なぜ地球磁極は逆転するのか?

太陽黒点数/オゾン全数/エルニーニョ/太陽活動と米国日本の地磁気変動を追います!

4月度その17:ノーベル賞シリーズ ➡ 太陽系外惑星の発見!

ノーベル賞シリーズ ➡ 太陽系外惑星の発見!

 

さて、今回は太陽系外惑星の発見、太陽系の外にある太陽以外の恒星を公転す惑星の発見、であり、主として [太陽系外惑星 - Wikipedia] よりの引用となります

 

現在、2020年4月1日時点で、4,241個の太陽系外惑星が確認されており、惑星系を持つことが確認されている恒星は3,139個で、そのうち691個が複数の惑星を持っている

当然、皆、我々の銀河系なのですよね?

2009年から観測を行ったケプラー宇宙望遠鏡は2,000を超える太陽系外惑星を発見し、いくつかの恒星では、周りを複数の惑星が公転している様子も観測されている

宇宙に浮かぶケプラーの想像図 ケプラー宇宙望遠鏡

太陽のような恒星の約5分の1はハビタブルゾーン内に「地球サイズ」惑星が存在するとされており、銀河系に2,000億個の恒星があると仮定すると、潜在的に居住可能な惑星は銀河系内に110億個存在していることになり、赤色矮星の場合も含めるとその数は400億個に及ぶと見積もられている

上の記述はそのままでは計算が合わない、銀河系2,000億個の恒星のうち27%程度が太陽のような恒星でその約1/5はハビタブルゾーン内に「地球サイズ」惑星が存在、とすれば110億個となりますが、、、まぁ、どこかで係数0.27を掛けませんと110億にはなりません

ハビタブルゾーンとは:

地球と似た生命が存在できる天文学上の領域の事

Credit : Chester Harman

Y軸は恒星の表面温度と恒星の大きさ比較と色、約6,000K弱の所に太陽があり、右に向かって金星、地球、火星と並ぶ

X軸は惑星上の光量比較、地球に降り注ぐ光量を100%としている

Optimistic Habitable Zoneとは、楽観的なハビタブルゾーン

Conservative Hbitanble Zoneとは、コンサバなハビタブルゾーン

左下には、地球直径を1Rとした惑星サイズの比較

金星は楽観的ハビから既に外れている

火星はコンサバ・ハビ内である

後述されるケプラー186f(186fとのみ表示、492光年)、TRAPPIST-1d(13.1光年)、そして地球に最も近い太陽系外惑星として知られるプロキシマ・ケンタウリb(Prox Cen bと表示、4.2光年)などの特に意義深い太陽系外惑星が含まれている

小文字b/c/d...は惑星の内側からの順番(aは主星を示し惑星はbから始まる)、番号のみは恒星の名前で頭にケプラーを付けるべきを省略している、ケプラー宇宙望遠鏡はそれくらい多くの太陽系外惑星を発見し、2018年に役目を終えている

この図は面白い、よく考えられていると感心します、Chester Harmanさんに感謝!

 

1995年ジュネーブ天文台ミシェル・マイヨールディディエ・ケローは、ペガサス座51番星で、恒星を公転する太陽系外惑星の検出(ペガサス座51番星b、50光年)に初めて成功したと発表した、これにより、現代的な太陽系外惑星探査の時代を迎えた、高分解能分光法を中心とする技術の発達により、その後、多くの新たな太陽系外惑星が迅速に発見されるようになっていった

ESO マイヨールとケロー(ラ・シア天文台2012年)

2017年にはペガスス座51番星bの大気中から水の痕跡が発見され、さらに、2019年にはペガスス座51番星bを発見した2名にノーベル物理学賞が授与された

ペガスス座51番星bは、主星から0.05auという非常に近い位置を公転している、そのため表面は1,000℃まで加熱されていると考えられている

恐らく、これでハビタブルゾーン・マップには載っていないだろう

高分解能分光法を使っての検出という事なので、写真はありませんでした

 

2004年、直接観測によって初めて太陽系外惑星が発見され、2M1207b(170光年)と命名された

ESO

直接観測によって初めて発見された太陽系外惑星2M1207b(左下)の画像

恐らく、これもハビタブルゾーンには入っていなのだろう

 

2014年NASAケプラー186f(492光年)、太陽以外の恒星のハビタブルゾーン内において初めて発見された地球に近いサイズの惑星、これを3年に渡る観測分析の結果をもって発表した、ケプラー186fはハビタブルゾーンの領域に位置しているが、それは直ちに生命が存在できる惑星を意味しているわけではない、液体の水が存在できるかは、惑星の大気の組成にも影響されることであり、大気の組成は2014年現在明らかになっていない

 

2016年、ヨーロッパ南天文台は、太陽系に最も近い恒星プロキシマ・ケンタウリ(ケンタウルス座α星C)のハビタブルゾーン内を少なくとも地球の1.27倍の質量を持つ惑星プロキシマ・ケンタウリb(4.2光年)を発見したと発表した、惑星の表面温度は234K(-39℃)と見積もられており、大気や液体の水が存在していれば、生命が存在できる可能性がある、太陽系に最も近い恒星を公転しており、なおかつ地球サイズであると予想されたため、プロキシマ・ケンタウリbの発見は多くのメディアに取り上げられ、このプロキシマ・ケンタウリ系を含むケンタウルス座α星系に切手サイズの超小型探査機スターチップを送り、接近探査を行う計画が構想されている

 

2017年NASAスピッツァー宇宙望遠鏡による観測で、2016年に既にTRAPPIST望遠鏡による観測で3つの惑星の存在が知られていた39.13光年離れた位置にある小さな赤色矮星TRAPPIST-1に新たに4つの惑星を発見したと発表した、この発見により、惑星の総数は7個となった、大きさは、大きいものでも地球よりわずかに大きい程度で、中には火星サイズのものもある。この7個の惑星のうち、複数の惑星はハビタブルゾーン内を公転しており、2018年には、TRAPPIST-1の惑星の組成などが詳しく予測され、地球の250倍の水が含まれている可能性が示された(TRAPPIST-1d

惑星左から三番目がdで、地球の250倍の水が含まれている可能性が示されている

 

最後に:

何しろ4000個を越える太陽系外惑星が発見されている、というのですから、Wiki本文もかなり長く、代表的な発見のみに絞りました

こんなに多くが発見されているとは、正直知りませんでした

太陽系外惑星の存在は、もはや当り前の事なのですね?

で、やはり、次は地球外生命の発見もしくは交信、に興味が移ります

 

ノーベル賞シリーズも5回、ほとんど連続で来ましたので、ここで一旦閉じさせて頂きたく存じます

長い間、読みづらい文章にお付き合い頂き、誠にありがとう御座いました

感謝です

 

 

 

 

以上です

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 本ブログ題名「なぜ地球磁極は逆転するのか?」と件名「太陽黒点数の推移を追う!」は内容に於いて一致しません。 これは、はてなブログ無料版を使っている上で成行き上そう成ってしまったからです。 これを回避するにはproに行くしかないそうです。 現在、proに移行する計画は無く、当面このままで行くしか無い状況です。 混乱させて大変申し訳ないのですが、よろしくお願い致します。

 尚、太陽の黒点に関する一般的な解説は、こちら: [太陽黒点 - Wikipedia]

 

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。

 

 

 

免責:

本ブログにおけるデータハンドリングと解釈・プログラム作成・結果としての内容などに関し、本ブログ著作者はいかなる責任を負うものでもありません。

引用:

[1] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[2] List of solar cycles - Wikipedia