6月度その12:北方磁場強度と磁気嵐に関係する ➡ 各観測点の磁力線高度を求めマップを作っておこう
北方磁場強度と磁気嵐に登場する米国と日本の各観測点について、磁気赤道上の磁力線高度マップを作る必要があります
その為には、まず地軸座標上における各観測点の位置関係も知る必要があります
そこで、本日は最終目標である磁気赤道上の磁力線高度マップ作成に向けて進んでゆく事に致します
お付き合い頂けますよう、よろしくお願い致します
まず各観測点の磁力線高度グラフを作成し磁力線最高高度を知ります
以下 流線(磁力線)関数 を参照して、
図1:CMO
5,100kmは今回の観測点で最高高度です
図2:BOU
図3:BSL
図4:SJG
図5:GUA
24kmは今回の観測点で最低高度です
図6:KAK
図7:KNY
図8:CBI
ここで各観測点の地軸座標マップを作成しておきます
図9:各観測点マップ 地軸座標
下のグリーンラインは磁気赤道位置を地軸座標上に表示したものです
G16とG18と磁気双極子の北極座標も示してあります
そうしてこれが本日のゴールです
図10:各観測点の磁気赤道上の磁力線高度
CMOがバンアレン内帯をかすめるか?といった所です
今回は電離圏F層も表示してあります 電離層 - Wikipedia より
電離圏は極めて複雑でとてもこのグラフに書き入れる事はできません
代表的なF層(夜間の電離層、150-800km)のみをシアンで示します
まとめ:
1.今回、日本の北方磁場強度解析3年においては磁力線パスと電離圏とのインターラクションが重要となってきます
電離圏の動きは(も)複雑で特に昼間と夜間で構成が変化しますので、より詳細な高度マップが必要になる可能性があります
2.磁気嵐が発生した場合、リングカレントが東から西に向けて流れるわけですが、各観測点の磁力線はリングカレントと直交する形で南から北に向います
各観測点の磁力線はリングカレントのプローバのようなものであり、磁力線波形を解析する事により通過遭遇したリングカレントの内容が分析できるのでは?と考えています
3.本文中では論じませんでしたが、リングカレントは地軸赤道上を流れるのか、それとも磁気赤道上か?という疑問が生じます
私は磁気赤道上であろう、と考えています、図9のグリーンライン上空です
理由はその方がエネルギーロスが少ないからです、抵抗が少ないと考えられます
以上、お付き合い頂きまして誠にありがとう御座いました
感謝です m(_ _)m