日本に振り分けた結果、観測可能期間の違いからアップする記事を修正する必要に迫られ、記事数を増やすトライを行っていた為です
毎月、このような記事数に至る事は、ありません!
以上、お付き合い頂き誠にありがとう御座いました
感謝です
12月度その30:柿岡 K-index・磁気嵐・USGSシリーズ ➡ UT12月17日-20日(17,18は磁気嵐)におけるUSGS観測点5ヶ所の地磁気変動を見ます!⬅ 追記あり12/23 00:00!
追記は一番下、リオ同志(id:ballooon)!へのコメバック後にあります! 12/23 00:00
UT2023年12月17日〜20日まで、4日間USGS観測点5ヶ所における地磁気変動です
UT17日と18日には磁気嵐を観測しています
お付き合い頂ければ幸いです m(_ _)m
まず、柿岡のK-indexです
図1:2023年12月17日から20日UTを含む、柿岡KAK_k-index
17日にK-index=5、18日にはK-index=6を観測しています
図2:USGS観測所マップ
USの各観測所です、現在GUA, SJG, BOU, SIT, CMOを使っています
図3:USGS観測点の位置マップ(地軸座標)
グリーン線は、磁気赤道の位置を地軸座標上にマップしたものです
京都大学さんサイト:
地理座標と地磁気座標の相互変換 より一点一点指定走行し、作成
図4:USGS観測点の磁力線高度マップ(Y軸は磁気緯度)
グアムGUAの磁力線高度は、何と24kmで電離層にも届きません
フェアバンクス・カレッジCMOで、バンアレン内帯を外れたか、という高度です
以下、2023年12月17日から20日UTの、GUA, SJG, BOU, SIT, CMOの波形を順次アップして行きます(低緯度から高緯度へのスキャンです!)
図5:GUA波形
UT17.5時と18.5時に大きくダウンシュート
この傾向は、SJGとBOUを除き、各観測点共通です
図6:SJG波形
SJGでは、特にUT17.5時にアップしています(ダウンシュートではなく)
ダウンシュートとは、この場合、磁気嵐によるリングカレント効果である、と考えられますので全世界に共通で現れて良い現象なのです
ですが、SJGと次のBOUは異なる、これは原因を考えないといけないです!
図7:BOU波形
UT17.5時にアップしています(SJGと同様)
UT17.5時は磁気嵐によるリングカレント効果でダウンシュートすべき所なのですが、SJGと同様にアップ、です
原因を考えませんと、、、
図8:SIT波形
SITではUT17.5時と18.5時頃に大きくダウンシュート、です
図9:CMO波形
CMOでもUT17.5時と18.5時頃に大きくダウンシュート、です
まとめ:
1.12月17日と18日と、2日も続けて磁気嵐を観測しているのに、SJGとBOUの波形には磁気嵐リングカレントによるダウンシュートが観測されない
2.図3を見て頂ければ分かるように、SJGとBOUは磁気緯度が地軸緯度より高い
BOU 磁気緯度-北緯47.50° 地軸緯度-北緯40.1°
SJG 磁気緯度-北緯27.20° 地軸緯度-北緯18.1°
即ち、BOUとSJGの赤道部分では磁気赤道は地軸赤道より下がっており、これはブラジルとブラジル沖で地磁気が異様に弱い傾向を示すのと、同じ原因である
3.ここは、磁気嵐に伴うリングカレントなので、電流は地球を必ず周回している
しかし、電流密度はSJGやBOU上空では弱まる(広がってしまう)傾向にある事は考えられる
コメントバック
リオ同志(id:ballooon)!
コメントありがとう御座います、感謝です
>磁気嵐の時は地球全体の磁場が弱まる!でいいんでしたよね(;・∀・)?
はい、赤道上空に地磁気を弱める方向(西向き)に電流が流れ(これがリングカレント)地球全体の磁場を弱めるからです
「赤道上空」西向きに電流が流れるとは、「磁気赤道上空」の事かもしれません
そうしますと、BOUやSJGでUT17.5時頃にはそれほど地磁気は弱まらないでしょうか?そして、その後急激に弱まる?
少し考えてみましょう!
以上でした
寒いです、お身体お気を付けて、、、
コメバック終わり
追記 12/23 00:00:
赤道環電流(リングカレント)ですが、地球磁場を弱める方向に流れる電流ですから、磁気赤道上空を西に向かって流れる電流、と解釈出来ます!
以上です
以上、お付き合い頂き誠にありがとう御座いました
感謝です
12月度その29:コーラス波とオーロラの相関 ➡ 金沢大学2019年論文を読む(眺める)ッ!
宇宙の徒然を語るブロガー・マサキリオ同志 [id:ballooon] よりメールにて「3−4年前のブログにコーラス波とオーロラの関係を載せた(紹介した)事がある、金沢大学さんの論文であったと思う」との連絡があり、私もかすかに覚えていたのですが、それを今回読み直してみて、非常に分かりやすかったので、ご紹介です
お付き合い頂ければ幸いです m(_ _)m
それは:
世界初! 地球近傍の宇宙で発生するプラズマと電磁波の相互作用発生域の可視化に成功~最新の科学衛星「あらせ」と極北のオーロラ観測から宇宙の物理現象を理解~ – 金沢大学
でして、サブタイトルにあるように、
最新の科学衛星「あらせ」と極北のオーロラ観測から宇宙の物理現象を理解
なのです(日付は、2019-1-16)
金沢大学理工研究域電子情報通信学系の尾崎光紀准教授,総合メディア基盤センターの笠原禎也教授,理工研究域電子情報通信学系の八木谷聡教授,名古屋大学宇宙地球環境研究所の三好由純教授,塩川和夫教授,電気通信大学の細川敬祐准教授,国立極地研究所,京都大学,東北大学,JAXA宇宙科学研究所,フロリダ大学(アメリカ合衆国),国立研究開発法人情報通信研究機構,アサバスカ大学(カナダ)などの国際共同研究グループは,地上で観測されるオーロラを使い,地球近傍の宇宙で発生する電磁波コーラス(注1)と高エネルギー電子が共鳴することで生じる波動粒子相互作用(注2)発生域の形状変化の詳細を世界で初めて明らかにしました。
その内容とは:
本国際共同研究グループは,コーラス波動が高エネルギー電子を地球の大気中へ降下させる際に特殊なオーロラを発光させることに着目し,地球周辺の放射線の様相を調査する科学衛星「あらせ」(2016年打上げ)と地上観測網PWINGとの協調観測を行いました。その結果,科学衛星「あらせ」が地球から約3万キロ離れた距離でコーラス波動を捉えたと同時に,そのコーラス波動に伴う波動粒子相互作用が引き起こした突発発光オーロラをアラスカ南部のガコナ(PWING国際拠点の一つ)で捉え,波動粒子相互作用発生域の形状変化が数十ミリ秒単位で地磁気的な南北方向に非対称に発達することを明らかにしました。
図1. 科学衛星「あらせ」とPWING地上観測網の協調観測イメージ
科学衛星「あらせ」による宇宙での詳細観測と磁力線に沿ったオーロラ観測を通じて地上から波動粒子相互作用発生域の空間分布を捉えることができる。
ここで「あらせ」の飛行高度が気になってので、調べました
ジオスペース探査衛星「あらせ」−本格観測に向けた準備が着々と進行中−|お知らせ|東北大学大学院理学研究科・理学部
遠地点高度が約32,000km、近地点高度が約460kmの楕円軌道で地球を周回しています
GOESが35,786kmですから、それより少し低く、バンアレン内帯と外帯の間を周回する衛星、という事でしょうか
図2:搭載されている観測機器(© JAXA)
となっています
図3.科学衛星「あらせ」で観測した数百ミリ秒存続期間を示すコーラス波動のパケットと地上(ガコナ・アラスカ)で観測されたオーロラの一対一対応
宇宙で発生したコーラス波動に伴う波動粒子相互作用に関する情報が磁力線を通じて地上からオーロラとして仔細に可視化されている。
図3の上図左軸に「電磁波周波数」とあるのは、コーラス波動の周波数である
縦軸に周波数が出て来るのはめずらしい、横軸は時間である
図3の上図赤くなっている部分を見ると、かすかに左から右に傾いているので、時間と共に周波数が上がっている様子が分かる
「ヒュ〜イッ」という例のホイッスル音に相当するのだろう(これは、高度約3万kmで観測された波動である、という事になる)
図3の下図はアラスカで観測されたオーロラで、上図のホイッスルと完全に同期が取られている事が分かる
従って図3で分かるのは、コーラス波動とオーロラ発光の同期関係であって、その間を高エネルギー化された電子プラズマが仲介する、という事象は自明なのであろうか?
その辺りは私には分からないが、同期が取られている事は分かる!
図4.観測された突発発光オーロラの南北方向の非対称形状変化
1ピクセルの強度変化は磁力線に沿った時間変化を表し,形状変化は磁力線を横切る方向の空間変化を表す。
南北、東西、共に変化してゆく様子は分かりますが、「南北方向の非対称形状変化」という程の非対称でしょうか?
【用語解説】
注1:電磁波コーラス
磁力線に沿った電子のらせん運動に伴う電磁波。特に,音声に変換すると鳥のさえずりのように聞こえるものをいう。
注2:波動粒子相互作用
無衝突プラズマ中における電磁波と宇宙プラズマの相互作用のこと。電磁波を媒介して宇宙プラズマがさらに高いエネルギーへの加速や,散乱されるなどの現象が生じる。
コメントバック
リオ同志 id:ballooon!
コメント並びにリンク、ありがとう御座います、感謝です
>2022年の記事が載ってました。
新しいですね?
注にありました
注1:コーラス電磁波
電子が磁力線に沿って、らせん運動することによって生じる自然電磁波のこと。
これですと「コーラス電磁波の存在 = 磁力線に沿って運動する電子の存在」となりますが、「磁力線に沿ってらせん運動する電子」の速度がコーラス電磁波のエネルギーから分かる、という事なのでしょうね
>こちらにフラッシュオーロラ発光が、低周波コーラスのみと、低周波コーラスと高周波コーラスで生じるのと載っていました。
確かに、色々な励起方法があってもおかしくない、と思います
>『今後、さまざまな惑星におけるコーラス電磁波による電子の加速やオーロラ現象の物理過程解明への貢献が期待されます。』
>と書いてありますが、電子が加速するというのは、電子が高エネルギーということと同じですか?
はい、電子が加速するとは、電子がよりエネルギーを得る(高エネルギーになる)と同じです
また、電子が加速するとは、電磁波(電波ですね)を放射する、事を意味しています
私の疑問は、磁力線に沿って螺旋運動する電子は加速度を受けていますから電磁波を放射するのですが、この電磁波は光の速度で伝搬するので、螺旋運動する電子は取り残されるだろう、という事です
オーロラ発光させているのは螺旋運動する電子プラズマ、と私は思っているので、螺旋運動により生ずる電磁波と矛盾なく伝搬して酸素や窒素を励起させているのだろうか?という事です
以上でした
コメバック終わり
以上、お付き合い頂き誠にありがとう御座います
感謝です
12月度その28:柿岡 K-index・磁気嵐シリーズ ➡ 12月18日UT柿岡で磁気嵐K-index=6を観測、G16の各流束グラフとG16&G18地磁気グラフを取る!!
12月18日に柿岡で、K-index = 6 を観測しました!
そこで、12月15日から18日まで4日間、
G16X線流束、G16電子流束、G16陽子流束をグラフ化し、
G16&G18とBOUの地磁気変動グラフを取りました
磁気嵐時の地磁気変動は似ているので、今回は、G16&G18とコロラド・ボルダーBOU(中緯度の代表)のみを提示します
お付き合い頂ければ幸いです m(_ _)m
図1:2023年12月15日から18日UTを含む、柿岡KAK_K-index
18日UTにシッカリとK-index=6です
以下、2023年12月15日から18日UTでG16が観測したX線流束と陽子流束と電子流束
図2−1:X線流束
1日前の12月14日X線流束を示せば、
図2−2:12月14日から12月17日までのG16_X線流速
12月14日に強いX線スパイクが発生しています
これが今回12月17日のK-index=5と18日のK-index=6原因と思われます
図3:電子流束
G16_LT00時にG16は地球に遮蔽されるので、電子流束は最小値を観測しています
図4:陽子流束
陽子流束はG16が真夜中LT00時の位置に来ても、地球に隠蔽されない状態が続いています
17日UTの真夜中LT00時でも、減少しません
図5:G16とG18の地磁気変動グラフ
参考程度ですが、図5のG16&G18と似ている、と言えば似ている?
まとめ:
磁気嵐時の陽子流束が、G16LT00で地球に隠蔽されるのかどうか?
を見てゆきたい、と考えています
あと、電子流束が隠蔽される事はあるのか?もです(電子流束に関しては現時点まで隠蔽されたケースは無い、と思います、必ずG16LT00で減少します、地球に隠蔽されています)
以上、お付き合い頂き誠にありがとう御座いました
感謝です
12月度その27:柿岡 KAK K-index・磁気嵐シリーズ ➡ 12月17日UTに柿岡でK-index=5が観測されました、G16とG18とUSGS観測点5ヶ所の地磁気変動を見ます!!
今回から、最北のアラスカ・ウトキアグヴィクBRWは外しました
フェアバンクス・カレッジCMOと波形が非常に似ているからです
お付き合い頂ければ幸いです m(_ _)m
まず、柿岡のK-indexです
図1:2023年12月14日から17日UTを含む、柿岡KAK_k-index
12月14日にはX線スパイクを観測しています(前回の記事参照)
図1に示すように、12月17日には K-index=5 磁気嵐を観測しています
図2:USGS観測所マップ
USの各観測所です、現在GUA, SJG, BOU, SIT, CMOを使っています
図3:USGS観測点の位置マップ(地軸座標)
グリーン線は、磁気赤道の位置を地軸座標上にマップしたものです
京都大学さんサイト:
地理座標と地磁気座標の相互変換 より一点一点指定走行し、作成
図4:USGS観測点の磁力線高度マップ(Y軸は磁気緯度)
グアムGUAの磁力線高度は、何と24kmで電離層にも届きません
フェアバンクス・カレッジCMOで、バンアレン内帯を外れたか、という高度です
以下、2023年12月14日から17日UTの、G16とG18, GUA, SJG, BOU, SIT, CMOの波形を順次アップして行きます(低緯度から高緯度へのスキャンです!)
最初にG16とG18を、変動成分抽出で重ねて表示します
図5:G16とG18、変動成分抽出波形
かなり乱れています
14日から17日波形の特徴として、
UT最初と最後にダウンシュートがある、が挙げられます
最後のダウンシュートは17日磁気嵐リングカレントによる磁場減衰(要するにダウンシュート)であると思われますが、最初のダウンシュート原因は分かりません
図6:GUA波形
図7:SJG波形
図8:BOU波形
図9:SIT波形
図10:CMO波形
17日は完全にオーロラが観測されたのでしょうね?
まとめ:
1.前回の記事「12月度その26」に関しては、X線流束・電子流束・陽子流束の時期と最大値などを記録してゆけばようか?と考えています
2.ですが、ここのG16,G18とUSGS観測点5点については、どのようにまとめてゆけば良いのか、現在思考中です
3.従来、平穏な日を狙って地磁気変動を観測していたのですが、今回からは磁気嵐も含めて、気にせずでどちらも観測しています
結果、磁気嵐時の方が、世界各地の波形は似てくるように思えます
平穏時の方が観測点特徴が現れます(低緯度 vs 中緯度 vs 高緯度)!
以上、お付き合い頂き誠にありがとう御座いました
感謝です
12月度その26:柿岡 KAK k-index・磁気嵐シリーズ ➡ 12月17日UTに柿岡でK-index=5が観測されました、まずは柿岡K-indexとG16の各流束測定グラフです!
12月17日に柿岡で、K-index=5 が観測されました!
そこで、まずは12月14日から17日までの4日間G16の、
X線流束、電子流束、陽子流束をグラフ化します
お付き合い頂ければ幸いです m(_ _)m
図1:2023年12月14日から17日UTを含む、柿岡KAK_k-index
12月17日にかなり(それなり?)の磁気嵐が観測されています
実は、12月14日にX線流束でスパイクが立ったので、2-3日で磁気嵐が来るな?という事は分かっていました、、、
以下、2023年12月14日から17日UTでG16が観測したX線流束と陽子流束と電子流束
図2:X線流束
14日にX線スパイク、15日にも少し立っています
図3:電子流束
電子流束は思っていたより少なかったです
この辺り、X線流束との相関を取っていかねばならないです
それでもG16がLT00時(地球の夜間側に来た時)には電子流束はそれなりに少なくなっていますから、電子流束は地球に遮蔽されている事が分かります
図4:陽子流束
これは凄いです!
G16のLT00時にピークを付けていますから、陽子流束は地球に遮蔽されていません!
G16夜間側で、プラズマシートからプロトンが磁気リコネクションで周り込んで還流している、のでしょうか?
課題:
1.G16が、X線流束のスパイクを検出した後、
2.何時間後に電子流束ピークをG16は迎えるのか?
3.何時間後に陽子流束ピークをG16は迎えるのか?
4.それらは地球に遮蔽されているのか?いないのか?
を複数ケースでまとめたい、です
以上、お付き合い頂き誠にありがとう御座いました
感謝です